Garden


Re:birth


参加者


GM.たなか
PL.ひぃらり/椿
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GM:それでは、チャプターシナリオ「Re:birth」をはじめたいと思います。
よろしくお願いいたします!
椿:よろしくお願い致します!
GM:【---】
GM:君は、心地よい浮遊感に身を任せている。
なにもかもから解放されたような、感覚。
耳元にはさざ波の音。
GM:その音に手を引かれるように、君の意識は浮上する。
椿:1d100<=5 幾星霜の分岐点
DiceBot : (1D100<=5) → 52 → 失敗
椿:せーふ
GM:普通こうなんですよね
椿:普通こうなんですよ
GM:君は、小舟に乗って海をさまよっている。
波の音とともによみがえるのは、あなたの失くした記憶たちだ。
椿:…………、…鳥が、空を飛んでいく夢を見た。
海に泡が浮かぶように、さざ波が寄せるように、記憶が脳を埋める。
「……、……あー」
胸中は、何とも言い難い想いばかりで。
言葉に出せるのは意味も成さない呻きばかり。
思わず、想って、心臓を抑えた。
「……………」「青い、なぁ」何処も彼処も。
GM:遠くには、島が見える。
緑の木々が生い茂り、極彩の鳥たちが飛ぶ島だ。
それらが羽ばたく音と、奇妙な鳴き声が聞こえる。
GM:島の浜辺から、手を振り君を呼ぶ人物がいる。
…君は、誰を思い浮かべるだろう?
君の心に浮かぶまま、その光景を想像してみてほしい。
椿:「……、」
一面の空と海を臨める場所に、墓を建てた。
似合わないと笑われそうな位に純白の石墓。
あの青い瞳と、赤い瞳と。
同じ色と、共に居たいと思ってから。
"双子"が手を振っている、隣同士で、寄り添い合って。
アイツ等、あんなに仲良かったっけ?そんな光景に少し笑みを
GM:……やがて、その浜辺に美しい虎が一匹、やってくる。
君が思い浮かべた人物と、その美しい虎は、どうするだろう?
君の心に浮かぶまま、その光景を想像してみてほしい。
椿:…まず、紫音が勇猛にも虎に両手で抱きついて、
虎のふかふかした暖かそうな毛皮に埋もれている、何分たっても離そうとしない。
そうして、様を愛しそうに見ていただけの紫諳を手招いて、
その手をとって、寝そべった虎の腹におそるおそる、頭を横たえるんだ。
隣同士で、寄り添って。喧嘩をすることもなく、俺の手を必要とするでもなく。
俺はアイツ等を遠くの此処から、確かに見ている。
………あんな様を、現実でも見られたら。どれだけホッとしたことか。
GM:……その姿を眺めているうちに、やがて小舟は島に流れつく。
……先ほど眺めていた、君が思い描いた人物と虎の姿はない。
GM:生い茂る木々の中をくぐっていけば、
極彩の花々、濃い蜜の香りがするそれに、色鮮やかな蝶たちがひらひらと舞い飛んでいる。
椿:影を探すことはしなかった。
この手を離しても、遠くまで歩んでいけるその背中をただ見送った。
子供のままでも、大人になっていても。
ずっと心配なのは変わらない。
そうだとしても、俺は其処に居ないから。もう支えてはいられない。
蝶に足をとめて、その舞を目で追う。
…あの小さな花園にも沢山の数の蝶が引き寄せられていたな、
少し懐かしい郷愁の感情に、今は亡き景色を思い出していた。
GM:蝶の数は次第に多くなり、
さらにその奥に進めば、蝶が群がり、大きな塊となっている場所を見つける。
GM:君がそれに触れようとすれば、蝶ははばたき、
燐粉をちらしながら、君の視界を覆う。
GM:蝶はささやくだろう。
一匹一匹が違う言葉を、君の耳へ。

白の蝶は囁く。それは「夢」
赤の蝶は囁く。それは「出会い」
黒の蝶は囁く。それは「別れ」
黄の蝶は囁く。それは「目覚め」
青の蝶は囁く。それは「物語の終わり」
GM:君はどれを選びとった?
その言葉は、どのようなものだったろう?
君の手のゆくまま、心にとどめたものを、つかんでみてほしい。
椿:黒の蝶が鼻の頭に止まる、まるでキスを落としたように。
耳へと囁く。その声は、切なく脳に行き渡る。

『"好きになった人が、私だったら、良かったのにな"』

それまでに見た事があるどんなものよりも綺麗な笑顔で泣いて、
搾り取るような声で放たれた別れの言葉。
響いた声に、思わず蝶に触れようとする、……、
GM:「別れ」を囁いた蝶は、君の手を、或いは避けるようにして、光に溶けて消えていく。
GM:蝶たちは飛び去る。
GM:君は、再び視界を取り戻す。そこにあるのは、ひとつの宝箱だ。
GM:その中にあるものは、君が求めていたもの、
または、ずっと見ないふりをしていたもの、
あるいは、見たことがないようなものかもしれない。
GM:そこには、何が入っていただろう?
君が思い描くまま、そこに「ある」と思うものを想像してほしい。
椿:……集合写真が、一枚。
あの日に燃えて消えた美しい花園をバックに。
希望など無かった若き頃の自分と、隣には桃が腕を絡ませていて、
桜が何を考えているか分からないような瞳で立って、その隣に藤が幸せそうにしている。
銀は俺の肩に手をやって満面の笑みを浮かべていて、銀のもう片方の腕にはロキが抱かれている。
他にも懐かしい顔なじみの面々、もう二度と戻っては来ない慣れきった日常の一コマ。
それが無ければとは望まない、けれど、"無ければ"俺はきっと此処に立ってはいなかった過去。
椿:選ばなかった方の、未来だ。
GM:君が箱の中身を確認すると、
GM:眩しい光の中、突然目が覚める。
GM:窓から注ぐ光は、生まれて初めて浴びたように眩しくて、心はある光景を呼び起こす。
GM:「きみがうまれたとき」

それはどんなものだったろうか?
自分はいつ、「生まれた」と感覚したのだろうか?
君の思うまま、最後に残してみてほしい。
椿:空気が燃え上がる。
火の粉が、頬を熱くさせていた。
決して、溢れた涙のせいではない。
桃色の柔らかかった髪が焦げ付いても、彼女は手を止めずに。
哀しくも笑顔を見せていた。

「ねえ」
「好きになった人が、私だったら、良かったのにな」
「それでも、椿が選んだひとだから。私よりずっと素敵に決まってる」
「行って」
「そして、何時かまた会えたときに、思い出を沢山聴かせてよ」
「好きだ、って、」
「…本当は、私に言って欲しかったなぁ」

残酷なことを言う。
君の事を選べなかった、俺への恨み言。
なのに、彼女は俺の為にその場に残る、本当に酷いのは利用する俺だ。

「……本当に、」
「お前は俺には勿体無い位、良い女なのにな」

「気付くの遅いよ、ばか」
「でも、私もばかだからさ」
「そんな椿を、一生、一生大好きでいてあげるんだから!」

大人びた投げキッスをひとつ受け取って。
俺は背を向けて走って、その場を離れた。
彼女の悲鳴は何処までいっても聞こえなかった。
俺の目覚めた日。ようやく息づいた日。
目を閉じていた先の世界は、こんなにも色鮮やかだった。
GM:「はじめまして、……また、会えたね」
GM:…よく知った君自身の声が、そう響いた。
『Re:birth』──君の裏側、君の誕生。君が、もう一度生まれた日。
GM:・・・・・・
GM:以上、シナリオクリアです。
GM:お疲れ様でした!!!!!!!!!!!!
GM:【誕生日抵抗日】
椿:お疲れ様でしたぁ!!!!!!!!
GM:▽クリア報酬
ステータス成長3pt or スキルポイント30pt
「別れ」についての記憶
GM:あとは、任意で「この夢の中で一番印象に残った場面」の絵画を持ち帰れます。
GM:どうしましょ?
椿:ひゅー!!ヾ(´ω`*ヾ)ありがとうございますぅううへへへへへ
椿:どうしよう
椿:ちょうちょのとこ欲しいです(*´・ω・`*)
GM:了解しました!(~)
GM:ではまた、BBS立てたら報告しますね!!自由解散です!!
GM:ありがとうございました!!!
椿:わぁい!!ありがとうございましたああ!!!!(*゜▽゜*)
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