*五条の愛がちょっと重めなので爽やかな裏ではありません。苦手な方はバック推奨します。




機嫌悪いのかな、なんて思ってた。呼び出されていつも通り悟さんのマンションに着いて、表情こそ笑っているものの私を出迎えた段階で違って居たな。なんて思う。
会話もほぼ無いままベッドに運ばれて強引に押し倒されて、サングラスを外した悟さんの目を見た時に予測は確信に変わった。いつものように綺麗な透き通る瞳はいつも通りではない威圧感のようなものを纏って居た。

『…さ、悟さん…あの、』

「ん?何かな?」

『…せめてシャワー浴びたいです。』

「いいよって言ってあげたいんだけど、僕今機嫌いいからさ。
駄目。」

嘘、貼り付けたような笑顔で悟さんはそんな事を言う。言ってる事すら矛盾してるじゃないか。そう言おうとするのに喉の奥がひゅうっと鳴る。

『いっ…』

両手首を掴まれて頭の上で強く抑えつけられた。咄嗟に痛くて声が出てしまう。
普段はこんな事はされないしされた事も無い。慣れた人との行為なのにドクンと心臓が鳴る。まるで警告みたいに。獲物を捕らえた猛禽類な目をして私に跨って悟さんは嬉しそうに笑う。

「痛いの?でも離してあげない。逃げられると困るしね。
名前、いい子にしててね。」

『逃げるつもりなんか…っ!』

言い終わる前に強く首筋に強い痛みが走る。結構強く噛みつかれてしまった。そしてそのまま噛んだ箇所に舌を這わせながら悟さんの手が私の衣服にするりと手を通して背中側でパチンとブラのホックが外れる音がしたかと思うとまともに脱がせて貰えないまま片手でやわやわと胸を弄び始めた。まだ首筋に痛みが残っているのに私の身体は単純で悟さんが触れる度に甘ったるい声が漏れる。胸の突起を指先で強く摘ままれているのに震えながら感じている私はどこかおかしいのだろうか。

『んっ…ぁっ…あっ…は、ぁっ…』

「なーに?名前って痛いのも好きなの?」

『好きじゃな…ぁあっ…あんっ…』

「感じちゃってる癖に否定するの?後、僕今日そんな余裕無いからちゃんと着いて来てね。」

するりと私の衣服から手を抜いて、悟さんが私が履いてるスカートを脱がせて着用して居たストッキングを脚の間の所を片手で破いて行く。ビリビリと言う音が響いた。本来恐怖心を感じるべき所で、普段されない強引な行為をされて反応してしまう私の身体が少し恨めしい。下着超しに悟さんの長い指先が這わされる。指先がつうっと私の秘部を撫でた時濡れてるのを感じた。

「濡れてるね。あははっ…やっぱり好きなんじゃん。」

『んっ…そんな事な…いです。』

「嘘つき…ほら。」

『んぁっ…あっ…あぁっ…、ま、ってくださ…』

「待たないよ。ほら、僕の指全部飲み込んでる。」

下着をずらして指を一気に濡れそぼっているナカに沈められた。瞬間、脚がピクンと宙に浮く。長い指先が奥をぐりぐりと刺激して行く度に小さく電流が流れるような感覚に陥る。微かな痛みにも似た強い快楽が私を襲い続ける。悟さんはそんな私を見て愉しそうに笑う。普段ならゆっくり時間をかけて行為に及ぶ悟さんにしては珍しい。
だからそれに身体が追い付かない。筈なのにぐちゅぐちゅと水音を立てているんだから恥ずかしくて泣きたくなる。

『ぁっ…は、あっ…悟さ…んっ…そ、そこばっかし、たらも、ダメイッちゃ…う…』

「何?もうイキそうなの?駄目だよ。」

そう言って限界を告げる下腹部から指が引き抜かれた。物欲しげにピクピクと中は震え続けている。「別にイカせてあげてもいいんだけどさ。我慢しようね。」そう言って悟さんは笑いながら片手でスムーズに自分のベルトに手をかけズボンと下着をずらした。
避妊具を着けるのだろうと思っていたのに、私の太腿に手をかけてぐいっと押し上げるといつも着ける避妊具をつけてない悟さんの先端部が私の秘部に押し付けられる。
先端が擦れるとさっきよりもやらしい音が響く。

『さ、悟さん…着けてな…い…』

「うん、着けないよ?何で?」

『待って…ダメ、です…それは待って…』

「だから逃げられたら困るしねって言ったよ?ナマで僕の挿れられてイキたいでしょ?」

『んあっ…や、め…て…』

悟さんは私の言葉を遮るように今度は唇に軽く噛みついて押し付けていた先端部を躊躇なく一気に私の中に沈めた。さっき半端に刺激を止められた中がその瞬間、ぎゅうっと悟さんのを締め付けて限界を迎えようとする。

『っぁ…あ、あ、も、ダメ…イク…いっちゃ…あぁんっ…!!』

「我慢しようねって言ったのに。もうイっちゃったの?」

『は、あっ…だっ…って…』

「ねえ、名前。今日からずっとここに居てよ。
それで僕だけ見てて。もう仕事も行かなくていいよ。ずーっと僕と居ようね。」

『さ、とるさんだけ見て…る…んぅっ…』

「足りなくなっちゃった。だってお前さあ、他の男と距離が近いんだよ。
僕そういうの無理なんだよね。だから…ずーっと閉じ込めて僕だけのものにしたくなっちゃった。」

そう言うなりまだナカが収縮してるのに、緩やかにストロークを与えられていたのが一気に激しく腰を打ち付けられて頭が真っ白になる。悟さんに噛みつかれた唇がだらしなく開かれて唾液が口端から零れる。突き上げられる度にどんどん頭が真っ白になる。
他の男と距離が近い、思い出しても浮かぶ事が無い。職場でも当たり障りなく接しているだけだ。
そう言いたいけれど、思考回路が馬鹿になって行って私は何も言葉に出来ない。

『ぁああっ…や、やら…は、激し…ああっん…』

「ね、もうここから出ないで。それでさ、ほら。こうやって僕だけ目に映して僕だけの為に存在しててよ。」

『ああっ…さ、さとるさ、も、だめ…また…ぁあっ…』

「イキたいなら、僕の言う事聞けるよね?」

またイキそうになった途端悟さんのがギリギリまで引き抜かれる。
理性がもうほぼ残っていない私の太腿に悟さんは軽く歯を立てながら笑う。
気が付いたら、私は何度も頷いてイカせて欲しいと懇願していた。
それに満足したように悟さんは笑って私の奥を思いきり自身で突く。

『あっ…ぁあっ、い、いっちゃ…イク…んぅううっ!』

「…僕もそろそろ出そう…中にいっぱい出してあげるね。」

耳元で愛してる。と囁かれて私の下腹部に熱い熱が注がれる。
ドクドクと私の胎内に流れ出すその感覚で更に頭が溶けて行く。
真っ白になった頭では私がこれからどうなるのか考えられない。
ただ、こんな事をされても私も愛しているのだ。
最初におかしくなったのはどちらなのだろうか。



end



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