Garden


苺味のアッシュ


参加者


GM.ひぃらり
PL.篠崎/グリム
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GM:それでは、「苺味のアッシュ」セッションを始めさせていただきます!
よろしくお願いいたします!
グリム:よろしくお願いします!
GM:【嘘だらけの真実】
GM:…グリムさんは気が付くと大きな屋敷の前に一人立っています。
周囲は暗い森に囲まれ、空は黒深く星が瞬いている。
GM:【現在時刻は深夜に近い】
【自分はこの屋敷に所用があって訪ねてきた】
【それはこの屋敷に住む一人の親愛なる少女に関することである】
【まずは少女に会わなければ】
グリム:「もうそろそろ皆眠る頃かな、朝が来る前には帰らないとね」封と白い息を吐きます
「俺たち本当は『会っちゃいけない』んだから、」屋敷の門をそろりと開ける
GM:門は小さく軋んだ音を立てて開く。
きっと彼女が密かに開けてくれていたのだろう。
グリム:ではそのまま中へ、注視で屋敷に入れそうな場所は見つかるかな?
GM:正面玄関、裏口、一階広間の大窓、洗面所の小窓、屋根の煙突くらいかな。入れそうな場所は。
グリム:じゃあまあ、裏口へと向かうかな。中の様子をうかがうよ、聞き耳!
GM:扉内はしんと、静まりかえっている。
…わけでもなく、中から何やら人の気配がしますね。
小さな、極めて静かに努めようとしているようなそんな足音が聴こえる。
グリム:「…おっと、」扉を静かに開けて様子を見ることは可能?
GM:可能ですよ。
それでは、微かに開かれた扉からあなたは中を覗き見る。
扉内の広間では、カンテラを傍らに置いた少女が一人ぽつんとソファに座っているのが見えました。
こちらには気がついていないようです。
GM:【彼女を自分は知っている】
【彼女の名前はエイミー・アッシュベリー】
【エイミーは10歳の少女】
【エイミーと自分はとても親しい】
【エイミーは本が大好き】
【自分の用とはエイミーに寝物語を聞かせてあげることだ】
グリム:「エイミー、また一人で」 「いやそっちの方が都合は間違いなくいいんだけど、」では扉をコンコン、コンコンと計四回ノック。
これが、『彼女にあくる来訪のサイン』 その後、扉を開けて彼女の元に行こうかな
エイミー:金髪に赤い瞳の少女、エイミーはあなたの声を聞いてそちらに顔を向けます。
嬉しそうに微笑み、立ち上がる。
「こんばんは、良い夜ね。グリム」
グリム:「やあ、本当に良い夜だねエイミー、」少女の顎を掴んでこちらに向けます「俺はこっちだよ」
『目が見えない彼女』への誘導としてね
エイミー:「ごめんなさい、今日は空気が澄んでいるのかしら。
あなたがたくさんいるみたいに、声が響くの」
くすりと笑って、そして、いけない、と声をひそめる。
「今日はね、またお屋敷の地下室で昔のご本を見つけたのよ」
ちょっと冒険しちゃったわ、そう言って彼女はあなたの手を柔く握ります。
グリム:「はは、そりゃあいい。たくさんいたらその数だけ話も出来るってもんだろ」少し大きな声で笑ってしまった、慌てて声を潜めるね しー
「この口が君の為になるのなら何だっていいよ、エイミー」ではエスコートしましょうかね 屋敷は何度も来ているからある程度は分かるけど、地下室は知らなそうだから教えてもらおうかな
GM:屋敷内は明かりも点けておらず、暗いまま。
明かりはエイミーが持っている火が灯った燭台のみである。
広間には二階へ向かう階段があり、エイミーの自室は二階の一番奥だということをグリムさんは知っているね。
地下室は階段脇の扉から入れるようだ。
だが鍵がかかっている!
グリム:「…おっと、鍵がかかっているよ。誰が持っているんだ?」
エイミー:エイミーは自身の服のポケットから錆びた鍵を取り出します。
「お母様には内緒なのよ、朝には元の場所に戻さなければいけないわ。静かに、静かにね…」
そう言って、グリムさんの手をとり、鍵を握らせます。
グリム:「準備が良いなあ、悪い子だ」彼女を優しく撫でた後に、鍵を受け取って開けます
GM:地下室は埃っぽく、独特の空気がある。
木製の階段は足を踏み出す度に、ぎしりと嫌な音を立てるだろう。
ごちゃごちゃと乱雑に置かれた狭い部屋内を進んでいけば、小さな本棚を見つけるだろう。
本棚の本の上にはつい最近誰かが触れたような小さな手形が残されている。
パッと見、目を引いたのは背表紙が目立つ以下の五冊です。
GM:ごめん嘘6冊です
グリム:しょうがないなー☆ほっぺつーん☆
GM:殴ろう
GM:「勇ある者の本」
「魔足る者の本」
「陽に憧れる本」
「震えぬ木偶の本」
「潤う美酒の本」
「眠るる肉の本」
グリム:待って
グリム:「ああ、ここの事かいエイミー、確かに君のらしい手形と本があるね、……」その本のタイトルを読み上げて行こうかな
グリム:「聞くならどれがいい?」この部屋に椅子があるならそちらに誘導しておこうかな
エイミー:「お母様の呼ぶ声が聞こえたから、慌ててそのままにしてきちゃったの」
少し古ぼけた椅子がありますが、誇りをはらえば座る分には問題ないでしょう。
「どれも素敵なタイトルね。読みやすさで選んでいいのよ?
グリムの声だもの、どのお話もきっと綺麗に色づくわ」
グリム:「また難しい注文を、君は時々俺を買いすぎだよ」 「…読みやすさね」適当にすべての本の冒頭らへんにだけでも目を通してみたいです、あらすじてきなものってあるかな?
GM:「勇ある者の本」はとある小国の王子の話。
「魔足る者の本」はとある強者の魔王の話。
「陽に憧れる本」はとある大海の人魚の話。
「震えぬ木偶の本」はとある物言わぬ人形の話。
「潤う美酒の本」はとある魔法酒を手に入れた人物の話。
「眠るる肉の本」はとある肉体を失った幽霊の話。

もっとよく調べれば、この地下室にもまだ知らぬ本が眠っているかもしれませんね。
グリム:「どれも童謡的だな」彼女に聞かせるにはいいかもしれないけれど、自分で読むのには少し躊躇う。現実を好む男であるから。
ということで、他の本が無いかを注視。
GM:1d100<=80 グリムさんは無事本を見つけたかな
DiceBot : (1D100<=80) → 39 → 成功
GM:特に転んだりとかその辺のものに頭を打ったりとかはしなかったようだ。
グリム:あぶねえ!あぶねえ!
グリム:らりちんなのに成功してる・・・
GM:フラグやめろや
グリム:wwwww
グリム:「"Veronica put on yellow shoes"ね、ふーん」何となく手に取ったその本。黄色い靴が表紙のミステリー小説の様だ。
エイミー:「面白そうなご本を見つけたの?」
グリム:「ああ、これなんていいんじゃないかな。…エイミー、君には少し刺激的かな?」
グリム:【あなたは記憶を失った学生である】
【ノルトン事件(無差別学生殺人事件)に巻き込まれた、その唯一の生き残りである】
【あなたは時々頭痛に悩まされる、そして頭痛のたびに事件のことを思い出す】
【愛した彼女が最後、紐解かずに黄色い靴を置いて行った理由を知りたい】
【彼女を殺した殺人鬼を探している】
エイミー:「ミステリー小説ね!とってもわくわくするわ!」
エイミーは両手を合わせ、楽しそうに笑顔を見せました。
「今日もお話、お願いするわ。童話の外の吟遊詩人さん」
ふふ、と笑って、グリムさんが読み聞かせてくれるお話を今か今かと待っています。
グリム:「なら良かった、じゃあ読もうか。…そんな恰好よい物じゃないよ、夢は見ないだけだ」ということで、ゆっくりと表紙を開き、ストーリを読みあげる。
GM:本の表紙をめくり、文字を目で追い、あなたは声に出してその物語を語り始めます…。
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:【たったひとしずくの涙】
GM:目の前に広がるのは、鈍色の空、灰色の街。
今にも雨が降りそうだ。
賑わい、道を行き交う人々、その声もどこか遠く感じる。
磨き忘れた黒靴に目を落とし、あなたは一人口元を覆う。
GM:【あなたは記憶を失った学生である】
【ノルトン事件(無差別学生殺人事件)に巻き込まれた、その唯一の生き残りである】
【あなたは時々頭痛に悩まされる、そして頭痛のたびに事件のことを思い出す】
【愛した彼女が最後、紐解かずに黄色い靴を置いて行った理由を知りたい】
【彼女を殺した殺人鬼を探している】
グリム:「……」雑踏がどこか遠くのものに感じる。失った彼女の写真を握り締め、雨の降りそうな空に向かって一瞥。嫌いだと。
足取りは重いまま、現場の学校へと向かいます。思い出すためにね。
GM:ふらりと身を傾けながら危うげに歩く貴方を雑踏は迷惑そうに避けていく。
誰も貴方の白めいた視界には入っていない。
愚鈍な亀のように渋る足を引きずり、あの日の学校へと、貴方は辿り着きます。
グリム:「まだこんなに静かなんだ…そりゃ、そうか」アルファベット順に、ただ遊びごとのように生徒が死んでいった。その事件の内容だけは、怖い顔をした彼らに何度も聞かされている。
校門脇には沢山の花束、鍵は開いている。ただ誰も寄り付かないだけだ。門を開けて入っていきます。
GM:静かな校内。
廊下には貴方の足音だけが響き、消えていく。
壁も廊下も天井も机も椅子も何もかも。
血などまるで最初から無かったように、白く清いものへと戻っている。
いや、色はあるのだろう。
ただ、貴方の視界に入らないだけ。
グリム:「嘘みたいだな、この間までみんないたのに。まるで切り取られてしまったみたいだ」持ってきたメモに書いてある、Aが死んでいた化学室へと入り、真白に戻っている血の跡を探してみる。
「無理に消さなくたっていいのにね」 「これじゃあ、ただの一学生が探しようがないじゃないか、……」きょろきょろとあたりを見る、逃げていた生徒の爪痕何かは消えてない。
GM:1d100<=77で何か他の痕跡を探してみようか。
グリム:1d100<=77
DiceBot : (1D100<=77) → 5 → 成功
GM:机の下の引き戸。
もがき苦しみ、逃げ惑い、そうして掻き毟られたかのように木が禿げたその場所。
壊れた鍵をそのままに開き中を覗く。
そこには、木の目のままに染み込み、消しきれずに残った赤黒い飛沫。
眺めていれば、文字のようにも絵のようにも見え、ただの何でもない生命の痕にも形を変えた。
グリム:「I'm free」この男には、そのような文字に見えたらしい。瞬きをすれば血に戻ったが。
「"犯人は何を考えたのか"、そうだよね、考えなきゃ、……そのために来たんだ。」薄れた血を見て、逃げる跡を見て当時の事を軽く思い出す。むせ返るような悲鳴と絶命の声と、沁みついて離れなかった過去を。思い出そうとする。
GM:1d100<=80で判定をどうぞ。
グリム:1d100<=80
DiceBot : (1D100<=80) → 26 → 成功
GM:掴みかけた過去、指先に触れたそれは貴方の頭を大きく揺らす。
ああ、逃げないで。前髪を此方に向けてくれ、今度はきちんと離さずに掴んでいるから。
グリム:「、!!」フラッシュバック。
ああ、何だったかな。手に何かひっかかっていて、俺はなかなか逃げ出せずにいた。それを離せばいいのに頭が回らなかった。
銃声が響く、誰しもが自分を護ろうとする。逃げ遅れれば"死"だ。
ただ傍にはいつも誰か居た気がする。泣くなよ、"泣きたいのは俺だ"って、言ったっけ。
…混乱していてどこに逃げればいいのかわからなかったのか、思い出そうとするたびに頭痛がする。
最後に何を言った?確かお前の名前は、……、…。
GM:名前は痛みにかき消される。
……………、……、いくら待っても、考えても、文字に掠りもしないだろう。
グリム:「……はは、何だろうなあこの、使えない」頭を抱えたまま、壁伝いに進みます。
ふと気づけば、Nが死んでいた中庭を見下ろす、渡り廊下にたどり着いた。ここでは確か、落下死。また、中庭に対して事件の痕跡が無いか注視をしてみます。
GM:割れたままのガラス窓から中庭を見下ろせば、真下の一部の植木が折れ、痛々しい様になっているのが分かるだろう。
それはちょうど人一人分ほどのスペース。空間。
咲くことの出来なかった赤い薔薇が蕾のままに折れて、風に吹かれ宙ぶらりんに揺れている。
グリム:「酷いな、咲かなかったのに、…」染みこんだ血、黒い影で花が咲いているみたいだ。
ふと、視線を降ろせば渡り廊下には引きずった跡が続いていた。この先には何があるのか、映る視界にデジャヴを覚えながらも、ゆっくりと歩を進める。
途中、何かを壁に打ち付けたようで、点々と吐き溜まりの様なものが廊下に沁みついている。何かうらみがあったんだろうか、犯人は、また、動機を求めて思考する。また、過去を思い出そうとしてみます。
GM:1d100<=80で判定をどうぞ。
グリム:1d100<=80
DiceBot : (1D100<=80) → 92 → 失敗
GM:クッwwwwwwwwww
グリム:クソwwwwww
GM:…何かの、映画のワンシーンに似ていたような、気がするんだ、この視界は。
過ぎるものがありながらも、確固たる結論は出せずに、貴方はその場を過ぎ去っていく。
次のシーンへと移るかのように。
グリム:誰もが落胆するようなラストの映画、タイトルはもう思い出せないが、時間を返せと言いたくなる、まさにそんな一時を俺は味わっているのかもしれない。
口が弧を描いていることに本人は気づかないまま、跡を追っていく。どうせ、求めた者じゃない気がするのに、追わなきゃいけない気がする。引き返すという脳にはならなかった。
「……」見上げれば、美術室だった。
手元のメモを見る、そうか、…Nは双子だ。
扉を開ける。そこに描かれていたのは真白のキャンパスに大きく咲くような一輪の赤い花、……ではなく、何かを訴えかけるような血の跡だった。目も当てられないような教室。
一瞬目を細めるが、また何か、思い出すに至る痕跡が無いかを注視します。
GM:この場所は一層血の匂いが強い。まだ清掃の手が行き届いていないようだ。
冷め切った今でも事件当時の風景をそのまま切り取ったかのような、脈打つ現実が目の前にある。
並んだ描きかけのキャンパスの前。
白く引かれた人型の線、その周りには血が飛び、咲き誇る花のように彩られている。
グリム:誰もが咽返るようなその酷い臭いに"気づかない"。
そうして、部屋にまた一歩入る。既に乾いた血の跡を指でなぞり、その人の最後を思い出そうとします。
GM:ここは事件当時をよく思い出せそうだ。
1d100<=90で判定をどうぞ。
グリム:1d100<=90
DiceBot : (1D100<=90) → 6 → 成功
GM:極端すぎて
グリム:90代か1桁しか出せない人になってしまいました
GM:まるで、そう、いつも感じている何も香りがない空気を吸っているかのような。
変わっていないんだ、”いつも”と、何も。……それは、”何時のこと”?
大量の血を眺めているうちに、貴方はその事実にも気づいてしまうだろう。
『”Ah…Ah…stink like a rotten fish!”』
血まみれのボックスを見て、そう吐き捨てた男が居た。
自分が何も感じていない、この空気に。
グリム:「ああ、腐った魚みてぇに臭いな」まるで隣に誰かが居るかのように、話しかける。
しかし、すぐにその異情勢に気づき、首を軽く振る。
…何を忘れてしまったのか、底知れぬ不安に襲われる。何も持っていないことさえも"何時ものこと"に思えてくる。
そう言えば、Nの双子はどちらも"花が好きだった"事を、脳裏の裏側で微かに思い出すが、彼ら二人は、まさに花のような跡を残して死んでいったことには気づかないまま。
また、先へと進む。
何を考えることもなく、ただ上を目指す。ふと、視線を逸らせば、音楽室の扉が開いていた。
ああ、あの部屋は、Sの死んだ部屋だ。無理やりこじ開けられたようで、ドアノブは変形している。
GM:ドアノブを押して開けた先は……冒涜的なほどに、凄惨だと笑ってしまうほどに、破壊されていた。
五線譜が並んだ黒板はどす黒い血で上から黒く塗りつぶされていた。
叩きつけられる事が仕事のドラムは膜が敗れ、スティックを突き立てられていた。
ギターの弦は引き抜かれ、丸腰の胴体が背骨をしねらせていた。
中身を引き抜かれ、白黒の歯は押し込まれたまま動かなくなっていた。
音楽の破壊。

Sの死体は、どこにあったのだろう、周囲を見渡しても、残り滓があるばかりで。
少し大きな部屋の中を歩けば、白い線を見つける。
その線も、円がバラバラに辺に散らかされていた。
グリム:何でもありだな、と呟く。
その悲惨な光景に、どこか既視感を覚えていた、もはや犯人の情報を拾うことでなく、シーンの一つ一つを追っているだけに過ぎなかった。
それでも。"愛した彼女が最後、紐解かずに黄色い靴を置いて行った理由を知りたい"。
何かを探すように、そして思い出すように、楽器として成り立たぬピアノの鍵盤を叩いても、音はならない。離れ、視線を泳がせる。また何か、何でもいい、"俺がここで何をしていたのか"その答えを。思い出したい。
GM:ここは事件当時をよく思い出せそうだ。
1d100<=90で判定をどうぞ。
グリム:1d100<=90
DiceBot : (1D100<=90) → 1 → 成功
グリム:ブツリ、とノイズが走る。
次に見えたのはまさに"どこかで見た映画のワンシーン"。
「どうして、」叫びながら物を投げてくる女、ヒステリックなその声が耳に劈く。
黙らせようとピアノに何度も頭を打ち付け、スピーカーからはジャズが流れてた。はは、気分は悪くない。好きな作品を思い出す。俺は狂っているんだろうか。
だんだんと力を失っていく女、犯人はまだ気づかない。
…動機を、探してたんだっけか。そんなものは考えていなかったんじゃないか。
人を殺すのに理由が居るか?、そうだったな。
ああ、そう言えば、今までに思い出した。自由も、Nの花も、この部屋のジャズだって、俺の、一度見た景色だったか。
……、…失ったはずの記憶に、"犯人が自分であること"を思い出す。
フェア・アンフェア論争、語り手が犯人なんてのは、一度しか通用しないトリックだけれど、まさか自分自身に謎かけていたなんてな。
全てを思い出しても未だ虚無感を覚える。……やがて、愛した彼女が靴を置いて行った場所。屋上へと向かいます。
GM:常に鍵がかかっている、屋上へ続く古臭い扉。
開け方は知っている筈だ、高い声が囁いた。
”捻って、持ち上げて、そのまま落とすの。簡単でしょう?”
ノブを握り何度か繰り返せば、ガコ、と軋んだ音をたてて扉は開いた。
湿っぽい風が耳の脇を吹き抜けていく。
灰色の空は、雨が降る。
グリム:「…ベロニカ、」柵の向こうに黄色い靴が置いてある。
未だあの悲劇の惨状を脳内に無意識に流し続けている脳は、今ある現実と記憶の区別がつかなくなっていた。
貴方が悲しい顔をすると、空も曇ると声をかけられたことを覚えている。
阿呆じゃねえのかと笑い飛ばしたが、まんざら嘘でもなかったのかもしれない。
雨男だって指をさされたっけか、花みたいに笑う変なやつだったよ。自由を求めていた、どこか寂しそうな奴だったよ。ジャズも、好きだったか。
ごめんな。謝りたくても、君はもう、紐を解かずに、"靴"を置いて現実から逃げてしまったんだ。
そんなものを見せたのは、まさに引き起こした俺じゃないのか、"彼女を殺した殺人鬼"は紛れもない、俺だ。
グリム:導かれる様に柵を超える。
理由はなかった。俺はそうだ、数日前のことも思い出せない記憶障害者だ。
どうせ今思い出したことも忘れていく。彼女のことだって、もう、"サヨナラ"だ。
嘘をそついて誤魔化せたなら良かった。
なあ、聞こえてるか。
泣いたベロニカ、黄色い靴は俺があげたものだった。
グリム:空が離れてく、落下速度は上がっていく。
君は雨が好きだと言っていたけど、やっぱ俺は好きにはなれないな。
GM:歩くような速さで。ベロニカと共にゆけたのなら。
一歩踏み出したあなたの後、追いかけてくる靴は無かった。
GM:【ベロニカと黄色い靴】
GM:あなたの声が「終わり」を告げると、エイミーが小さく呟く。
「…「俺」は、悲しい人だったのかしら」
グリム:「どうだろう、ただ報われはしなかったね」
GM:「ええ、難しかったけれどとても素敵なお話だったわ」
「あなたのお話はどれも、忘れたくないお話になるのよ」
エイミーはふわ、と小さくあくびをします。
どうやら、いい具合に眠気が訪れたようです。
グリム:「……そう言ってくれると嬉しいよ、エイミー、今夜はよく眠れそうかい?」少女の頭を撫でて、本を閉じます。
エイミー:「眠れそうよ、お話をありがとう。グリム」
エイミーはうさぎのぬいぐるみを抱きかかえ、ごそごそとベッドに潜ります。
グリム:「ああ、おやすみ」見送ってから、音を立てないように静かに屋敷を後にしましょう。
エイミー:「おやすみなさい」
まぶたをとじ、小さな少女は微笑みます。
「また、明日」
GM:「また、明日」
エイミーのその言葉を聞くと、
グリムさんはまるで夢から覚めたかのように自室でハッと目を覚まします。
少し、ぼうっとしていたのだろうか。
窓の外は闇が深い、もうそろそろ寝ないといけない。
ふと、振った頭にじわりとにじむように、何かが突然浮かんでくる。
…………この、記憶は。
GM:「苺味のアッシュTP」セッション終了です!!完走お疲れ!!!!!!!!!!
グリム:おつかれ!!!!!!!!!111111
GM:あああ〜〜〜〜〜〜悩む〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
グリム:どうする〜〜〜〜〜〜アイフル〜〜〜〜〜〜〜〜
GM:偽りの「救い」と「彼女」と「愛」の記憶だったらどれがいい?
グリム:偽りがネックだな
GM:うん
GM:完全なる嘘の記憶だからね
グリム:救いにしましゅ
GM:くっwwwwwwwwwwマッハでヤバそう
グリム:でへ
GM:ではでは自由解散!!!おつかれ!!!!ありがと〜〜ヾ(´ω`*ヾ)
グリム:お疲れちゃ~ん!!!!
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