Garden


Systematic Fortune


参加者


GM.ソヨゴ
PL.るふらか/ススキ
PL.黒天使/神風迅雷
PL.夕紀乃/ノア
PL.千穂/シド・レスポール
--------------------

GM:---------
神風:「…」
ノア:「ちょっと、どこまで行くのさ、」あんまりいい感じはしないの。
ススキ:「…………?」
シド:「・・・・・?」
GM:四人が連れてこられたのは、廃墟と化した教会だった。
“天使”と二人は、東の扉から。
“悪魔”と二人は、西の扉から。
神風:「………あれが、Angelか。ヴィレ坊」
ヴィレッド:彼は返事をしない。無言の肯定だろう
ノア:「ああ、いかにもって感じの人と……あとの二人、は……って、あれ?」ススキ?
神風:「…あ?シド坊じゃねえか」
ススキ:「…………あ」
シド:「ん・・・おっさん?なにしてんだ」
神風:「お前、なんでここにいるんだよ」
ジェラン:「あれ、君たち知り合いだったの?」
神風:「…お前ら、そこから離れろ」
神風:「そいつ、危ないぞ」
シド:「危ない?」
ノア:「……あぁ、本当、いい予感はしなかったんだよぉ……」顔をしかめる。
ジェラン:「ねえねえところで、“ニック”は誰?」彼はこの教会にいる誰にも興味はないようだ。ただ一人を除けば。
ススキ:「…………なにこれ」
ノア:ジェランさんから可能であれば距離をとります。
神風:「……DEVILのことか?ニックっていうのは」
ジェラン:「やっぱり、そこの黒髪の子? ぼくなんとなく“ニック”はそういう顔なんじゃないかと思ってたんだ」
ヴィレッド:「……“Old Nick”」
神風:「……」
神風:じっとジェランさんを見据えてます
ヴィレッド:「……悪魔の別名だナ。いつどこで覚えたんだか、気付けばこいつはオレのことをそう呼んでた」
神風:「なるほどな」
ヴィレッド:「よう、ジェラン。……“久しぶり”だな」
神風:黙って二人の会話を聞いておこう
ジェラン:「あ、ごめんぼくったら、どこかで読んで覚えたんだ、“Old Nick”。悪魔の別名」
ススキ:「…」 おなじく
神風:ついでにいつでもヴィレッドさん守れるように構えておく
シド:「・・・」 シドも様子を見守ります
ジェラン:「ぼくは君の名前を知らなかったから、どう呼んだらいいかわからなくて、それで、……あれ? なんで君は、ぼくの名前、」
ジェラン:「ぼくたち、あったこと、ない筈でしょう……?」
神風:「(…あいつのほうはわかってなかったのか)」
神風:「?」
ヴィレッド:「……いいや、“久しぶり”だよ」
ヴィレッド:「お前は覚えてねェだろーけどナ。だってお前は、――」
ヴィレッド:何か言いかけて、結局彼は口を噤んでしまった。
ノア:「……(シド、これも僕の、直感だよ) (あのウイルス、作ったの、僕は本当にDevilなのか疑っていた。だっておかしいだろう、いくら更新のためとはいえ大切なソースを破壊するなんて) (だってそんなの、)」
「(……まるで、この世界ごと、自殺してるみたいじゃないか)」 ※精神対話
神風:「……いっちまいな、ヴィレ坊」
神風:「何が真実でも、言わなきゃいけねえことはあんだろ」
ヴィレッド:「……いいよ、どーせ、……先は知れてんだ」
神風:「………」
シド:「(・・・そうか)」 「・・・そっちとこっちで、だいぶ事情が違うみてーだな」 
ジェラン:「あの、ねえ、ぼく君のこと、なんて呼べばいい?」
ヴィレッド:「……ヴィレッド」
神風:「……」
ジェラン:「そっか、……そう、ヴィレッド、……ヴィレッド」
ジェラン:嬉しそうに、幸せそうに。大好きなケーキを口に含んで、ゆっくり甘さを味わうように。無邪気に彼は繰り返した。
神風:「(…ヴィレ坊、お前、どうするつもりだ)」
ジェラン:「どう、かな? ぼく、間違ってなかった?」
ヴィレッド:彼は応えない。
神風:「……なあ、ジェランとやら」
ジェラン:「……ぼくの手紙、読んでくれた? あの場所にいたでしょう?」
神風:「(…聞いちゃいねえか)」
ジェラン:神風さんが呼びかけると彼は、逢瀬を邪魔された不満からか口を尖らせて尋ねる。
神風:おっ
神風:「…お前、この世界壊して、どうしたいんだ」
ジェラン:「……どうって、」
ジェラン:「そんなの、」
神風:「ヴィレ坊にあうためだとしても、ちぃっとおかしいだろ」
ジェラン:「“プレゼント”に決まってるでしょう?」
神風:「…プレゼントだ?」
ジェラン:「だって、彼は『悪魔』なんだから」
ジェラン:「『破壊』が好きなんだ。ぼくとちがって、」
神風:「…なら、お前がやっちゃいけねえだろ」
神風:「それをするなら「こいつ」の仕事だ。お前がやったら、しっちゃかめっちゃかに、意味がなくなるだろ」
ジェラン:「……ぼくは『修正』を司るプログラムだよ。そりゃあ、確かに」
神風:「………」
ジェラン:「だからぼくはニック、……じゃない、ヴィレッドが、……壊したあとを直して回る」
ジェラン:「何度も、何度も、彼がせっかく築いた、」
神風:「…」
ジェラン:「『破壊』を、ぼくが壊す」
ジェラン:「……ぼく、ヴィレッドが好きなんだ。他にだぁれもいないから」
ジェラン:「だから、ぼくはヴィレッドが、……楽しかったらいいなって思って」
神風:「…………」
ジェラン:「彼のしたことぜんぶ、ぼくが無駄にしてしまうのが、いつも、いやで、」
神風:「…それで、お前はこの世界を、ヴィレ坊ごと破壊しかねない「プレゼント」をしたわけだ」
ジェラン:「うん! かんがえてたら思いついた。ぼくがいる限り、彼に真の破壊ができないなら、」
神風:「…………」
ジェラン:「ぼくなら壊せる! 何もかも! ヴィレッドは『修正』の役目を負ってない」
神風:「そして、ヴィレ坊がやるわけのない、「ファイヤーウォールのソースの一部」をもったやつも、殺したと」
ススキ:おじさんの袖を掴んで彼をじっと見ている
ジェラン:「そうだよ。ぼくが壊すなら、ぜんぶちゃんと壊れるんだから」
ノア:「シド、もう分かるよねぇ、ここまで聞いたら。……あのウイルス作ってたの、"Angel"だってさ。傑作だねぇ!」からからと笑います。
神風:ぐっとススキくんを元気づけるように腕で支えますね
ジェラン:「……ね、ヴィレッド。ぼく、ちゃんとできたかな? 君の望んでいるようなこと」
ジェラン:「ぼくの手紙、届いた? 読んでくれた? ぼくの気持ち、ちゃんと、伝わったかな」
ヴィレッド:「……お前、読んでねえな」
ジェラン:「え?」
神風:「……」
ノア:「……『なあ、オレ、お前とこうやって“追いかけっこ”するのも案外、キライじゃなかったぜ
聞こえてるよ、お前の声は、でもオレの声は聞こえてる?
……どうしていつも、こうなるんだろう』……」
神風:「…?」
ヴィレッド:「……なんでもない。気にすんナ」そう言おうとして、ノアくんの声に動きを止める。」
シド:はあ、と息を洩らす。 「なんなんだよ、いったい・・・」 
神風:「………なるほどな」
ヴィレッド:「……なァんでアンタが読んでるワケ?……変なの」
ススキ:「…………もう」 やんなっちゃう
神風:「…」
ノア:「っく、あはははは! 天使様は盲目だったと見える。自分の破壊行為の確認だけして、彼の言葉を見なかった!」「……ほんと、嫌になる」
ノア:「あぁ、見ちゃったことは謝るよ。偶然見えたんだ、それだけ」
ジェラン:「……じゃあ、ぼく、……間違えたの?」ヴィレッドを見つめて、眼を見開く。
ノア:ごめんね、とだけ。あとはもう黙りこむ。たぶん。
ジェラン:「……どうしよう、……ごめん、ぼく、……君が悲しむようなこと、する気、なかったのに、」途端に彼は悲しげに、眉根を下げて、やがて泣き出した。
神風:「……まるで、小さな子供だな」ぼそっ
ヴィレッド:「……お前が悪いんじゃないよ。……あーあ、こりゃ“一番見たくない”結末だ」
神風:「……」
ヴィレッド:「だってお前がしたくてやったことじゃねェんだから。何もかも、……ぜんぶ」
神風:「(…したくてやったことじゃない………?)」
ジェラン:「……? 違うよ、ぼくが勝手に、勘違いして、……」
ヴィレッド:「……まあそりゃ、……お前はそう思うだろーナ」
神風:「……」
ノア:「…………」
シド:「・・・、こいつに勘違い、させた誰かがいるのか?」
神風:「…なあ、ジェランとやら」
ジェラン:「……う、な、なに?」ぐすぐす
ヴィレッド:ヴィレッドは答えませんが、否定しているわけではない様子。
神風:「お前を構成しているデバイスがあるのは知ってるか?」
ジェラン:「? もちろん、知ってるよ。今のこの体は、ぼくがこっちの世界で動くための媒体に過ぎないんだもん」
神風:「(ふむ、その辺はわかってるのか)」
神風:「…ん?」
ジェラン:「ヴィレッドだって、そうだよ。ぼくらは“何千年も”、……あ、れ、」
ノア:「……何千年……?」
神風:「こっちの世界…たしか深層世界ってのにいたんだっけ」
シド:「・・・・?」
ジェラン:「……あれ、……あれ?」
神風:「………?」
ススキ:「?……」
神風:「なあ、そのデバイスが何かはわかってるのか?ジェラン」ちょっと反応を疑問に思いながら
ヴィレッド:「……オレらは“何千年も”、デバイスとなる人体を乗り換えては出現し、稼働し続けてきたアプリケーションだ」
神風:「…なるほどな」
ヴィレッド:「……少なくとも、“俺は”ナ」
神風:「…どういうことだ」
ススキ:「…彼は?」
ヴィレッド:「……そうだなァ、」初めて、彼の“悪魔”らしさを体感したかもしれない。嗜虐的で攻撃的な笑み。
ヴィレッド:「お前、この意味が分かるかよ? ジェラン。ジェランにくっついてたそこの二人は?」
ノア:「……ジェランの家にあるものは古くても3年前くらいだろうなぁってものしかなかったよぉ。これは関係あるのかい?」でなきゃ情報拾い損ねたかもしれないな。
ヴィレッド:ご名答、と言わんばかりに。彼の唇は歪んで見えた。
神風:「……まさか」
ジェラン:「……な、なんで?……ぼくも、……きみと、おんなじで、」
ノア:「……ねぇジェラン」
ノア:「君ってさ、3年より前……4年前とか5年前とか、どこにいたんだい?」
ジェラン:「なあに、……う、なんなの、これ、」
ジェラン:「わかんない、……わかんない、そんなはずないのに、……」
神風:「…あいつ、一回死んでるのか…?」ぼそり
ジェラン:「……3年より、前のぼくが、……わかんない」
ヴィレッド:「……あっははは!!!」
ヴィレッド:「一回? バカ言え一回どこじゃねえよ」
神風:「………まさか」
神風:「…デバイスを変えるたびに、死を体験してるのか」
ヴィレッド:「最初の百年だ、一緒にいれたのは、最初の百年だけ、あとの何世紀も、俺は、ずっと、お前に、お前は、ずっと、俺を置いて、何度も、何回、俺はお前に、――」
神風:「…それ以上はいうな、ヴィレ坊」
ヴィレッド:、と唇を噛んで彼は黙った。何かを堪えるように
ヴィレッド:「デバイスの死は、関係ない」
ノア:「……もしかしてさぁ、」「Angelが"世界を壊そうとした"の、"自殺"しようとしたの、今回だけじゃない、なんて?」
神風:「…デバイスの死は…?」
ヴィレッド:「大事なのは、“3年”だよ。おっさん」
神風:「…!!!!」
神風:「……リセット」
ジェラン:「……ヴィレッド、ぼく、」
ヴィレッド:「……いいや。“自殺”しようとしたのは、一度だけだ」
ススキ:「…あ」
ノア:「ふぅん」「まぁ、それもそうか、何度も壊されちゃこの世界がもたない」
ヴィレッド:「だが俺への“プレゼント”とやらを“自殺”というなら、何千回もだな」
神風:「…………」
ヴィレッド:「……あーあー、やだやだ。こんな場面何度も見たんだよ、なんどもなんども、笑っちまうくらいに」
ヴィレッド:「……外から人が来たのは初めてだった。だから少し、……期待したけど」
神風:「…3年間の期間をあけて、この自殺者騒動は何度もあったんだよ」>シドさんとノアさんに
ススキ:「ずーっとずーっと、繰り返してきたの」
神風:「それと、失踪者」
ヴィレッド:「俺は、破壊好きの悪魔なんでね。こいつを殺したりはしない。あんたらがどうすんのかは、……俺は知らない」
神風:「………」
ヴィレッド:「……好きにしろよ」
ノア:「……なーるほどぉ?」はは、「じゃあ僕らは、何もとめれなかったし、何も変えれなかったのか」「……くっそ、何にせよめちゃくちゃじゃないか」
ヴィレッド:「そーいうことだナ? まあちょっとばかし人が来たところで“アイツ”の秩序が狂うワケもねーか」へらへらと、二人が出会った当初の彼に戻って悪魔はそう答えた。
神風:「…」
シド:「・・・こいつを殺してもなにもかわらないんだな」
ヴィレッド:「さあね、どー思う?」
ノア:「……アイツって深奥世界?」
ヴィレッド:「オレは何度も見たよ。予定調和のプログラムだからな」
ヴィレッド:「……アンタさっきから察しいいね」>ノアくんに
ノア:「ジェランも深奥世界のことは"彼女"と言っていたからねぇ」肩をすくめる。
ヴィレッド:「……へーえ。なんでそこだけ覚えてんだか」
ススキ:「…彼女、やっぱり、彼女…かぁ」
ヴィレッド:「……ま、なんにせよ、……オレはなーんにもする気はねェぜ」
神風:「…なあ、3年の間をあけていなくなる失踪者と」
神風:「あのAngelは、かかわりがあるんじゃねえのか」
ノア:「さぁ? でも、まぁ……ジェランの発言がちぐはぐなのは気になるかもしれないなぁ」くっくっ。
「Devilのことをニックと呼んで、慕って、まぁ勘違いとはいえわざわざ"プレゼント"を贈るくらいに好いていただろうに、」は、と息を吐く。
「ウイルスを作ったのはDevilだろうだなんて、なんで言えたんだろうねぇ」「Devilとニックがイコールになっていなかった? わざわざニックと呼んでたのに?」
「すっきりしないねぇ」
神風:「…こいつは、この世界を壊すウイルスは作れないんだとよ」
ヴィレッド:「……あったらなんだよ」神風さんの言葉には、吐き捨てるように返した。その語尾に多少の悲哀が見て取れたかもしれないが。
ヴィレッド:「ハン。どこの世界にわざわざ見ず知らずの人間に犯行自白する馬鹿がいんだよ。最後まで邪魔されたくなかっただけだろ」
神風:「失踪者。こいつのデバイスだろ」
神風:とジェランさんを見つめながら言います
ヴィレッド:「……ハッハー、そう思った? ザンネン」
神風:「違うのか」
ヴィレッド:「オレはそんなに単純じゃねーヨ。……第一、人体は3年じゃ死なない」
ノア:「ふーん。別に自白なんてバカな真似しろとは思ってないけどさぁ」「ただ、慕った相手にそれを全部かぶせちゃうんだぁって。ま、なんでもいいけどねぇ」
神風:「……」
ジェラン:些かむっとした様子でジェランが言い返しました。
神風:お?
ジェラン:「だって、君たちこの世界の外から来たんでしょ? この世界の人間ならいくらでも自由に操れるけど、外の人間が相手じゃ、邪魔されるかもしれないじゃない」
ジェラン:「この世界の構造の本質が少しでも分かる相手なら、真っ赤な嘘を吐いたってぼくの立場を危うくするだけでしょ。それにぼくはヴィレッドを悪者になんかしなかったもん、人聞きの悪い」
神風:「………ヴィレ坊。じゃあ違うことを聞くぞ」
ジェラン:どうやらヴィレッドを悪く言ったように言われたことが不満だったようです。
シド:みけんにしわをよせている
ヴィレッド:「……質問好きなおっさんだナ」
神風:「わかってることだろ。おじさんちょっとずるしちゃう人間だって」
ヴィレッド:「……で? 好きに聞きゃイーじゃん、答えてやるとはいってねーけど」
ヴィレッド:へらへら笑って彼は言葉を待つ。
ノア:「あはは、ごめんごめん」からから。ジェランさんの言葉に謝罪はする。笑っちゃってるけど。
神風:「…失踪者とプログラムソース持ち…「ヘッドケース」より厳重な奴とは、なにか関係あるのか」
ヴィレッド:「ハン、“あの女”の話なんかすンなよな。今一番聞きたくねー」
ヴィレッド:「関係ねーよ。あれはまあ、……オレの、自己満足だから」
神風:「…」
ヴィレッド:「どーするのか早く決めろよナ。待ちくたびれたぜ」ふあーあ、と大げさなあくび。
神風:「あせんな。おじさん年だから頭働かせるのに時間かかるんだよ」
どどんとふ:「」がログインしました。
ノア:「くそ、もやもやする」自分の髪をぐしゃっと。
「……ジェランが勘違いしていたのは、彼が"そういうプログラム"だったから」「そしてその仕組みを作ったのは"彼女"──『深奥世界』?」ぶつぶつ。情報整頓中。
神風:「…3年間という時間…定期的に行う…」
神風:「「Angel」にバグがあると仮定すれば…メンテナンス、リフレッシュ、リセット」
ヴィレッド:「……おじさん、あんたマジでただの医者?」
神風:「機械に関する知識はおそらく軍人なみにはあるよ」
ヴィレッド:「勘よすぎじゃんね。笑う」ぴくりとも笑ってないけど
ヴィレッド:「……ここで問題です! 『天使』と『悪魔』、エラーが起きたらよりやばいのはどっちでしょーか」
神風:「…天使だろ」
ノア:「天使だろうねぇ」
ヴィレッド:「……だいせいかーい。ま、だから、ぜんぶ、そういうこったな」
神風:「修復を行うあいつがエラー起こせば、お前の仕事の後始末ができなくなる」
ヴィレッド:「言ったろ? オレは世界を壊せない、と」
神風:「…なるほどな」
ヴィレッド:「壊せるのは天使だ。だから“アイツ”もそれを危惧した」
神風:「………」
ヴィレッド:「だからジェランに組み込んだんだ。予測不能のエラーが起きる前に、」
ヴィレッド:「定期的にアップデートする『更新プログラム』を、な」
神風:「…」
ススキ:「……」 ススキは目を瞑っている。
神風:「…にしては、更新どころか、まるで初期化されてるように見えるな」
ヴィレッド:「コードが完全に老朽化する前に、自動的にエラーを起こしコードの損傷個所を修復する」
神風:「!!!」
ヴィレッド:「初期化されるのは、……オレらが完全なデータではないから」
神風:「………」
ヴィレッド:「感情を引き摺れば、予期せぬエラーの原因になる」
ヴィレッド:「何のための更新何だか分かんなくなんだろ? だから消すんだよ、一回」
ヴィレッド:「だから毎回ジェランは死んで、」
神風:「………」
ヴィレッド:「俺は、ほら、ご覧の通り。……以上、それが事の顛末だ」
ヴィレッド:「好きにしろよ、なんも期待してない」
神風:「……なるほどな」
ヴィレッド:「俺はジェランを殺さねえけど、お前らが殺すにしたって殺さなくたって結果は同じ。“あの女”が来て、それで、また同じ」
神風:「…お前は、どうしたかったんだ」見据えながら
ヴィレッド:「は 言ったろ」
ヴィレッド:「『オレも生きるのに飽きてきたところだ』」
神風:「……なるほどな」
神風:「…この因果を変える方法はいくつかある、が。どれも実行したくねえやつだし、おそらくハッピーエンドは無理だ」
神風:「1、こいつを更新させないように何とか対処する
2、お前とこいつを殺して、お前のいう女に作り替えてもらう
3、お前のいう「あの女」を殺す」
神風:「…嫌な予感しかしねえな」
ノア:ジェランさんに[機械語]って可能ですか……?(試し
GM:▽じぇらんと おしゃべりが できるよ!
GM:※特に変化はないです
ノア:はい!!
ヴィレッド:「……おっさん選択肢好きだよなァ」呆れたように、からかうように、だけど少しだけ嬉しそうに笑って。
神風:「大好きだぜ」
神風:「だって、もう後悔したくねえからな」
ノア:んー、ジェランさんヴィレッドさんに幻視して何かわかったりしないかなぁ
ヴィレッド:ヴィレッドに幻視をすると。まず目の色が本当は違うことが分かりますね、赤目です
ヴィレッド:それから、右手の腕時計。針が止まっている。それに、
彼が好きそうなデザインじゃない。
ヴィレッド:「1と2に関しちゃ、俺からは何ともいえねえナ。……3は、」
ヴィレッド:「お前らがここのヤツらじゃない以上、……できなか、ねえかも」
神風:「……」
神風:「だが、それをすると、「お前ら」はどうなる
ヴィレッド:「少なくとも俺とジェランには無理だ。試してみたことあるけどナ」
神風:「少なくとも、無事じゃないわけないよな」
神風:「…あったのか」
ヴィレッド:「……そりゃ、……みんなもろともバーン」
ヴィレッド:「全員死ぬ。この世界の人間は。お前らは元んところに帰れんじゃねーの? わかんねーけど」
神風:「…あとは、できないだろうが
4、「あの女」を作り替え、そのうえで「Angel」のバグを修復する」
ヴィレッド:「……そいつァ、無理な相談だな。第一、あの女は作り替えたところでやることはどー背同じだぜ」
神風:「…そうか」
神風:「(考えろ、考えろ、考えろ、考えろ)」
ススキ:「……あきらめないの、おじさん」 目を開けて、見上げます
ノア:「…………君たちってさ、完全なデータじゃないって言ったよね。元はいわゆる現実世界の人なのぉ?」
神風:【…あきらめたくないんだ】
神風:【もう、誰かを、「自分」で、殺すのは】
ヴィレッド:「元はデータだ。ただのデータ。だけど、……人体に宿る以上、その脳を借りる以上、感情が発生する」
神風:「………」
ヴィレッド:「幾度も繰り返して、乗り換え捨ててきた体でも、感情は消し切れない。蓄積されて、……それで、オレになった。あっちはジェランに」
神風:「……っ」切ない目でヴィレッドさんをみつめます
ヴィレッド:「もちろん、悪魔は悪魔らしく、天使は天使らしく、破壊と安寧を好む。……まあでも、そんだけじゃねえってこった。残念ながら」
神風:「…DevilとAngelは、一心同体の存在と言われている。どちらかがかければ、もう片方も必ず狂う」
ノア:「なるほどねぇ。……どーりで人間らしいと思ったよぉ……下手な人間より、ずっと……」
神風:「………」
ヴィレッド:「……何で俺は狂ってねエんだ、とでも言いてえのか? だってオレが狂っちまったら、」
ヴィレッド:「誰が“ジェラン”を覚えてるんだ」
神風:「…」
神風:「………なあ、一ついいか?」
神風:「お前の中に、「Angel」をインストールすることは、不可能なのか」
ヴィレッド:「……なに? さきから全然一つじゃねえけど」へらへら
ヴィレッド:「……ハァ?」
神風:「悪いな。おじさんわりと嘘つきだから」
ヴィレッド:「……え、……なんだそれ。どういうこと?」
神風:「…簡単に言えば、破壊したものを自動的に修復するプログラムにするってことだよ」
ジェラン:「……ぼくとヴィレッドを、一つのアプリケーションに統合する、……ってこと?」
神風:「ああ」
神風:「できないのか」
ジェラン:「できなくは、……ない、かな? ぼくらが互いに“侵入”しあえばいいんでしょう、」
神風:「ああ」
ススキ:「…とんでもないこと言うね」 ちっちゃく笑います
神風:「黒と白、混ざり合って、灰色になっちまえばいい」
神風:「…少なくとも、同じ存在になっちまえば、お前たちはずっと一緒だ」
ヴィレッド:「……それで損傷せずに上手くいく確率が何%あるよ」
ノア:「……はは、」「君、すごいこと言うねぇ」
ヴィレッド:「……第一、……破壊すると同時に修復するプログラムなら、それは“無”じゃないのか」
神風:「数パーセントにも満たねえだろうな」
神風:「いいや。そうはならない」
ジェラン:「……いや、……ねえヴィレッド、それでいいんじゃないのかな」
ジェラン:「ぼくらが、天使でも、悪魔でも、なくなれば、」
ジェラン:「統合してしまえば、ぼくらの役目も機能も果たせなくなるけど」
ジェラン:「でも、……何の役にも立たない、コードとコードの残骸だとしても、……ぼくらずっと一緒だ」
神風:「…もしくは、できるなら。不要なデータやバグを破壊して、それらによって引き起こされた破壊やエラーを修復していく。そんなアプリケーション」
神風:「…プログラムは、日々進化する」
ノア:「……少なくとも、」「更新プログラムを仕込まれているのは彼が"天使"だからだよねぇ」ぼそり。
神風:「ああ」
ノア:「天使でさえ無くなってしまえば、"ジェラン"はリセットされない、かもしれない」
ヴィレッド:「…………」
神風:「少なくとも、お前が考えなかったであろう新しい「選択肢」だ」
ヴィレッド:「……ああ、全くその通り、……わかんねえ、なにがどうなるのか、……想像もつかねえよ」
ヴィレッド:「……でも、どうせ、……壊れちまえばいいと思ってたなら、……それなら、」
神風:「…何もかもなくなるより。たった数パーセント。下手すると1%にも満たない確率」
神風:「…「刹那」の確立。かけてみろよ」
ヴィレッド:「どうせ消えるだけかもしれない、一緒になんていられないかもしれない、どちらがどちらでもなくなって結局永遠に独りかもしれない、……けど、……」
神風:「諦めるよりか、底意地悪く抗って、お前の嫌いな「あの女」に反旗を翻してやれ」
ヴィレッド:「……賭けて、みたい、……一緒にいたい」
ジェラン:「……ぼく、君が好きだったジェランじゃ、ないかもしれないけど」
ジェラン:「でもぼくも君のことが好きだよ。だから、」
ジェラン:「……やってみよう?」
GM:【STOP】
ススキ:「(…おじさんって、すごい、ね)」
ススキ:「(おれはもう、あきらめてたのに)」
神風:「…………」
神風:「…(…俺は、卑怯者か?結局はできないことを、諦めずにやろうとして、結果を悪化させるかもしれないことをいう)」
神風:「(…でもな、諦めたくないんだよ)」
神風:「(もう、諦めたくなんだ)」
神風:「(……なあ、息子よ)」
ノア:「……」なんとなくシドさんに顎乗せとこ。ぽすん。ぎり乗せれる高さ。
ススキ:おじさんの腕をぎゅっと抱きしめます
シド:「おう」 意味のない返事
GM:一歩、また一歩。
少しずつ、互いへ近付いて。
恐る恐る触れてみる。もう途方もなく長いこと、君の体温を知らなかった。生きてるうちに触れられなかった。
どこへ行くのか分からない。どうなるのかもわからない。希望を持つだけ持って、結局、裏切られるのかもしれない。でも、
どんな結末になっても、君と一緒なら、いいんだ。
GM:【Because One-Four-Three】
GM:燭の無い廃墟、祈る人の無い教会に、ぱっと眩しく光が満ちた。
光の中心は見えなくなってしまう。けれども目を射ることはない、どこか柔らかな光。
GM:あなた達はそこで気付くだろう。その光に溶けるように、自らの体が透けている。
神風:「………」
GM:ああ、もう、行かなきゃ。
ノア:「…………願わくば、よい未来を」
GM:意識が薄れていく。帰るのだ、と直感できる。
二人の行く末は分からない。見届けることはできないけれど。
GM:でも、きっと、
GM:……
GM:……
GM:……
GM:窓から差す日で目が覚める。
GM:今まで、どこにいたんだろう?……夢だったのか、いや、きっとどこかに、……思い出せない。
GM:ただ、あなたたちの枕元には、見知らぬスマートフォンが一つ。
そこにはたった一つだけ、アプリケーションがインストールされていた。他の機能は無し。
「TYFE」……一体、何の略だ?
GM:【ED】
GM:おめでとうございます!!! シナリオクリアです!!!
神風:お疲れさまでした!!!!!!!!!いええええええいいい
GM:GMはいまめっちゃ動揺してる
神風:なんですと
ススキ:ありがとうございます!!!ありがとうございます!!!おつかれさまでした!!!!!
ススキ:ありがとうございます!!!ありがとうございます!!!おつかれさまでした!!!!!
シド:お疲れ様でした〜〜〜!!!
ススキ:超感謝
ススキ:笑う
ノア:お疲れさまでしたーーーーーーーー!!!!!!
GM:TYFE=Thank You For Everything
ノア:わあああああああ……
GM:ちなみに143はチャット/メール特有の略語で、
神風:ふぁあああああああ
神風:うれしみ
ススキ:うっ
ススキ:ああああ
GM:「I Love You」の意。字数なんだよね
神風:うわあああ…………
ススキ:そうなんだあああ…………
シド:そうなんだ
ノア:かわいい……
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -