Garden


I my me


参加者


GM.ひよにし屋
PL.水島新/香野咲良
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GM:それでは「I my me」のセッションをはじめさせていただきます
GM:よろしくお願いします
香野咲良:よろしくお願いします!
GM:ふと、咲良ちゃんが目を覚ますと、素敵なベッドの上にいました。雲のように柔らかいそれを堪能し、身体を起こすと、沢山のケーキや素敵なドレスが目に入ります。
GM:素敵な光景に見惚れていると、どこかからくまのぬいぐるみが現れ、咲良ちゃんに語りかけました。
くまのぬいぐるみ:「ここにあるものぜーんぶ君にあげちゃう!たっくさん楽しんでよ!」
GM:さて、咲良ちゃんはどうしますか?
香野咲良:「わあ、ありがとう」とお礼を言うと微笑んでベッドから降り、まずはケーキの一つに手を伸ばしてみます。
GM:くまのぬいぐるみはにこにことそれを見ています。
香野咲良:近くにあったフォークを取って一口分を掬い取り、それを口の中へ運びますね。「甘くて、美味しいや」破顔し、それからくまのぬいぐるみを見て、「君は誰?」と問い掛けます。
くまのぬいぐるみ:「僕?僕はね、君だよ」
くまのぬいぐるみ:なんてことないように、そう答えました。
香野咲良:「咲良?おかしいな、咲良はまだ人間であると思っていたのだけれど」自分の顔をぺたぺたと触りながら首を傾げますね。
くまのぬいぐるみ:「人間?」くまのぬいぐるみは首を傾げます。
くまのぬいぐるみ:「心を置き去りにして動く咲良は、本当に人間なの?」
香野咲良:「心を、置き去りに?」「……うーん、生憎君の言う『それ』がどういう意味か、咲良にはよく判らないな」少し困ったように眉を下げ、ぬいぐるみをじっと見つめています。
くまのぬいぐるみ:「本当に?忘れてしまっているだけなんじゃないのかい?」
香野咲良:「嗚呼、そうかもしれないね。咲良はたくさんの記憶を失ってしまっているから」
くまのぬいぐるみ:くまのぬいぐるみは、真似するように眉を下げ。「咲良があんなに大好きだったお母さんの――を、忘れて生きてしまっていいの?」
くまのぬいぐるみ:「本当に?」
香野咲良:お母さん、という言葉を聞いて少し瞠目し、けれど綺麗に笑って見せます。
香野咲良:「思い出せるときに、きっと思い出せるのだろうさ」
くまのぬいぐるみ:「本当に、それでいいのかい」
香野咲良:「良くないと言ったら『咲良』は記憶をくれるの?」
GM:咲良ちゃんが目を瞬かせた、ほんの一瞬に、
GM:くまのぬいぐるみは、咲良ちゃんへと姿を変えました。
GM:「貰い物の記憶で、咲良は満足できるのかな」
香野咲良:自分に変わったぬいぐるみを見て一瞬だけ息を止めて首を振ります。「それは、貰ってみなきゃ判らないよ」
GM:もう一人の自分は、悲しそうに微笑み――
GM:【noise】
GM:【mine】
GM:場面は変わり。
GM:そこは、何もない空間でした。景色さえも存在しない、空っぽで寂しい空間。
GM:さて、咲良ちゃんはどうしますか?
香野咲良:ゆるりと辺りを見回してから、前髪を軽くかき上げてため息を吐きます。
香野咲良:「場面転換が早すぎるなあ、あの素敵なプレゼント、咲良にくれると言ったじゃないか」頬がぷくりと幼く膨らみました。
GM:咲良ちゃんは不満そうに拗ねましたが、応じてくれる相手は誰もいません。
香野咲良:「どうしよっかな。……こういった場合の布石は、やはり周囲の散策といったところかねえ」
香野咲良:のんびりとした口調で呟くと、暇そうに歩き始めます。
GM:歩けど、歩けど、何もありません。
香野咲良:「……むう。咲良、疲れてきちゃった」暫く歩いた後、少し不機嫌そうにその場でしゃがみ込みます。
GM:やはり、静寂が咲良ちゃんを包みます。
GM:寂しい空間。唯一あるとすれば、己の身体だけ。
香野咲良:「だーれーかーいーまーせーんーかー」
香野咲良:伸ばした足をぱたぱたと揺らしながら声を張り上げます。
GM:虚しく、声は空間に溶けて消えました。
香野咲良:「……はあ。もういいや、面倒くさい」その場にぱたりと倒れると少し身体を丸め瞑目します。寝る体勢に入った模様。
GM:【noise】
GM:【mine】
GM:更に、場面は変わり。
GM:寝ていた筈の咲良ちゃんは、何故か車の座席に座っています。
香野咲良:「…………車?」いつの間に、とぱちぱち目を瞬いていますね。
GM:ふと、流れる景色を誰かが眺めていることに気が付きました。咲良ちゃんはその人の顔を覗き込みます。
GM:自分とよく似ているような、違う人のような、けれど、切り離せない相手のような。その人は、咲良ちゃんに気付いて首を傾げました。
???:「どうした?」
香野咲良:「……君は、」誰、と言い掛けて口を閉じます。だって君が誰かなど、咲良はとうに知っている。
???:「……?忘れたとか言うなよ?」
???:どうやらその人は、咲良ちゃんの次の言葉を待っているようです。
香野咲良:「さあ……忘れたと言ったら、君はどうするんだい」手を伸ばしては躊躇してを繰り返し、震える指で相手の頬の輪郭をなぞります。
???:「それは……」
???:ふと、
???:「――咲良!松葉!」
???:運転席の方から声が聞こえました。
???:そこにも誰かいることに、咲良ちゃんは気が付きます。
香野咲良:いきなり名前を呼ばわれたことに驚いてそちらを見ます。
???:その人も見たことのある、女の人でした。
???:「母さん?」
香野咲良:「おかあさん」慣れない異国語のように呟きます
???:「咲良?二人とも、どうしたんだよ」
???:隣から不思議そうな声音が聞こえてきます。
香野咲良:「お母さんと、松葉。……どうしてここにいるの?それに、お父さんはどうしてここにいないの?」
???:咲良ちゃんは問いかけましたが、
???:「二人とも伏せて! 伏せなさい!」
???:返ってきたものは、今までなかったほどの鋭さを増した声でした。
香野咲良:その声を聞いた途端にびくりと身体を震わせ、無意識に隣に座る彼を庇うようにして覆い被さります。……守らなきゃ。
???:その意思を継ぐように、お母さんは二人を引き寄せます。そのまま車のシートに押し付けられ、咲良ちゃんは温かさと重みを感じました。
???:一秒も経たないうちに、今まで経験したことのない衝撃が襲ってきます。大きな揺れと共に、何かが擦れ合う不快な音が響き渡ります。
香野咲良:ぐっと身体を固くして、強く松葉を抱き込みます。守らなきゃ、……守らなきゃ。
???:愛してる、と誰かが囁き、
???:【noise】
???:【mine】
???:気付くと、狭い部屋の中で咲良ちゃんは座っていました。
GM:腕の中で守っていた筈の松葉君が、咲良ちゃんを見下ろしています。
GM:彼は何も言わないまま、動かないまま。
香野咲良:「まつ……ば?」彼の名前を呼んで立ち上がります。
GM:立ち上がった咲良ちゃんは、彼がカッターを握っていることに気が付きます。
松葉:「どうしたい?」
香野咲良:「……何が」カッターを見ても特に反応は見せず、静かに彼を見上げています。
松葉:彼はただ、悲しそうに笑いかけました。
香野咲良:「……松葉に刃物は似合わないね。これは、咲良のほうが、きっと似合うのではないかな」
香野咲良:カッターを握っている拳を無理矢理開かせ、彼からそれを奪います。
松葉:「……それが答えなのか?」
香野咲良:「だから、何の。咲良は君の問い掛けの意味を解していないから答えにもならないさ。……ただ、」カチカチ、とカッターの刃を出して首筋に当てると艶やかに笑います。「ほら、咲良のほうが、お似合いだ」
???:【noise】
???:【???】
???:「もう、覚める時間みたいです」
???:幼い少女の声。短く整えた黒髪に、黒い目。
???:その少女の姿は記憶のどこにも無い、出会ったことのない人でした。
???:どこか、懐かしさを抱かせる温もりを黒い瞳に映し、少女は微笑みます。
???:「わたしからの問いは、これが最初で最後です。」「よかったら、教えてください」
???:「あなたにとって、『ユメ』とはなんですか? ユメは逃げるために見るものだと、誰かがそう言っていました」「……あなたにとって、それは、なんですか?」
香野咲良:「……ユメ。夢ねえ。そんなもの、決まっているじゃないか」にこりと幼げに微笑んで少女と目を合わせ、軽く息を吸い込みます。
香野咲良:「ただの幻。焦がれたって叶わないもの。永遠に、手に入らない、余分な希望。人が絶望する理由さ」
???:ユメを受け取った少女は、仄かに笑いました。
???:「まるで、悪夢みたいですね」
???:………
???:……
???:…
???:目を覚ました咲良ちゃんは、ユメの内容を一切覚えていませんでした。けれど、自分の手は何かを握りしめていました。
GM:という訳で。
GM:「I my me」クリアとなります!
GM:いえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い
香野咲良:わーい!ありがとうございましたー!!
香野咲良:松葉という地雷踏み抜けて楽しかったなど
GM:やったね!
GM:松葉君ありがとう(拝み)
香野咲良:ありがとう(拝み)
GM:ではクリア報酬〜〜〜
香野咲良:はいっ
GM:咲良ちゃんが握っていたものは、赤い表面に黄色の薔薇が刻まれた、チョーカーでした。
GM:あ、間違えた。赤じゃない、黒だ。
香野咲良:っああああ、ありがとうございますぅぅぅぅうううう(崩れ落ちる)
香野咲良:黄色の薔薇…くっ……
GM:やっぱ咲良ちゃんといえば黄色の薔薇だよね
香野咲良:憎い演出ですわ……嫉妬の黄色い薔薇だよ……
GM:効力は後ほどBBSに書いておきますね。
GM:では、お疲れ様でした。ありがとうございました。
香野咲良:了解しました!お願いします
香野咲良:お疲れさまでしたー!
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