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「レ、レッドさん・・・」

「ねぇナマエ。誰、そいつ」

お茶をしていた私たちのもとに現れたのは伝説と称される私の彼氏様。
普段はシロガネ山に籠っているため完全に油断していた。そう、彼はとてつもなく独占欲が強いらしい。(グリーン談)
Nには全く話していなかったため彼はポカンとしているし、目の前まで迫ってきたレッドさんは確実に怒っている。

「レッドさん、落ち着いてください。」

「落ち着いていられると思う?」

「イイエ、オモイマセン」

あまりの迫力に何も言い返せなくなる。それでも浮気じゃないと、私が一番好きなのはレッドさんだと伝えたくて思い切ってレッドさんに抱きついてみた。

「聞いてくださいレッドさん。彼はN、私の新しい家族・・・弟です」

「・・・弟?」

「はい。だから浮気とかじゃないんです!!別れるとか言わないでください!!!」

レッドさんは何も言ってくれなかった。それでも抱きしめ返してくれて、なんだかすごくリア充してるなって思う。
Nはいつの間にかポケモンたちのところへ行ってしまっていて、常識が備わってないところもあるのにすごく出来た子でお姉さん感動した。

「・・・でも、ナマエ。さっきのNって」

「・・・グリーンにでも聞きました?」

「うん」

「そこは私がなんとかします。彼をこのまま警察に突き出すなんて私にはできない」

「・・・無茶しないで。何かあったら相談して」

「はい、ありがとうございます。レッドさん」






この後しばらく話していた私たちにしびれを切らしたポケモンたちがNを連れてやってきた。
そこでNとレッドさんはお互いに自己紹介を済ませ(といってもレッドさんはほとんど何もしゃべらなかった)認め合ったらしい。

そのあとレッドさんはグリーンにマサラに帰ってこいと言われたらしく一時帰宅。Nも疲れていたのだろう、すぐに休むと言った。
私も明日しなければいけないことを想い、なにを言われても押し通すと心に近い一日を終えた。


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