Garden


水晶の瞳


参加者


GM.佐久間いずみ
PL.黒天使/妖綺妃
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GM:【♪ - 水晶の瞳】
GM:貴方は、何処かで見た覚えのある雑踏を掻き分けて歩いています。歩いている?……彷徨っている、という方が、適当な言葉かもしれませんね。目的地はあなた自身にも分かりません……何故自分がここにいるのかも、分からないのですから。持っているのは、貴方が忘れたはずの薄ぼんやりとした記憶。鮮明ではないにしろ、今は貴方の中にある……。
妖綺妃:「……」
GM:聞き覚えのある言語ながら、他愛のない会話が耳を掠めていく。人混みの中をなんとなしに歩みながら、ふと貴方の目に留まったものがありました。それは、胸に一輪の白薔薇を挿した人物。フードを被った、彼とも彼女ともつかぬその人物は貴方を手招きます。
妖綺妃:「……ふむ」面白そうにわらったあと、近づきます
妖綺妃:そして幻視!
GM:幻視を試みると、ぐらりと揺れる視界。かき乱される心。目の前の人物のかんばせが一瞬視えたはずなのにそれは、それは――貌のない――……はた、と我にかえる。何をしていたのだっけ?嗚呼、そうだ、面白そうだと思ったから、手招きしてきた人物の元へ行く途中だった。
GM:いつの間にか、自身の記憶を継ぎ接ぎして作り上げたような町並みの雑踏から音が失せている。行き交う人々は消え失せ、まるで世界が静止したようだった。そんな中、たった二人だけ、生者か相対している。
妖綺妃:「……(不思議じゃのう。嫌いではない空気じゃ)」
GM:静止した世界で、女とも男とも判別し難い声が、ひどくこの空間に響きます……。「……こころを覗いてみませんか」
妖綺妃:「…ふむ」
妖綺妃:「占術かなにかかの?面白そうじゃ、やってみよう」
GM:フードを深く被った人物はこくりと頷く。「ここは貴方の心のなかに築かれた迷宮、占いながら出口を捜し、そして目醒めるべき場所へいざないましょう」
妖綺妃:「ふうむ」
妖綺妃:面白そうに相槌うってます
GM:その人物は、言葉を発することなく宙に手をかざしてひとつ、空を切る動作をします。するとタロットカードがすうっと音もなく宙空に浮かび上がり……白薔薇を挿した人物がタロットを指し示す。「さあ、貴女の最初の一手は?」目前に浮かび上がるのは22枚のカード。この中からヒトツ選べと言うらしい。
妖綺妃:「ふうむ…どれがよいかの」
妖綺妃:「……これがよいかのう。6盤目のこれじゃ」
GM:「成程、承知致しました」選ばれた6枚目のカードを見つめると、瞬きしたその瞬間には蟲が湧き上がっており、はっと息を吐く間に蟲ごとそれは朽ちた。
妖綺妃:「!」
妖綺妃:「……ふふ、なるほどのう」それをみてクスクス笑ってる
妖綺妃:「まるで、何かの暗示のような。我輩を表してるのかのう…」
妖綺妃:「…うすぼんやりとじゃが、確かに、蟲というのは、我輩に関係あるように思えての」
妖綺妃:「…ふふ、面白い」
GM:「……ふふ」目の前の占い師は、小さく笑みを漏らした。さてかの人物がもう一度手を振るえば、カードは7枚にまで減り申す。「さあ……貴女のこころに触れましょう」
妖綺妃:「……さて、どのようなものかの」
GM:一枚目のカード、【悪魔】 - 正位置「これは貴方の過去を表すカード。……囚人、抑圧、抗いきれなかった誘惑、罪、喪失」
妖綺妃:「…………」
妖綺妃:それを見た瞬間、にまにまとした笑みを消しますね
妖綺妃:「…………はは、見事なものじゃ」
GM:「貴女には、恐怖していたものがありませんか?その恐怖にあるのは、或いは、己のエゴ」
妖綺妃:「…恐怖など、とうに失せたわ」
妖綺妃:「……我輩は、恐怖などない。恐怖をもたらすものとして生まれたのじゃから」
妖綺妃:「…いや、あったな、一つだけ」
妖綺妃:「…あのひとを失ったときは、怖かったな」
GM:「……過去の話です、遠く、遠い。叶わない願いほど、自身を囚え続けるものはない……」
妖綺妃:おぼろげな記憶を手繰り寄せ、目をつむってその時の恐怖を思い出します
妖綺妃:「……囚われて、か」
妖綺妃:「…我輩は、囚われておらねばならぬ。それこそ、我輩の存在意義」
妖綺妃:「…呪いとは、そのようなものじゃろ」
GM:「……ええ。囚われねば、現在は ここ にありませんから」
妖綺妃:「…ふふ」
GM:一枚目のカードが、煉獄を思わせる焔に包まれて、焼け落ちた。
妖綺妃:「……」
妖綺妃:「…次は、何かの」
妖綺妃:すっと目を細めて、占い師さんを見つめます
GM:二枚目のカード、【審判】 - 逆位置「……貴方の現在を表すカード。変貌への拒絶、曖昧な停滞、はぐらかし、不誠実、自棄」
妖綺妃:「……審判、か」
GM:「現状を受け容れるということは停滞するということ、貴女は、それをよく解っているのではありませんか?」
妖綺妃:「ふうむ、確かにな」
妖綺妃:「……我輩は、面白ければなんでもよい。ただひたすら、愉悦を求めたい」
GM:「或いは裁きを望まないのか、……それとも、奥底に眠る願望は、別なのか」
妖綺妃:「………」
妖綺妃:「…我輩はあるものによって、停滞から出たようなものじゃ」
妖綺妃:「…我輩の望みはただひとつ、愉悦」
妖綺妃:「…それが得られるならば、審判だろうが、よろこんで受け入れよう」
GM:二枚目のカードに描かれた天使の瞳が貴女へ向く。喜んで受け容れようというその言葉と同時に、ケードは白い焔に包まれて灰となり落ちた。
GM:三枚目のカード、【世界】 - 正位置「貴方にとって、近い未来を表すカード……完成、完結、成功、完璧、成就」
妖綺妃:「…そうか、そうか」
妖綺妃:「かなうのか。我輩と、「あやつ」の望みは」
妖綺妃:「そうか、そうかぁ。くく、くくくくく」それを聞いてぞるっとするような悪い笑み浮かべます
GM:「ヒトツの願いが叶うということはヒトツの物語が綴じられるということ」
GM:「それはある種の終焉、そして永遠の幸福」
妖綺妃:「否」
妖綺妃:「願いをかなえれば、また次の願いが生まれるだけ」
妖綺妃:「…それが、我ら生きとし生けるものだ」
妖綺妃:「我輩は生きてるかといわれれば違うがな。くく、くくく」
GM:「……生を、語るのなら、そうなのでしょうね」
妖綺妃:「…楽しいなあ。これは」
妖綺妃:「…クスクス、クスクスクスクス」
GM:四枚目のカード、【死】 - 正位置「……これは、問題への立ち向かい方を暗示するものです……問題など、きっと貴女にとっては些細なもの」
妖綺妃:「……」
GM:三枚目のカードは、貴女の笑みの中溶けて消え入った。
妖綺妃:「…死とは、新たな旅路を意味する」
妖綺妃:「…おぼろげに覚えている、そんな言葉」
GM:「……変化の訪れ」
妖綺妃:「…死をあらがい、輪廻から外れて何があろうかのう」
妖綺妃:「…………変化、か」
妖綺妃:「…それができておれば、また違ったであろうな」
妖綺妃:そっと目を閉じます
GM:「――この路を選べていたなら」
GM:「変わらなければいけなかったと、悔いたかもしれませんね……」
妖綺妃:「…ふふ」
妖綺妃:「そうだな」
妖綺妃:「…今となっては、思っていても仕方ないことじゃ」
GM:「ええ、些細なこと……」
妖綺妃:「…次じゃ」
GM:五枚目のカード、【隠者】 - 逆位置「これは、貴方の周囲を表すカード……孤独、迷宮、迷走、過ち、現実逃避、刹那の快楽、真理や真実への拒絶」
妖綺妃:「………確かに、あっておる」
妖綺妃:「…孤独で、哀れで、ただ一つ、真理を得るために、真理から逃げるというものが」
妖綺妃:「…誰のことじゃったかの。我輩なのか、それとも近しいものか。曖昧な記憶じゃから、思い出せんわい」けらけら
GM:「……ふふ、きっと、楽しめますよ……今も、この先も、先の見えない闇の中の迷路を」
妖綺妃:「そうじゃといいなぁ」
妖綺妃:クスクスと笑ってます
GM:六枚目のカード、【愚者】 - 逆位置「……これこそ、貴方自身を表すカード……」
GM:「解っているつもり、本当は知るべきでないもの」
GM:「奔放さ、自由、責任から目を逸らした、足元を視ない快楽への耽溺、もしくは逃避行」
妖綺妃:「………」
GM:「……ほんとうに、これで、よいと?」
妖綺妃:「…確かに、自由を求めているの」
妖綺妃:「…だが、それがどうした。我輩は、我輩だ。たとえそれがどんな事実で、正体だとしても」
妖綺妃:「我輩は、ただ愉悦のままに、動くだけよ」
妖綺妃:そういいながら扇子を広げて仰いでます
GM:「何処へ向かうも知らぬまま、求むるものを求め進むだけ」
GM:「それで良いと言うのなら、良いのでしょう。それが貴女なのだから。……ふふ」
妖綺妃:「そうだ。それに、行き先を知っていては、面白くないじゃろ?」
GM:いつの間にか雑踏は闇に沈み、隠者のカンテラはもはや見えず、愚者はあらぬ方向、闇の先へと消え去った。
GM:七枚目のカード、【恋人】 - 正位置「最終的な、この迷宮からの出口を表すカードです」
GM:「貴女の選んだカードですよ」クスクスと、占い師はわらった。
妖綺妃:「……はは、ははははは!!!!」
妖綺妃:「そうか、そうか!!!」
妖綺妃:「なんとも痛快な!!!!」
妖綺妃:「…まるで、あの者を忘れろと、そういってるみたいだ」
妖綺妃:「あっはははははははは!!!!!!!」
妖綺妃:ひととおし笑い続けた後、すっと真顔になる
GM:「答え合わせをしなくても、貴女にはもう答えがわかっているのでしょうね」
妖綺妃:「……それを、選んでしまったか」
妖綺妃:「…はは。なんとも」
妖綺妃:「…すばらしい占い師じゃの」
GM:「お褒めの言葉をありがとうございます」占い師は、一礼を返す。
GM:恋人のカードは何処からかふってきた雨に濡れて、溶けるように、惜しむようにゆっくりと消えていった。気付けば貴女の足元にはあの人を思わせるような花が一輪咲いている。それが出口への鍵だと、言わんばかりに。
妖綺妃:「……」そっと拾い上げます
GM:最後に、占い師は今まで消えていったカードを7枚、宙に呼び戻す。どれかひとつを持っていけ、と、言うことらしい。
GM:悪魔、審判、世界、死、隠者、愚者、……恋人。
妖綺妃:「…そうじゃの」
妖綺妃:「…これで」
妖綺妃:そういって、すっと悪魔のカードを指さします
妖綺妃:「…いや、こちらか?」
妖綺妃:恋人を指さしたりと迷ったようにします
妖綺妃:「……ふふ、迷うのう」
妖綺妃:「…ふうむ、どちらがよいか、わかる手立てはないものか」違いが何かないかとかで幻視して確かめてみます
GM:貴女が選ぼうとした二枚のカードは、強く光を纏っているのが解ります。審判、世界、死、隠者、愚者のカードが纏う光は、何処か淡くて弱々しい。
妖綺妃:「…ふふ、やはり、かかわりありそうなのはこちらの二枚か…」
妖綺妃:「…そうじゃのう」
妖綺妃:「(新しいつながりを探すか、それともただひたすら闇を走るか)」
妖綺妃:「…くく、決まっておろう。我輩にぴったりなのは、やはりこれじゃろうて」
妖綺妃:そういって、奪い取るように「悪魔」のカードを手に取ります
妖綺妃:「………」悲しそうに、浮かんだ恋人のカードを見つめながら
GM:「やはり妾はそちらを選ぶか」くくっ、と、占い師が口が裂けんばかりにわらった。するり、落ちたローブの下に浮かぶのは、たったヒトツの瞳、爛々と輝くその瞳は貴女が毎朝鏡で見るその眼光。
妖綺妃:「……はは、なるほどのう」
妖綺妃:「…なんとも、愉快な」
GM:占い師は笑い声をあげながら、恋人のカードすらもすべてすべて焼き捨てる。そうしてひととおり笑い終えると、すうとその顔からは表情が消え失せて、ぽつりと一言貴女へと贈る。
GM:「不要忘了当的斗气(あの時の怨みを忘れるな)」
GM:――意識は、闇へ堕ちた。
GM:そうして貴方は目を醒ます。悪魔の描かれたタロットカードと、<呪詛>についての記憶を胸に。燃えるような怨みを宿したあの瞳と、狂気にも近い笑みを、きっと貴方は、憶えていることだろう。
妖綺妃:「………ああ」
妖綺妃:「忘れるものか」
GM:誰も居ない部屋、貴女の声が、静寂におちた。---シナリオクリアおめでとうございます!▼クリア報酬スキルポイント50pt選択したタロットカード1枚(悪魔※稀少報酬)自身の「怨嗟」に関する記憶
妖綺妃:やったああああお疲れ様です!!!!!!
GM:▼稀少報酬[The Devil]1シナリオに1回まで使用可。1D3Rの間、固有スキルの使用を封じ、既に効果を発揮している場合それを打ち消す。
妖綺妃:ふぁーーーーーwwwwwwっうっそだろwwwwwwwww
GM:悪魔強い(頷)
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