Garden


エルシニオ


参加者


GM.直訴/ロビンソン
PL.どりーむぼうる/港 令子
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直訴(GM):それではGardenシナリオ[エルシニオ]開始させていただきます。よろしくお願いします!
どりーむぼうる:よろしくお願いいたします!

直訴(GM):それでは導入です。
直訴(GM):ある日の昼間、令子さんはロビンソンと共に森の中を探索していました。
直訴(GM):どういう組み合わせだよという突っ込みは野暮です。
港令子:開幕デートかな?(違う)
直訴(GM):さて、そんなこんなで開幕デートをかましていた二人ですが。突然森の中でロビンソンが短い悲鳴をあげて倒れます。
ロビンソン:「ひでぶっ」
港令子:「っちょ、いきなりどうしたのよ」
直訴(GM):ロビンソンに近づきますか?
港令子:しばらく様子を見ておきますね。その後変化がない様だったら近づきます
直訴(GM):暫く様子を見ても、動く気配がありません。どうやら意識を失っているようです。
港令子:では、不思議に思いながら近づいて行って隣にしゃがみ込みましょう。もしもーし?って
直訴(GM):そうですね、ではロビンソンの隣にしゃがみこんだ瞬間、令子さんは首筋に何か小さいものが落ちてきた感覚を覚えます。
港令子:一瞬びっくりして、とっさに落ちてきたものを確かめようと手を伸ばします
直訴(GM):チクリ手を伸ばした瞬間、令子さんは首筋に落ちてきた「何か」が刺してきたような痛みを感じ、段々と意識が遠のいていきます。
港令子:「っ……」抵抗しようとしますが、そのまま倒れこみましょう。
直訴(GM):それでは倒れこみ、意識を手放す直前に令子さんは首に落ちてきたらしいものの正体が分かります。首筋から這い降りてきたそれは、どうやら小さな一匹の黒い蜘蛛のようです。
直訴(GM):それを見たのを最後に、令子さんの目の前は真っ暗になっていきます。


直訴(GM):それからどれだけ時間が経ったのでしょうか。令子さんは埃の匂いと、冷たい地面の上で目を覚まします。
港令子:「何……どこよ、ここ」「幻視」で辺りを確認できますか?
直訴(GM):辺りを見渡すと、真四角の石の牢です。ロビンソンも既に起き上がっており、きょろきょろと周囲を見回しています。天井は高く、四角い窓が天井近くにあるだけ、大きさは小さく人が通れるものではありません。木製の扉が一つ見えます。
直訴(GM):部屋を幻視すると、壁に黒い鎖と手枷がいくつかある事に気づきます。人を繋いでおく為の部屋なのでしょうか。地面には引きずるような跡と、黒くにじんだ影のようなものがある。しかしもう何年も使われていないようで、天井の隅には蜘蛛の巣がはってある。
港令子:「牢屋、ね。……どうしてこんなところにいるのかは分からないけど……」
港令子:木製の扉を「幻視」していいですか?
直訴(GM):扉はかなり老朽化していますが、開けようと思えば容易に開きそうですね。
港令子:「ただ、ここで抜け出して私たちを牢に入れた奴らに見つかるのはよくないわね」ふむ、と考え込み
港令子:扉の近くによって「聞き耳」します
直訴(GM):風に時々揺れる木々の音。君たちの動く音、動物の鳴き声などはなく、本当に静かです。耳を澄ませないとほぼ無音の空間・・・。しかし
直訴(GM):カサカサと、巨大な虫のようなものがゆっくりとこちらに近づく音が聞こえてきます。こちらに近づいてきた足音はやがて消え、再び無音の空間に戻ります。
港令子:「虫……?」ここで目を覚ます前に見た蜘蛛を思い出して嫌な顔をします
港令子:「……ここを出るわよ。いいわね?」ロビンソンさんに確認
ロビンソン:[
ロビンソン:「わかった。僕は構わないよ。」
港令子:「……」扉をこじ開けて牢の外を「幻視」「聞き耳」で確認します
直訴(GM):扉の外にはうっそうとした森が広がっています。周囲から物音は聞こえませんね。
港令子:「大丈夫そうね。……誰かが来る前にさっさとここから離れてしまいましょう」
直訴(GM):それでは二人は建物から出るということでよろしいでしょうか。
港令子:はい
直訴(GM):空は雲で覆われており、なんだかどんよりとしている。今にも雨が降り出しそうです。周りを見れば、森の奥は闇と言っていいほどに暗くなっています。これまでいた建物は小屋だったようで横に道があり、そこをたどれば森を抜けられそうです。また、遠くに仄かに光が見えます。
港令子:「なんだか暗いところね」嘆息して、道をたどって森から出ようとします

直訴(GM):森を抜けると、そこは荒野です。視界が開け、景色が良く見えます。見渡せば朽ち木しかなく、遠くに点々と箱のようなものが見えます。
港令子:「幻視」「聞き耳」で辺りを確認してから、箱に目をやります
直訴(GM):箱は遠くにある家だと気付きます。その一つから小さな煙が上がっていますね。そしてかすかにですが、町の方向から歌声が聞こえてきます。
ロビンソン:「?・・・道が・・・」
直訴(GM):そして振り返ると、先ほどまでその道を通ってきたはずなのに、もう道はなくなっています。また森に戻ろうと、一歩踏み込めば迷子になってしまいそうです。木々は覆いかぶさるように生え、この先は闇としか思えなません。
港令子:「森を抜けたら今度は荒野。……しかも道はなくなっている……」
港令子:「……行く当てもないのよね……」と呟きながら
ロビンソン:「ろくでもない場所に来てしまったのは確かなようだ。煙が上がってる建物はあるし、声は聞こえるから誰かいるみたいだけれど・・・まあ、人間だといいね。」
港令子:「この際人間でなくてもいいわ。話が通じるならの話だけど……」
港令子:建物のある方に向かいましょう

直訴(GM):では、建物に近づくにつれ歌声も近づいてきます。そして音のを向くと、朽ち木に寄り添うように立つ少女が見えます。遠くからただただ、何かを撫でながら。町の方を見つめているだけです。微かに唇が動き、そこから今にも消えそうなか細い、糸のような声が漏れています。
港令子:「聞き耳」を使って内容を聞き取れるでしょうか
直訴(GM):「ストゥルエ、コルト、ソ……」はっきりと意味は聞き取れませんが、まるで悲しみを吐くような歌声です。
ロビンソン:「・・・女の子?」
港令子:「みたい、ね」
港令子:「知っている言語の歌じゃないのかしら。だとしたら……いえ、会話はできるのかしらね」
ロビンソン:「見たところはまあ人間、かな。いきなり襲ってくるって感じじゃ無さそうだけど・・・」
ロビンソン:「・・・僕が話しかけるのもなんだし、もし大丈夫そうならお願いしてもいいかな。」
港令子:「まぁ、襲ってきたら張っ倒せばいいだけのことね。……いいわ、話しかけてくる」
港令子:では、少女に話しかけますね。「どうしたのかしら?」と一言
???:「・・・!?」少女に声をかければ、ビクッと肩を震わせ、おそるおそる振り返ります。「・・・お、お姉さん。誰?」令子さんの姿を捉えると、少し寂しげに、しかしどこか嬉しそうに話しかけますね。
???:「あの・・・・歌を、歌ってたの。この子のために。・・・死んじゃったから。」少女はそういうとなでていたものに視線を下ろします。どうやらそれは、死んだ烏のようです。
港令子:(よかった、意思疎通はできそうね)と思いつつ、「私は、……丁度ここに居合わせてね。誰かいないかと思っていたところに貴方が居たから」
港令子:「鳥……貴方が飼っていたの?」と鳥の死体に目をやり
???:「ううん。ただ、生きていたのを見つけただけ。生きてたんだ・・・・ 脆いよね、あたしには…この子の墓を作ってやることしか、できないや」
港令子:「生きていたのに、死んだ……?たった今……?」
???:「うん。毒にやられちゃった。この子も、木も、町も。」
港令子:「毒……」蜘蛛のことをもう一度思い出し、「それ、毒蜘蛛……とか言わないでしょうね」声のトーンを少し落としてつぶやくように
???:それを聞き、少女はビクリとした後に沈黙します。
港令子:「……そうなのね?」確認するように一言
???:少し震えながら、頷きます。
港令子:「ここでではないけれど、私も刺されてるみたいなのよね。毒蜘蛛に」
???:「・・・えっ?」それを聞き、少女は一瞬令子さんに触れようとしますが思いとどまるように手を止めます。
港令子:「どうしたの?……私に触れたら何かあるのかしら?」少女の様子を訝しみながら聞きますね
???:「う、ううん。なんでもない・・・・」そしてふと、ロビンソンの姿を目に留めます。
???:「ねえ、おねえさん。お姉さんとあのおじさんは友達なの?」
港令子:「まぁ、知り合いというか……同じ居住区に住んでる……ご近所さんと言った方がいいかしらね」
???:「そうなんだ。・・・ねえ、お姉さんには友達っている?」
港令子:「友達……ねぇ」その言葉には答えず、苦い顔を返します
???:「・・・だよね。友達って作るの、難しいよね・・・。」
港令子:「そうじゃないわ……作りたくないのよ、私はね」聞こえるか聞こえないかくらいの声で呟きます
???:「?・・・そう、なんだ。お姉さんは、寂しくないの?」
港令子:「寂しい?……さぁ、ね。分からないわ。私にはそうするだけの価値が見いだせているだけに過ぎないから」
???:「そうなんだ。お姉さんは強いね。うらやましいや・・・。」
???:少女は寂しげに烏の屍を抱きしめ、町のほうを見つめます。
港令子:「これを強いと感じるかは、また別の話だけれどね」と口にしてから。
港令子:「……あの町に、人はいないの?」同じく町の方を見つけて
???:「ううん、きっとお姉さんは強いよ ・・・あの町には、いい子がいるよ。とっても優しい子。」
港令子:「そう。……貴方は町には行かないのかしら。その様子だと行きたがっているように見えるけれど」
???:「私は、町には行かないわ。やらなきゃいけないことがあるから・・・・あの子とも森でであったの。」
港令子:「やらなきゃいけないこと……毒を、何とかする、とかかしら」ぼそりと
???:少女は何も言わずに目を伏せます。
港令子:「……私だってもしかしたら貴方の言う毒に蝕まれているかもしれないし、そっちの彼もそうだわ。交換条件を付けてもいい、だから教えてくれないかしら」
港令子:「信用」か「説得」で聞き出すことはできませんか?
???:了解です。「・・・大丈夫。この毒は、蜘蛛に刺されて効くものじゃない。蜘蛛が吐く毒に触れると、そこから枯れてしまうの。」そう言って、少女は烏の枯れた足を指差します。
???:「この子についていた分はぬぐったけど・・・お姉さん、もしもこの辺りで黒いしみを見つけたら、絶対に触らないでね。そしたらお姉さんも・・・・」そこまで言うと、少女は悲痛な表情を浮かべます。
港令子:「刺された時の毒と、吐かれた時の毒は別物だというの……?」
???:「たぶん、そうだと思う・・・」
港令子:「黒い染み……わかったわ。ありがとう」少しだけ微笑んで言います
???:「う、うん・・・・あの、お姉さん。気をつけてね。」
港令子:「……貴方も、死なないようにね。死んだら終わりよ。それだけは覚えておきなさい」
???:「・・・うん。・・・・・あ、あのね。」
港令子:「……何かしら?」
ガレリア:「私、ガレリアっていうんだ。その、お姉さんとお話できて、楽しかった、よ。」
港令子:「ガレリア……分かったわ。私は港令子。……また、機会があれば会いましょう」
ガレリア:ガレリアはコクリとうなずくと、再び町のほうを見つめ歌いだします。寂しげで、美しい歌声です。
港令子:その歌をしばらく聴いてからロビンソンさんの方へ歩いていきますね
ロビンソン:「じゃあ、町に行こうか。」ロビンソンは隠れて準備していたらしい拳銃をしまいます。
ロビンソン:「あの子の様子を見ていて、もしもあの子が敵意を見せたら撃とうと思ってたんだけど弾を使わなくて済んだよ。」
港令子:「そうね。……まだ、知りたい情報も多いわ」
ロビンソン:「そうだね。・・・それにあの子、何か隠し事をしていたみたいだし。」
港令子:「……意思の相通も、それに一応ここで起きたことについてはいくつか聞いたわ」ふぅ、と一息つきながら
港令子:「早めに町の方に情報収集しに行きましょう。……まだ、あの子には聞きたいことが残っているわ」
ロビンソン:「そうだね・・・。」

直訴(GM):それでは二人は町に到着します。
直訴(GM):廃れ、今にも灰となって消えてしまいそうな町です。人が住めるようには見えません。家はボロボロで壁に穴が開いています。この街は全体的に砂っぽく、土も皮がはげたようになっています。いるのは、朽ち木に止まる烏のみだ。それも痩せこけ死んでいきます。町は小さく、大きな通りの一本道くくらいしかありません。
港令子:煙が上がっていた家を探すことは可能ですか?
ロビンソン:「なんだこの埃・・・・いや、塵、灰かな・・・・」
直訴(GM):そうですね、そうやら煙の上がっている家は町の奥の丘の上に立っているようです。その途中には墓も見受けられますね。
港令子:「分かりやすく荒廃した街ね。……蜘蛛の毒だけでこうなったとは思えないけれど」
港令子:ボロボロになった家に「幻視」で何か情報は得られますか?
ロビンソン:「たしかに、元々大きな町じゃあなかったみたいだね。町というか村かな。」
直訴(GM):家には黒い染みが点々とついています。どうやらそこから朽ちて行っているようです。
港令子:「……黒い染み……」
直訴(GM):おそらくガレリアが言っていたものでしょうね。
港令子:「どんな仕組みの毒なのかはわからないけれど、こんなものがあちこちにあるような場所はさっさと通り過ぎたいわね」
ロビンソン:「そうだね・・・。」
港令子:そのまま丘の上まで移動できますか
直訴(GM):できますよ。丘の上の家へ行きますか?
港令子:そうですね、行きます
直訴(GM):丘の上には小さな家が建っています。煙は出ていますが家主は不在のようで人の気配はありませんね。
港令子:「……留守……なのに煙が上がっているなんて。不用心ね」家を「幻視」で確かめます
直訴(GM):特に変わった気配は感じられませんね。
港令子:一応家の扉にも「幻視」を。鍵はかかってるかな
ロビンソン:「こういう家は、一度火を消すと、またつけるのが面倒なんだよ。
ロビンソン:「ちゃんとした炉なら周りのものに飛び火するって言うのもありえないしね。」
直訴(GM):鍵はかかっていないようですね。そうしていると、後ろから足音が聞こえてきます。
港令子:「へぇ、そういうものなのね」と言いつつ足音のする方を向きます
直訴(GM):バケツを持った少年がこちらに歩いてきているのが見えます。手に持ったバケツが重いので地面を見ているようで、みなさんには気づいていませんね。
港令子:「……家主かしら」邪魔にならないように道を開けます
???:「・・・・ふう。・・・あれ・・・・誰?」少年は家の前に着き、ドアを開けようとバケツを下ろしたときに二人の存在に気づきます。
港令子:「……あぁ、私たちのことはいいわ。先にそのバケツ置いてきなさいよ」
???:「・・・・お姉さんたち、旅人さん?」
???:「この町から早く出たほうがいいよ、危ないから…」
港令子:「出れるなら、私達だって早く出たいわよ」
???:「そっか。・・・なら、いいや。」少年はバケツを家の中に運んで行きます。
港令子:「あぁ、バケツを置いたらでいいけれど、少し話を聞かせてくれないかしら?」
???:「・・・何のことを?」
港令子:「この町のこと、それと毒のこと……あとは、ガレリアという少女のこと」
???:「・・・お姉さんたちを、巻き込みたくない・・・・ガレリア?」
港令子:「巻き込みたくない……ね。そうも言ってられない状況なのよ、こっちも」
港令子:「ガレリア。知らないかしら、この名前の少女。彼女は貴方を知っていたようだけれど」
???:「どうして?お姉さんたちもどこかからきたんでしょ?来た方向に戻れば帰れないの?」
???:「・・・聞いたことが無い名前だなあ。」
???:少年はきょとんとしていますね。
港令子:「……来た道を戻れば帰れるなら、ここにはいないわ」とため息をついてから、
港令子:「知らない?……彼女は別の人間のことを言っていた……いや、もしくは」とぶつぶつ呟いています
???:「あっ・・・・でも・・・・うん・・・」少年は何かを思い当たったようですが不思議そうな顔をしています。
港令子:「……何か思い当たることがあるのかしら。よかったら聞かせてくれないかしら」必要ならば「信用」「説得」も振ります
???:「あ、その・・・夢だと思ってたんだけど・・・・・森で、綺麗なお姉さんに会ったんだ。それで・・・その・・・・」恥ずかしそうに顔を逸らします。
港令子:「森……」
???:「あっあっ・・・・それから・・・・」
港令子:「大丈夫よ。笑ったりとかならしないから」
???:「…おでこにキスされる夢だった。すっごくあたたかかった。」
???:恥ずかしそうに両手で顔を覆います。
港令子:「……非科学的な言い方をすれば、森の精霊みたいな人に優しくされたわけね」
???:「・・・うん。」コクリと頷きますね。
港令子:「その人は何歳くらいの見た目をしていたの?」
???:「えっと・・・・17歳くらいかな。」ガレリアも丁度それくらいですね。
港令子:「だったら、同一人物かもしれない。……貴方の夢も夢じゃないかもね」ぼそっと
???:「・・・・・・。」耳たぶまで真っ赤にした顔をまた隠しますね。
港令子:「……そうね、これでまた一つ彼女に聞きたいことが増えたわ。何者なのかしら、あの子」
ロビンソン:「それで・・・・君はこの町を蝕んでいるものについて何か知っているようだね。教えてくれないかな。」
???:「えっあ・・・・・でも・・・・・・」
港令子:「いいから。言いなさい。この際とことん付き合ってやるつもりで動いているのよ」
ロビンソン:「えっと・・・港さん。さすがに子供に対してその言い方は無いんじゃないかな・・・・」
港令子:「……そうかしら。そこまできつく言ったつもりはないわ」
港令子:「…………」うーん、と考えてから
港令子:「貴方ではできないことでも、私なら、彼ならもしかしたら何かできるかもしれない。……抱え込むよりは一度話してみた方がいいと思うわよ」
港令子:というわけで「信用」「説得」使います
直訴(GM):では合計して自動成功として処理します。
港令子:やった
???:「・・・・黒い染みに触れると、体が枯れて、砂になっていく。死体も残らない。みんなそれで死んでいった。物も全て砂になって消えていっちゃうんだ。・・・それで、町長たちが教会へと行って帰ってこなかったんだ。」
ロビンソン:「・・・じゃあ、この町を覆っている埃は・・・・」
港令子:「また、黒い染み……そしてあの荒野は死体の山場だったって事かしら……」
???:「・・・昔は、木もあって、動物も沢山居て、豊かな町だったんだ。」
???:「はいる?外でずっと話すのもなんだし・・・。」そういって少年は家の中に二人を招き入れます。
港令子:「……貴方が良いというのなら、お邪魔させてもらうわ」
直訴(GM):家の中は先ほど君たちが目覚めた小屋と似ています。棚の上に載った小さなノートを除くと最低限のものしかありません。奥には暖炉があり、火がついていて暖かいです。
港令子:「お邪魔します」と一言言ってから中へ入りますね
???:「ごめんね。とくにもてなすこともできないけど・・・・」
港令子:「いいわよ。いきなり来たのに通してもらえるだけでもありがたいから」
港令子:「……それで、続き、聞かせてくれるかしら?」
???:「続き・・・皆死んじゃった。それで、僕だけが平気なまま。町長も、手記を残していったけれど教会から帰ってこないんだ。」
港令子:「それは、悲惨な話ね」ふむ、と考え込むような仕草をして
港令子:「……手記、見せてもらっても?」
???:少年は手記を手渡します。

<町長の手記>
今更やっと気づいた。
体が黒く枯れてゆく、これはかの伝承のエルシニオじゃないか
…やはり私の本が無くなっていた。
誰かが持ちだしたのか、一体誰が。
この町を、何のために?
ああ!こんな手じゃもう愛しの我が子を、抱きしめることも出来ない。-----

港令子:「…………本?」
港令子:これ以外に書かれているものはないですか?
直訴(GM):特にありませんね。
港令子:「何かの魔術かなにかかしら」ロビンソンさんに手記を手渡しつつ呟きます
ロビンソン:「ううん・・・・魔法とかはよく分からないけれど、エルシニオ・・・?」
ロビンソン:首を傾げています。
港令子:「エルシニオが何かは分からないけれど、それがカギになっているのは間違いなさそうね……」
ロビンソン:「そして、町長は教会へ消えた、と・・・・」
港令子:「町長の行方も気になるけれど、……この子だけが助かった理由も気になるわ」
???:「えっ、あっ・・・・それは・・・・・その・・・・・」
???:「なんとなく、だけど・・・・・キスのおかげだと、おも・・・う・・」
港令子:「……だとすれば……やはりあの子は……」
港令子:「協会の場所はわかるかしら?」
???:「教会は、朽ち木が道を挟むように二本生えている、そこを通った坂の上に教会はあるよ。でも・・・・」
???:「帰ってきた人はいなかったから・・・・・気をつけてね・・・・・。」
港令子:「…………」考え込むようなしぐさをします
港令子:「もう一度、ガレリアに会ってからの方がよさそうね」
ロビンソン:「そうだね・・・・彼女、まだあそこにいるかな。」
港令子:「……ありがとう。いろいろ教えてくれて。感謝するわ……おかげでここの状況がだいぶ理解できた」と少年に一礼
直訴(GM):それでは、ガレリアにあった場所に戻りますか?
港令子:戻ります
直訴(GM):それでは、ガレリアにあった場所に戻ると、そこには誰も居ません。枯れ木の下に土が盛り上がっているだけです。
港令子:「やはり、もう居ないか」
港令子:「……森に行けば出会えそうだけど……あの森は……」
ロビンソン:「いって、戻ってこれる感じじゃないね。」
港令子:「仕方ないわ……行きましょう、教会へ」ロビンソンさんに目くばせしてから歩き出します

直訴(GM):では二人は教会へ向かいます。
直訴(GM):ステンドグラスは割れ、至る所に蜘蛛の巣がはってあります。扉は片方だけが開きっぱなしになっており、難なく入れそうです。中に入れば、左右均等に並ぶ長椅子。奥にはオルガン、そして周りにはまたステンドグラス。小さいながらも雰囲気があり、活気さえあればとても素敵な教会だったのでしょう。左奥、右奥、中央奥にとびらがあるのが分かりますね。
港令子:まず、右奥の扉に「幻視」します
直訴(GM):扉をよく見ると、「倉庫」という意味の言葉が書かれていることが分かりますね。扉は容易に開きそうです。
港令子:うーん、扉に「聞き耳」して中の音を確認できますか?
直訴(GM):物音は聞こえませんね。
港令子:じゃあ、ゆっくり入ります。ゆっくり
直訴(GM):部屋の中には部屋を囲うように棚があり、そこには箱が敷き詰められていますね。
港令子:箱に「幻視」を
直訴(GM):どうやら殆どが空っぽ巣が、二つほど中に何かはいったものがあるようです。
港令子:中身がある箱に黒い染みはついていますか?
直訴(GM):ついていませんね。綺麗です。
港令子:なら、箱を開けます
直訴(GM):片方の箱の中には、林檎がいっぱいに詰まっています。そしてもう片方の箱の中には、数冊の本がはいっていますね。どうやら神話集のようです。
港令子:本を一冊手に取って読んでもいいですか?
直訴(GM):では本を読んでいると、何回も読み込まれたらしいページが開きます。「エルシニオ」とかかれていますね。
港令子:「エルシニオ……」呟いて、そのページの内容を確認したいです。「幻視」が必要ならそれも使って

-----チクリ。
カトゥアは暗闇から生まれた。
どうしてこんな暗いところにいるのか。
ただ上を目指して進み続け、幾日か経った後に光が見えた。歩いた。
目に入るものの全てに感動し、涙を流しながら歩いた。
やがて人里にたどり着く、ただ人間たちはその化け物を罵り石を投げた。
逃げかえるように進めば、大きな谷にたどり着いた。
ふと下を見れば、自分の踏んでいる草が枯れていた。
ああ。カトゥアは歩いた。
やがて、深い深い森の中の洞窟にたどり着く。
そこで出会ったのは一匹の小さな蜘蛛、それは爪ほどの大きさだった。
触れても枯れない生き物はこの蜘蛛が初めてだ。
「僕は君が産まれたときから傍に居た」
「人々を毒せよ、千を超えたとき、呪いから解放される。」
その蜘蛛は神からの使者だと言った。
やがて、その術式を行ったカトゥアは、神を疑い、
沢山の人々をただ殺したという十字架に耐え切れず、自害をしてしまう。

挿絵がある。床には大きな魔法陣、その印に合うように柱が建ててある。
後ろには大きな像。教会であるように見えた。中央には黒い塊が蹲っていた。-----

港令子:「蜘蛛……あの子はこの本のカトゥアと同じである……なんてこと……」と言って口をつぐみます
港令子:「……まさか、ね」
ロビンソン:「さあ、ね。」箱の中にはいっていた林檎を一つ取り出すと、服で表面をこすってから齧ります。
ロビンソン:「まあ、この教会に異教の神話集なんて元々おくはずが無い。誰かが持ち込んだことは確かだろう。この林檎も、まだ十分に食べられものだしね。」
港令子:「よくそんな簡単にこんなところにあるものを食べれるわね」と言いつつ、令子もりんごを一つ手に取って「幻視」します
直訴(GM):毒などは無さそうです。よく熟れています。
港令子:食べずに持っておきます
直訴(GM):さて、ここにありそうなものは以上ですね。
港令子:では倉庫から出ます

直訴(GM):ではどこへ行きましょう。
港令子:左奥の扉に「幻視」「聞き耳」して、何があるか確かめたいです
直訴(GM):音はしませんが、なんだか鉄臭いです。扉をよく見る宣言で、扉の下部分が赤黒いことに気づきます。かなり時間がたっている血ですね。やったね令子さん。
港令子:「血……ね」こっそりほくそ笑み
ロビンソン:令子さんに精神分析をします。
港令子:なんか怖いから中央の扉にも「幻視」「聞き耳」
ロビンソン:「・・・うわっ」
港令子:「……煩いわね、こればっかりは性分なのよ」
直訴(GM):中央の扉は外観で分かりますね、ここは懺悔室です。扉には「告白は一度だけ」と書かれています。音はしません。
港令子:「…………」左奥の扉開けます
直訴(GM):この部屋には窓がないようです。今は昼だからそれとなく見えますが、薄暗く誰かが居る気配はありません。地面には何かを引きずったような跡と、中央には液体を吐いたような跡があります。この部屋には砂が多く、歩けば音が鳴ります。奥には藁が溜まっています。
港令子:中には入らず、液体の跡を「幻視」します
直訴(GM):液体はどうやら黒い染みのようです。もう乾ききってしまっているため他のものほど害はありませんが、余り長い間触っていてもいいものではないでしょう。
港令子:「ここで死人が出てるみたいね」藁の方も「幻視」で
直訴(GM):そうですね、紙切れが挟まっているのを見つけます。
直訴(GM):あ、すみません一つ描写忘れ。
直訴(GM):液体をたどっていくと、そこにはハッチがあル事を発見しますね。鍵はかかっていないようです。
港令子:とりあえずまずは紙切れを確認したいです
直訴(GM):紙切れはどうやら日記の一部のようです。

<誰かの日記の一部>
あぁ、駄目だ。何をしてもきっと駄目だ。ただ衝動的に…
エルシニオの話を聞いた。
人になれる儀式がある、だとか。
信じて最後までやりとおせばきっと…
こんなことしなくても…私は、人の目にどのように映っているのだろう。-----

港令子:「…………」読み終わった後、元に戻さずに持っておきます
港令子:で、ハッチの方を「幻視」「聞き耳」で
直訴(GM):ハッチは用意に開きそうです。物音は聞こえませんね。
港令子:開けます
直訴(GM):ハッチの向こうには階段と、闇が広がっています。どこまで続いているかは分かりません。
港令子:……一度閉じて戻ります。懺悔室の方へ
直訴(GM):懺悔室。扉を開ければ、埃が舞います。中は暗いが、ステンドグラスから漏れる光が、仄かな明かりとなっています。一人が座るようなスペースしかないです。座った時の正面になる壁の場所に文字が書かれています。

私は罪を犯しました。
レイン「ハリを内側にしまう処女の中でお眠り。」
ガレリア「ころした、もう何人も。」
グレゴリオ「ブーケを届けたかった、でも、足が無かった。」
ノア「ねえ、この中に人なんていないんじゃないかな。」
彼らは私に頭を差し出したのです。
私は目の前にいる誰かを殺してしまいました。
ですが、私にはそれが誰だかわからなかったのです。
教えてください、私は、一体誰を殺したのでしょう。

港令子:「ガレリア……の、名前」とだけ呟きます
港令子:他に確かめられる場所はありますか?
直訴(GM):そうですね、特にありません。ロビンソンは広間で拾ったらしい聖書をぺらぺらとめくっています。
港令子:「?……聖書?ここの教会のかしら」ロビンソンさんの持っている聖書を見ながら
ロビンソン:「ああ、どうやらロザリオとか、聖書くらいなら落ちてるみたいだね。ここ。」
港令子:「そう。……厄除けの名目で持って行ってもいいけれど、生憎信じてる宗教とかないのよね」ロザリオが落ちてないか確認
直訴(GM):落ちてますね。
港令子:「解毒剤があるなら欲しいけど、そんなものがあったらこうはならないのよね」ロザリオを「幻視」確認
直訴(GM):そうですね、特に加護のようなものは感じませんが邪悪なものも感じません。
港令子:一応持っていきましょうかね、ロザリオ
ロビンソン:「僕だって、神は信じていないさ。でもこんなところで旧約聖書だなんて見知ったものがあると、少し安心するからさ。」
港令子:「……そうね」
港令子:意を決してハッチの奥に行きましょう。うん。

ロビンソン:左奥の部屋からハッチを開け、階段を降りるとやがて廊下に出ます。壁は土で、そこから顔を出すように生えた石が、橙の光を放っています。ランタンの役割をしているようです。階段付近から奥を見ても、終わりは見えません。
港令子:一応「幻視」「聞き耳」で辺り確認させてください
直訴(GM):幻視をしても果ては見えません。しかし、耳を澄ませば奥からかすかに聞こえてくるでしょう。彼女の・・・ガレリアの歌声が。
港令子:嫌な予感しかしねぇ
港令子:「……一度、戻っていいかしら」ロビンソンさんにぼそっと
ロビンソン:「・・・構わないよ。」
直訴(GM):それでは懺悔室に戻りますか
港令子:「あの子が、この毒を振りまいているカトゥアなら、今行くのは危険な気がした」
港令子:戻ります((

直訴(GM):どうぞ。戻ってきましたね。
港令子:「頭を差し出す……頭文字?」懺悔室に書かれた文章読みつつ
港令子:「……はこぶね。箱舟」
港令子:ふぅ、と一度嘆息してから、懺悔室の文章が書かれている壁に向かって。
港令子:「ノア」とだけ口にします。
直訴(GM):その言葉を口にすると、足元から正解すると、ことりと音が鳴ります。どうやら床の一部が外れたようです。
港令子:外れた床の方に「幻視」を
直訴(GM):中は小さな空間になっているようで、中から瓶に入った黒い液体と紙が二枚出てきます。
港令子:では、出てきたそれらにも「幻視
直訴(GM):紙切れの片方は黒い液体のはいった瓶に貼り付けてありますね。

<死に至る毒>
使用方法が記されている。
果物やパンに液体を垂らせば、やがて全体に毒が広がる。
一口でゾウをも殺す毒だ。
しかし体に痛みはなく、眠るように死んでいけるとのこと。

直訴(GM):そしてもう片方の紙切れは本のページの一部のようです。

<何かの本のちぎれたページ>
「カミナリ、こわいよ」
「こわくないよ、お姉ちゃんが居るでしょ。」
「ずっと傍に居てくれる?」
「分からないわ。でも、辛くて、痛くて、一人じゃどうしようもできない!って時に言うおまじない」
「なんていうの?」
「ストゥルエ、コルト、ソ、アルイト。」
「すとぅるえ?」
「そしたらきっと、助けてあげるわ」

港令子:「ストゥルエ、コルト、ソ、アルイト」と呟き
港令子:「あの時あの子が口にしていた言葉のようね」
ロビンソン:「おまじない、だったんだね。」
港令子:「分からないはずね。……ともかく、このおまじないはあの子に効くはず」
直訴(GM):それでは、ハッチの向こうへ戻りますか?
港令子:「だって、あんなに悲しそうに口ずさんでいたのだから」と、小声で言って、進みましょう
直訴(GM):では通路に戻ります。
港令子:はい

直訴(GM):通路の中には美しく、寂しげな彼女の歌声がかすかに響いています。
直訴(GM):先へ進みますか?
港令子:進み、ましょう
直訴(GM):どこまで続くのか分からない、長い通路を進んでいくにつれて彼女の歌声はよりはっきりとしたものとなっていきます。やがて通路は、巨大な扉の前に行き着きます。
港令子:扉に「幻視」を
直訴(GM):その扉は、今までの扉よりも重いであろうことがわかります。まるで、この扉の向こうとこちら側の世界を隔てるように。
港令子:「…………」一瞬ためらうように止まりましたが、それを振り払うように目を閉じて、開き、扉に手を賭けます

直訴(GM):酷く重い扉は、何故か音一つ立てずに開きます。
直訴(GM):地下とは思えないくらいに広く高い、アリの巣の一部分のような空洞。赤い何かで書かれた魔法陣のようなものと、その絵にそうようにそびえたつ柱が五本。そして中央に、天に向かって歌い続けるガレリア。
港令子:「……また会ったわね」と、落ち着いた声で話しかけます。
ガレリア:「・・・・。」
ガレリア:「あと、一人なんだ・・・・。」
ガレリア:「あと、一人で、わたしは・・・・人間に戻れるんだ・・・・。」
港令子:「人間に戻る……貴方は、人間に戻りたいのね?」
ガレリア:「人間に戻りたいよ・・・独りぼっちで、ずっと私は・・・・寂しかった・・・・・令子さんみたいに、私は、強くないから・・・・・」
港令子:「人間になれば、一人じゃなくなるのかしら?」
ガレリア:「・・・・わからない・・・・でも・・・」
ガレリア:「人間に戻れば、私に触れたものが、生きていられるから・・・」
港令子:「人間になったら友達ができるのなら、私は人間じゃないわ。……いえ、そうなのかもしれないけれどね」
港令子:「人間だって、触れたものを殺すのよ」
ガレリア:「触れたもの?貴方には分かる?」
ガレリア:「木も、花も、鳥も、人間も・・・・私に触れたものは、みんな枯れていってしまうの!」
ガレリア:「こんな体じゃ、誰かを抱しめることなんてできない!また、誰かを愛することだって・・・愛されることだってできない!ずっと、ずっと一人ぼっちなの!」
港令子:「……抱きしめられなくても。会えなくても。人を愛することはできるわ」ぼそりと
ガレリア:「でも・・・・でももう遅いのよ・・・・・!!!!」
港令子:「貴方が言っていた少年、貴方に恋をしていたわ」
ガレリア:「っ・・・・!」
ガレリア:「だから・・・だから・・・・私は人間にならなくちゃいけない・・・」
ガレリア:「もう、黒いのが溢れ出して来てる。・・・時間が無いんだ・・・・」
港令子:「人間の貴方に会って、彼はきっと、自分以外の人間に会えたと思うでしょうね」
港令子:「でも、それだけだわ。だって彼は『森の精霊』に恋をしているのだから」
ガレリア:「そんなこと、ない・・・・」
ガレリア:「きっと彼はわかってくれる。それに・・・・」
港令子:「そうかしら。……だって彼は森の精霊の、貴方がかけたおまじないで助かっていることを感謝しているのよ」
ガレリア:「人間になれなかったら、もう、私は壊れてしまうだけだわ・・・」
港令子:「人間になれたら、壊れないなんて確証もないのよ」
ガレリア:「どちらにせよ、壊れてしまうなら、私は・・・・」
ガレリア:「幸せに、なりたいの・・・・・!」
港令子:「今のまま、彼に恋をさせたまま、森の精になり続けた方が……私は幸せだと思うわ」
港令子:「…………私は優しい言葉をかけてあげることはできないけれど、犠牲の果てに手に入れた幸せが幸せとは思えないわ」
ガレリア:ガレリアは、目から、口から、真っ黒い液体を流しながら嗚咽する。
ガレリア:もう、何も分からない。戻る道も、進む道の正しさも。
港令子:「私も、たくさんの人を殺したらしいのよ。真っ赤な世界で、一人たたずんでね」
港令子:「……でも掴んだのは空虚な穴と、苦しいほどの衝動」
港令子:「…………貴方も、苦しみにさいなまれながら人として生きていたい?」
ガレリア:「私は・・・私は・・・・・もう・・・」
ガレリア:「戻ることも・・・・進むこともできない・・・・・」
港令子:「なら、止まりなさい。これ以上苦しくなるのなら、苦しむ勇気もないのなら、止まりなさい」
港令子:「おまじないは私がかけてあげるわ。……だから、もう眠りなさい」
港令子:「信用」「説得」行けませんか?
直訴(GM):彼女の心は既に決まっているでしょう。でも
直訴(GM):具体的にはどうするのですか?
港令子:止めます。具体的には……殺す……んだろうなぁ令子だもん
直訴(GM):殺すというのは如何なる手段を以ってですか
港令子:「ストゥルエ、コルト、ソ、アルイト」呟いて、毒の入った瓶を取り出します
港令子:「もう十分苦しんだでしょう?もう、全てを投げ出して休んでもいいのよ」
港令子:彼女に近づいて薬を使うのは可能でしょうか。無理そうならもう少し話しつけます
直訴(GM):近づくことはできそうですね。
港令子:じゃあ、近づきましょう
港令子:「ねぇ、生きることに未練はあるの?それともただ苦しみたくないだけ?」
ガレリア:「私は・・・もう・・・苦しめるのも、苦しむのも、いやだ・・・。」
港令子:「今ここで、楽にしてあげましょうか?……苦しまずに、眠りにつくのよ」
ガレリア:ガレリアはそれを聞いて、ピクリと反応します。
港令子:毒をガレリアさんにぶっかけることは……できませんか……
ガレリア:できるでしょうが、皮膚から吸収される薬ではないようですね。
港令子:「……嫌かしら?」
ガレリア:「・・・・楽に、なってしまいたい。」
港令子:「それなら、もう休みなさい。苦しみたくは、ないでしょう?」そっと瓶を差し出します
ガレリア:「・・・それは?」
港令子:「全てを終わらせる薬よ。……飲めば、苦しみも、すべて終わる」
ガレリア:「・・・・。」ガレリアはそっと薬瓶を受け取ります。その手は震えていますが。
港令子:「……貴方のことは私と、彼が覚えているわ。とても優しい、森の精霊として」
ガレリア:ガレリアはその声を聞いて、意を決したように毒瓶を開き中の毒を飲み干します。
ガレリア:彼女はゆっくりと、沈むように、眠るように倒れこんでいきます。
港令子:「おやすみなさい、精霊のお姫様」そんなことを言って、黙祷するように目を閉じます
ガレリア:最期、ポツリと彼女が「ありがとう」と呟くと、ガレリアは眠るように息を引き取りました
ロビンソン:「・・・終わった、のか。」
港令子:「……手間かけさせたわね。恐らくだけど、終わったわ」目を開けて、ロビンソンさんの方を向いて言います
直訴(GM):彼女の歌も、嗚咽も消えた空間は二人の声を除くと無音の空間となります。
直訴(GM):そこにいるのは、探索者たちと安らかに眠る少女の屍だけです。
直訴(GM):ぽっかりと穴が開いたように、来た方向の扉が開いています。
港令子:「呪われた運命も、生命も。死んだらすべてが終わるのよ」それだけ呟いて、扉の方を「幻視」します
直訴(GM):扉の向こうにはあの、拠点近くの森が見えます。
港令子:「帰りましょう、元の場所に」と、ロビンソンさんに
ロビンソン:「・・・ああ。」扉の向こうへ歩いていきます。
港令子:「さよなら、精霊さん」扉から出ましょう。

直訴(GM):気づけば探索者たちは、森で横たわっていた。どうやらここで、昼寝をしていたようだ。何をしていたか、どのくらい眠っていたのかはわからないが、やけに土で汚れてしまっている。ふと頬を伝う水に気づいた。雨が降り始める。頬を伝うものは雨だろうか。
直訴(GM):なんだかとても、悲しい夢でも見ていた気がする。でも、何も思い出せない。ポッカリと空いた胸の中にあったはずの記憶。ただ、茫然と立ち尽くす。
直訴(GM):口から勝手にこぼれ出た。この名は何だったか。「ガレリア」
港令子:「誰がの名前。思い出せないけれど、憶えていないといけない気がする」無意識にそう吐露します。

直訴(GM):令子さんの声は、雨の滴る曇天の下確かに発せられた。
・・・雨は徐々に、強くなっていった。

-Fin-
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