先輩は唇を引き締め俺を見た
「……先輩?」
「あ、赤也!あのね!私、赤也のこと子供っぽいて思ったことないよ!」
「……はぁ?」
いきなり何を言い出すんだこの人は
「私ね、あ、赤也がすきなの!だから飲んで!!」
差し出されたのはさっきの飲み物
「あ、これ……」
それは今朝姫先輩に抱き着かれた時にこぼしたのと同じジュースだった
「あのね!女の子が飲んだジュースを男の子が飲んだら両思いになれるジンクスがあるって聞いて……」
「お、俺に?」
姫はこくんと頷く
あぁ本当に
可愛いよ
あんた
俺はジュースを飲み干した
「俺も姫先輩の事すきっスよ」
「ほ、ほんとに!?」
「まぁどうせなら間接きすじゃなくて」
ちゅ
と姫先輩の頬に唇をつけた
「あんたのがいいけどね」
真っ赤になって俯くあんたは最高にかわいかった
(ぶっちゃけ好きな奴じゃなかったら間接きすなんてしないよな)
→おまけと後書き
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