浮気する



「ひめちん、可愛いー」


「えー?敦の方が可愛いよ」


「大好きーひめちん」


さきほどからこんな会話を繰り返しているが、私たちは付き合っていない


周りからみれば仲の良い友達だろう


「ねーひめちん、今日しよ?」

「昨日もしたじゃん」


「今日もしたい」


「もう仕方ないなあ。赤司が来るまでだよ?」


その言葉をスイッチに、敦と私は手を繋ぎ肌を重ねる


「ていうかさぁ……」


「ん?」


行為中に敦が話しはじめる


「何でオレは呼び捨てで赤ちんは名字なの?」


「それは…ん、やぁ」


「教えてくんないなら抜くよ?」


「……名前呼び、なんて、照れる…から」


ピクッと敦の体が止まる
明らかに不機嫌になってた


「オレには照れないよね」


「敦は、友達だから」


「……ふーん」


再び敦の動きが激しくなり私の体が悦んで涙がでてきた


「本当、ひめちん酷い。赤ちん裏切ってオレとこんなことして。でもね、」


敦は顔を歪ませて笑った



「そんなひめちんが好きだよ」



ああ


私もあなたを愛せたら良いのに


ごめんなさい







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