願う



久しぶりに捺希と銀時の二人っきり。
いつものようにジャンプを読みふける銀時。
捺希は洗濯物を抱えて通り過ぎる。

ちらりと捺希を見てジャンプを置いた。
後を追いかけて大きい洗濯物、シーツを干そうとしている捺希の後ろから奪い取った。

「お?!」

「貸せよ、重いだろ」

「この位大丈夫だぞ?」

奪い取ったシーツを皺を伸ばして干す。

「いーからいーから」

そう言って割と大きいものを干していく銀時。
捺希はありがとう、と言って小さいものを洗濯ばさみにはさんでいく。

はさみおわったそれも銀時が纂につるしていく。

全部干し終わって空の籠を持つ。


「なんか手伝わせてごめんな、ありがとう」

「いや、やってもらってるしなァ…それに」

「それに?」

「折角あいつらいねーんだからたまにはゆっくりしようぜ」

「そう、だな」

洗濯かごを洗面所に置いて来て居間に戻った。


「ん、」

ソファに座る銀時がぽんぽんと隣を叩く。
こっちにこい、と。

捺希も素直に銀時の隣に座ろうとした。
だが腕を引かれてバランスを崩し銀時と一緒にソファになだれ込んだ。

「うわっ」


狭いソファの上に二人で寝ころぶ。
ぎゅうぎゅうと捺希を抱きしめる。

「危ないだろー」

「いいじゃねぇかたまには」

「…そうだな」


ふにゃりと笑う銀時に捺希も笑った。


「こんな天気のいい日なんだ、昼寝でもしようや」



そう言って銀時の服を握り、銀時は捺希を抱きしめてすやすやと寝始める。


数時間後帰ってきた子供達がそんな二人を見つけて顔を見あわて笑った。
その近くに定春も寝ころびそのお腹に子供達二人も寝ころんで4人と1匹は仲良くお昼ねタイム。


そのまた数時間後に起きた捺希がその光景を見て笑った。


どうかこの平和な幸せな時間が続きますようにと。


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