幼馴染と私


「むっくん!まぁたお菓子ばっか食べて!!」

「あー名前ちんだー。名前も食べるー?」

はい、そう言って手に持っていたスナック菓子の袋を私に渡してきたのは小さいころからの知り合い、所謂幼馴染というやつだ。
私の幼馴染、紫原敦。大きな身長が目立つ男の子だ。それにくらべて私は身長148cmと小柄だ。

「もー!お菓子はいいの!!それよりもお昼休みだよ!?ちゃんとお弁当食べようよ!!」

「えー、あ・・・。俺赤ちんに呼ばれてたんだー。名前ちん教えてくれてありがとー」

「うん・・・!早く行かないと赤司君に怒られるよ!」

赤司君に呼ばれてた、そう言ったのにむっくんはのそのそと教室をでていく。
遅くなって怒られたりしないのかな・・・?ちょっと心配。


「名前、ごはん食べよー!」

「うん!」

友だちに呼ばれ私もご飯を食べる。
むっくんとはいまだに仲がいい方だと思う。それでもむっくんがバスケットボールをはじめてからはちょっとずつ話す回数が減った。
それにむっくんはバスケットボールが好きじゃないと言うからちょっと他の部員の人に申し訳ない気がする(って私が気にすることじゃないんだけど)
むっくんとお話しする回数が減ったのはさみしいけど、でもむっくんの交友関係が広がったなら文句は言えないと思った。

「名前ってホント、紫原のこと好きよね」

「うん!一番好き!!」

そう、私はむっくんのことが好き!もちろん恋愛対象としてだ。むっくんにも好きってアピールしてる(でも気づかれない不思議)
幸せそうな顔をしていたのか友だちに顔をつつかれた。ちょっと痛いよ・・・。

「幸せそうな顔しちゃってさー。がんばりなよ」

「うん!!」


あぁ、はやくむっくん帰ってこないかな。



((ホント幸せそうな顔してるな・・・))(・・・?私の顔に何かついてる?)(なんでもないから、気にしないで)


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