(あー、だりぃ)


6時間目の英語の時間、俺は眠気と戦っていた

いつもなら英語は休み時間といいつつ寝るが、今日はだめだ

今日だけはだめだ!

寝たら

幸村部長のお仕置きが……うう、恐ろしくて言えねぇ!

しかし、俺が我慢しているというのに隣にいるこいつときたらすやすやと寝息をたてている



……こンの野郎お

俺は悪戯心がなるまま遊佐の脇腹をつつく



「おい、遊佐」


「んー……」








起きない


「起きろよばーか」


ちょっとムカついたから肩を揺する



「ん…ぃやあっ……」


「ぅおっ」


身じろぎしたから
起きたかと思ったが、まだ夢を見ているようだ


にしても、本当にこいつ寝てたら可愛いのによ



はぁっとため息を吐きながら見つめてみる

好きな奴にちょっかいかけるとか、ガキくせぇけど、まだガキだしな


「おーい遊佐」



俺はその後も頬をふにふにしたりちょっかいをかけたが、




英語の時間、結局こいつは起きなかった


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