*一虎メンヘラなのは平常ですが振り切ってドM落ちします。性的描写あります。 女々しい一虎苦手な方はバックした方が良いです。 キッカケは一言だった。ほんの些細な一言。 名前が、もっともっともっと俺の事考えたらいいと思った。 もっと、もっと、だって足りねえ。幾ら好きだって言われても愛してるって言われても足りねえ。言葉なんてものは吐き出された瞬間に空気に溶けて無くなる。 そんなもの鎖にも何にもならない。俺の女って言っても。俺の事彼氏って言ってもそんなの名前が俺の一部になる訳じゃない。気が狂いそう。名前、名前、俺の事もっと気にして、もっと俺の事考えて。苦しんで。愛して。 そう思って、名前の部屋で言った。 「俺、浮気しよっかなー。軽いヤツ。」 ふざけた感じで吐き出したら歪んだ感情なんて悟られる事も無い。 へらへら笑いながら言ったら『ばあか』って言われるだろうと思って居た。 そんで俺が居ない時、もしかして俺が浮気してるかもとか考えて苦しんだらいい。 俺が苦しいのと一緒に苦しめ、苦しめよ。名前。 そう思ったら笑いが堪えきれなくて、その言葉を吐いたら笑いが止まらなくなって、ケラケラ一人で笑ってたら、静かな声で名前が俺を呼んだ。 瞬間、空気が凍る。 名前は、優しい声色で微笑みながら言う。なのに何だこれ。 どんな時も感じなかった恐怖心みたいなもんが、心の奥底から湧き上がる。 『虎ちゃん、今何て言った?』 「…浮気しよっかなーって言ったけど。何?何?気になる?」 名前の顔を覗き込んで首を傾げた。 ん、もっと気にして俺の事。ほんと、気にして。名前、名前、好き。好き。 もっともっともっと欲しい。 椅子に座ってる名前は、静かに言う。『虎ちゃん、座って。ふざけてるの?』と。 ああ、怒ってる。恐怖心みたいなゾクゾクした感覚を感じた理由はこれか。 …やば、俺なんで座ってんだろ。名前の事今からめちゃくちゃにしてやろうと思ってたのに。何で俺、勝手に名前の前に座り込んでんだろ。 ああ、ゾクゾクする。名前の怒りの感情が部屋に充満する。 ほんと、ほんと、もっと、もっと俺に感情をぶつけて。 もっと、もっと。 『虎ちゃん、私怒ってるの分かる?』 「…うん、分かる。」 『分かるんだ、そっか。』 「…待って、待って名前嫌わないで嫌わないで…お願い…はぁ……やべえ…息出来ねえ…なあ、お願い嫌うな…お願い、怒っていいからき…ら、う…な…」 『うん?嫌わないよ。でもさっきなんて言ったの?』 「き…らわないで。」 『違うよね。もっと前。』 「…え、っとうわ、き…し…よ…っかって」 『うん。私怒ってるの分かるよね?ねえ、虎ちゃん。』 「お願い、お願い名前、名前嫌わないでお願い、今からシよ…っつーかやらせろ…な、な、な、な!」 『…浮気しよっかなんて言った人がやらせろ?おかしくない?』 無理だ。無理、訳分かんなくなってきた。気にして。嫌わないで。 ああ、繋がりてえ。名前んナカ突っ込んでぐっちゃぐちゃにして声聴きたい。 何で、何で、させてくれねえの?ああ意味わかんねえすぐしたい。待てない。 他にこの苦しさを紛らわせる方法が見つからない。繋がりたい。 早く、早く、一つにさせてくれ。そう思うのに名前は、静かに怒ったままで身動きが取れない。 ああ、こんなキレる程俺の事好きなんだ…やべえ… そう思ったら、自分が勃起してんのに気付いて、俺は正座したままベルトを外して、ズボンを脱いでパンツずらして。 猿か何かみたいに自分のを手で握って扱き始めていた。 ああ、やべえ名前が見てる。俺の事見てる。 俺がしてるの、見てる。 『虎ちゃん、待っても出来なかったの?』 「…はぁ…っ…うん…」 『ごめんなさい、は?』 「…んっ…ごめ、んなさい…ごめんなさい…」 『浮気、するの?』 「…っ…出来ない…はぁっ…無理…名前、名前、名前、好き。好き。好き。」 名前の膝に絶対しませんと誓いのキスをする。出来る訳無い。 だってだってだって俺の頭の中に名前しか居ない。 何で俺あんな事言ったんだろ。 涙が浮かんで来た。恥ずかしい、自分でシコってるとこ見られてる。名前の瞳が俺を見てる。 先走りでくちゅくちゅいい始めた。ああ、やべえ。ほんと、やべえ。 『虎ちゃん、大好きだよ。愛してる。』 そう囁かれて、俺は涙を流しながら名前の名前を呼びまくって、必死に扱く。 これ、俺の手じゃなくて名前の手だ。 名前の目が俺を見てる。もう俺の目だ。 ああ、訳わかんねえ。こんな気持ちいいの初めて。 毎回名前に触る度にこんな気持ちいいの初めてって思うけどああ、狂ってんだよ狂ってる。俺は狂ってる。 けど、名前はそんな俺の事『愛してる』って言うんだ。 「…っ…は、…あ…名前、名前、名前、 もう出る…名前、好き、好きっ…っ…あ…」 扱きまくって精子が飛ぶ。名前の部屋の床に。 飛び散る。ああ、気持ちいい。死にそう。俺、どんな顔してる?もう訳わかんねえ。 手も汚れてるし、ああでもこの手は俺の手は、名前の手だ。 『虎ちゃん、ご褒美あげる。』 そう言って名前はしゃがみこんで俺の頬に手を添えて優しくキスをする。 『大好きだよ虎ちゃん』と唇が掠める瞬間甘い声を出して。 俺は、呼吸を乱しながら必死に名前に縋り着いた。 べたべたの精子まみれの手で抱き着いた。 今から、もっかいしよ… 名前、俺死にたい。お前の愛で死にたい。 俺殺したい。俺の愛でお前の事殺したい。 世界なんて知らねえよ。ああ、もっと俺の事おかしくして。 end(お題 溺れる覚悟)様より |