幼馴染と・・・
「あんたさぁ、調子のってんの!?」
・・・・・、ごめんアズちゃん。呼び出しされました。
涼太君との微妙な会話をしたその日の放課後、私は呼び出しを食らいました。今は体育館裏。先輩と思わしき人たち6人に囲まれている。
なんでも彼女たちは朝の私たちを見ていたらしい。・・・それだけで呼び出しって・・・、さすが涼太君って感じだ。
「聞いてんの!!?」
「・・・っ、」
叩かれた。爪が伸びててすごく痛い。
「なんであんたなんかに黄瀬君が話しかけてるわけ!!?しかも、なんで幸崎さんとあんたが去って行ったときに黄瀬君さみしそうにしてんのよ!!!?」
そんなの知らないよ・・・。でもそんなこと言ったら火に油を注ぐようなものだから何も言えない。
今まではこんなことなかったからどうしたらいいかわからない。でも誰かに助けてもらおうなんて思ってたら駄目だ・・・、自分でなんとかしなくちゃ。
そう思っても何も解決策が出てこなかった。
「なんでっ!?なんでなの!!私たちの方が黄瀬君のこと好きなのに!!」
彼女たちのリーダー的な人が手を振り上げて、それを下ろしてきた。私は目をつむって痛みを待つ。
「・・・え」
いつまでたってもこない痛みに目をあけてみるとそこには今まで見たことのない怒りの表情をした涼太君がいた。
(どうしてここに)(涼太君がいるの・・・?)
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