*性描写あります




『…嫌、だ…』そう微かに自然と声が漏れた。そんな私を見て蘭さんは知らないと言った様子で嫌な笑みを浮かべたまま、私に覆いかぶさり、ジャケットを脱ぐとネクタイを緩めた。この後する。されるであろう行為位は分かっている。こんなのまずいのだ。
私には、一応彼氏がいるというのに。何でこんな事になってしまったのか。
蘭さんがネクタイを緩めている仕草を見て居たら、首の刺青が見えてああ、この人は普通の人じゃないんだ。という事を思い知る。
『嫌だ…』と再度言うと蘭さんは私の唇を大きい掌で覆った。そしてそのままグイと枕に頭を押し付けられる。

『んぅ!?』

「嫌だって言うんなら、何で俺に着いて来たんだよ?名前ちゃーん。
彼氏じゃ満足出来ないんだろ?

なら、もっと素直にしろよ。出来るよなあ?」


そう言って蘭さんは私の脚を片手でゆっくりと撫で、そして太腿のあたりに来るとスカートを捲り上げ、容赦なくストッキングを爪でひっかくようにしながらびりびりと破いていく。やめて欲しい。羞恥が酷い。私は酷い顔をしているだろう。
目を閉じて羞恥に耐えていると「目、ちゃんと開けろー?な?見てろって何されんのか。」なんて言われて、私は瞼を開いたが勝手に生理的な涙が浮かんだ。
蘭さんはそのまま私の口を覆ってた手を開放させると、片手で首筋を撫でおろしながら私のブラウスのボタンを器用に外して行く。
破られたストッキングの隙間から、蘭さんは直接私の太腿に触れる。
じれったい刺激で甘い吐息が零れる。


『んっ…ふ、あ…』


唇にキスされないのだけが救いだ。外されたブラウスの隙間から、蘭さんは背中に手を入れてブラのホックを器用に外す。慣れてるんだろうな。なんて思いながらもうぼんやりと行為に没頭する。よくない、こんなのよくないと分かっていながら。
普通にこのまま、行為をするのだろう。と思って居たらカラダを抱えられてうつ伏せにされた。そして「腰あげろー。」と煽るように言われて、私は腕を軸にして体を立てて腰を突き出した。捲れ上がったスカート。敗れたストッキング。下着なんて丸見えだろう。
まさか、こんな格好をさせられるなんて思ってもみなかった。

恥ずかしさで震えてたら蘭さんは背中に一度ちゅうっとリップノイズを立ててキスを落とした。背中、やめて欲しい。ゾクゾクする。
そう思っていたら蘭さんは突き出された私のお尻の方へ身体を移動させた。
そしてカチャリと言う、高いライターの音が響く。その後、甘い煙草の煙の香りが漂った。

蘭さんは片手で私の下着を太腿までおろすと、私のアソコを片手で広げ。
弄ぶようにそこをまじまじと見ながら煙草を吸っていた。
何故それが分かるのかというと、かすかにアソコに蘭さんの吐息がかかるからだ。


「なー名前ちゃん。嫌だって言ってたのに糸引いてんだけど。ははっ、楽しんでんじゃん。」

『…そ、んな事ない。っていう…か、こんな時に煙草なんて…』

「んー?それは気分だろ俺の。片手でも気持ち良くさせてやるよ。ほら。」

『んぅ、あっ…は、あ…あ…』

「な?なってんじゃん。」


気付いたら、開かれたアソコの中に蘭さんは指をゆっくりと沈めて入り口をぐちゅぐちゅと弄ぶ。その度にナカから愛液が溢れて来ているのを感じる。
蘭さんにそれをしばらく繰り返されていたら太腿まで、愛液が垂れて来てしまっているのを感じた。やだ、やだ。恥ずかしい。
それより、もっとナカに入れて欲しい。そう思っているのに、入り口付近の弱い箇所を指先でトントンと軽く押すようにされたりひっかくようにされていたら、頭が真っ白になっていっちゃって。奥が寂しくて、それでも気持ち良くてぎゅうぎゅうと収縮していくのを感じる。

瞬間、ナカからぴゅ、ぴゅと何かが噴き出して行くのを感じた。
漏れるようなそんな感覚で蘭さんの指にされるがままに出てしまう。


『あぁんっ…は、あ…や、やだ…やだやだ…イク…いっちゃ、うぅ…ああんっ!』

「…早…もーイったわけ?しかも俺の袖まで飛ばしてんじゃん。
何潮吹いちゃってんの?」

『…はぁ…ご、めんなさ…い…』

「まー許してやる。で、次どーするー?」

『…っ…』

「どーするー?俺は辞めてもいいけど?このまま。」

『…ださい。』

「何?聞こえねえなあ。」

『蘭、さんの…をください。』

「…あー…ま、いっか。やるよ。」


崩れ落ちそうだ。バランスを崩しそう。そう思って振り返ると蘭さんは煙草を灰皿に押し付けて、ベルトを外して簡易的に下着をずらすと私の腰を掴んで、蘭さんのを宛がうと。
挿れる手前。最低で意地悪な事を言った。
「なあ、さっきイク時。彼氏の事考えた?それとも俺ー?」私は答えようとしたが瞬間、答える間も与えられずに思いっきり奥まで蘭さんのを沈められた。
子宮口に強い圧迫感。びしょびしょに濡れてる筈なのに、苦しい程の圧迫感に支配される。
酷く大きい声が出てしまった。

蘭さんがそのまま腰を打ち付ける度、ふわりとさっきの煙草の香りと蘭さんの香水の香りが漂う。
微かに、蘭さんの口から吐息が漏れる。ああ、駄目だ。
さっきの蘭さんの質問の答えは。
『蘭さんの事を考えながらイってしまった。』だ。
今も、蘭さん、蘭さん。って頭の中で名前を呼びながら快楽に陶酔してる。


『んあっ…あ、あ、あっ…は、げし…あぁんっ』

「っ…は、名前ちゃん最高ー。」

『んぅ、あ、あ、あんっ…奥、奥気持ちい…』

「なあ、名前ちゃーん。奥欲しい?」

『んぅ、もっと、もっとほし…あぁんっ…』

「じゃあ俺のものになるって言え。ほら、言ったらやるよ。」

『…んあぁっ…わ、たし、…は蘭さんの…んぅ、あ』

「いーこ。」

『んああっ…あ、あ、あぁん…奥でイク…いっちゃう、あぁんっ』

「…締め付けえっぐ…俺も出す…ぜ…」


イッちゃって腰が落ちそうになる所を蘭さんにぐいと持ち上げられてイったばっかの奥をガンガンと突かれて、そのまま容赦なくナカに蘭さんは精液を射精した。
奥にどくどくと熱いものが伝わる。
「はぁ…」と艶のある声を漏らした蘭さんは私の中から自身を引き抜いた。
同時にどろりと蘭さんの精液が少し零れる。
崩れ落ちた私の身体を、蘭さんは再度反転させて仰向けにさせた。
そして私に覆いかぶさると、にやりと笑ったまま私を見据える。

「言ったよなあ。俺のだって。」

『…い、った…よ』

「なあ、名前ちゃん。もう俺のだから覚悟しろよ。
じゃあこれ、壊しちゃおうな。」


そう言ってベッドサイドに置いてた私の携帯を蘭さんは派手に床に叩きつけた。
そして私の上から退くと、高そうな靴で容赦なく踏みつける。
ああ、そうか。彼氏の番号…もう、これでわかんないや。
そんなことをぼんやりと思いながら見ていたら、蘭さんは再度煙草に火を着けた。
そして、私の頬を撫でて微笑む。


「いらねーもんな?名前ちゃんは俺が居たらいいもんな?だろ?」


その問いかけに、恍惚とした表情で頷いてしまっている私はもうどうかしてしまっている。
だけど、逃げ道なんてここに来た時から無かったのだ。
灰谷蘭という男に着いて来た時から。



end

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リクエスト、梵天蘭ちゃんに寝取られるおはなし










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