悲恋
※黄瀬がちょっと酷い
「もういい。……さよなら」
そう言い残して俺から離れてもう一月。
この部屋から居なくなった君のぬくもりがベットから消えない
大好きだった。愛してた
なのにこんなにも傷つけて
「俺が…悪かったっスから……」
戻ってきてなんて言えない。
モデル仲間に誘われ断れきれずに行った合コンで、調子にのって酒なんか飲んでさ
挙句の果て他の女と遊んだなんて、男としてどうしようもない。
わかっているけれど治らない。昔からの癖みたいなもので
ほんとは君が好きなんスよ。今は怒ってても、明日にはいつもみたいに帰ってきてくれるってどこか期待して
でもどうしようもない俺はきっとまた君を傷つける
「だから……、俺から離れても仕方ないっス」
姫が幸せになるには、それが最善の方法で。
分かってるからもう、こんな俺を見ないで
君を好きすぎる心をどうか見透かさないで
戻ってきて
考えれば考えるほど好きって気持ちが増えていく。誰もいない部屋で、君が残した思い出をかき集めてる。
「……愛してるっスよ、姫」
今日も明日になったら君が帰ってくるって、期待して眠りにつく