幼馴染と喧嘩


「だから、私は洛山には行かないったら!!!」

「行かないじゃないだろ。僕が来いって言ってるんだから来るんだよ!」


突然ですが私たち、初めて喧嘩しています。



何日か前の「名前で呼べ」の会話からちょっと赤司君と気まずくなってた。お互い話しかけることがないくらいに。
それなのにお互いに大きな声を出してケンカしているのは変な感じだ。

今回の喧嘩の原因はどこの高校に行くかというのが理由だ。
赤司君が推薦で京都にある洛山高校に進学が決まった。私は東京に残るつもりだったから「高校は別か・・・。ちょっとさみしいな」とか思ってたのに赤司君は「名前も洛山に来い」って。
嬉しかったのもあるけどそんな勝手なことを言われても困ると思って「私は東京にのこるよ?」って言ったんだ。

そこから言い合いが発展して冒頭の会話である。


「だから、私は誠凛に行くの!」

「駄目だ!」

「っ、どうして!!?」

「それはっ・・・!!!いや、なんでもない」

「・・・なに?」

「だからなんでもないって言ってるだろ。とにかく名前は洛山にこい」

「理由も言ってくれないのに行くわけないじゃん!!」

「・・・名前のくせに僕にたてつくわけ?」

「・・・いつもはそう言われて全部言うこと聞いてきた。でもね、今回は譲れない!」

「・・・後悔するよ」

「あっそ。もう赤司君なんか知らないから!私帰るね!!部活がんばって!!」


そこで無理やり会話を切った。
家に帰ってからはすぐにベッドにもぐりこんでふて寝。赤司君のことが大好きだから一緒に来いって言ってくれるのはすごくうれしいの。
でも京都にはいけない。遠すぎるし、それに今のままで赤司君と一緒なのはつらいんだよ。


(そういえばもう知らないって言ったのに部活頑張ってって)(なんか矛盾してるよね)

まぁ、しかたないかな。結局赤司君のことが大好きなんだから。


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