*裏表現のみです注意(高専夏油)



『…っ…ふ…ぅ…んっ…』

傑の唇が、舌が私の胸をじれったく刺激して行く度に鼻の奥から抜けるような声が漏れる。
何だか恥ずかしくて、慣れなくて私は片手で自分の口を覆って声を堪えようとするけど、面白がってるかのように傑はわざと先端に刺激を与えずざらりとした舌先をわざとその周辺に這わせる。脚が小刻みに震えているのが分かる。声を堪えるのってこんなに苦しい事だったっけ。痛みより快楽の声を堪える方がずっと苦しい。
私は空いてる方の片手で傑の頭に手を伸ばした。

「…どうしたの?名前。」

『わざ…とでしょ。ね、お願い…ちゃんと…触って。』

「どこを触って欲しいのかな?」

『…こ、っち。』

普段は優しいけど傑はこういう時は意地悪だ。いつもと同じように微笑む癖にわざと私に言わせようとする。長時間じれったい事をされ続けてもう自分でも濡れそぼっているのが分かるところに傑の手を掴んでゆっくりと脚の間に持って行った。
言葉に出来ないのだからこうするしかない。脚の間の熱を持っているそこに手を持って行くと傑は部屋着のショートパンツの隙間から指先をするりと差し込んで下着超しに指先を這わせて来る。背筋がぞくぞくする。また、焦らすつもりなのだろう。脚の付け根ギリギリのところを撫でたり時折直接触られる。

『んっ…す、すぐる…ちゃんと、触ってって言ったのに…』

「ん?ちゃんと触っているだろう?」

『直接触って…』

もう限界だった。私は自分でショートパンツと下着を脱ぐと傑は喉を鳴らして笑う。
意地が悪いにも程がある。恥ずかしさよりも傑に与えられる刺激をもっと、もっとって求めてしまうぐらいには脳は溶けていた。「一回楽になるかい?」そう言って傑はビショビショになってる私の恥ずかしい所に指先を数回往復させて下の突起を指先で軽く撫でるように触れたりトントンと軽くはじくようにする。
触られて間も無いのに脚がピンと勝手に伸びてしまって口からは我慢してた声が零れ続ける。いやだ、恥ずかしい、だけど楽になりたい。お腹の奥まで熱を持ってる感じが止まらない。

『んぁっ…はぁっ…あっ…あぁっ…あ…』

「名前、声ある程度抑えないと悟に聞こえちゃうから我慢しな。」

『んっ…うぅ…む、無理ぃ…っあぁっ…は、あ、す、すぐる…も、もうだめイッちゃ…う…』

「仕方ないな、ほら。」

『んうっ…んんんっ!』

そう言って傑がキスして舌をにゅるりと私の口内に押し込まれた瞬間に私は脚を震わせながら達してしまった。まだ指を入れられて無いのに奥までビクビクと震え電撃が走るような快楽に襲われる。私が声を我慢してるのはここが傑の部屋だからだ。
傑の言う通り確かに五条の部屋が少し距離があるとは言え近くにある。
それを失念してしまう位私は快楽に溺れていた。
傑の舌を一度ちゅうっと吸って私は唇を離して傑の髪に手を伸ばした。
そして髪ゴムを解いてそれを自分の手首に通す。私は傑が髪を解いてるところが好きだ。
長い髪が顔にかかってそれをかきあげるようにする仕草が好きだ。

「毎回髪を解きたがるね。」

『…うん、髪解いてるの好きだから。ねえ、傑…お願い、いれて欲しい…』

「もう?まだ私楽しみたいんだけど。」

『お願い…』

「堪え性ないな…もうちょっと我慢できない?」

『でき…ない。』

「そういう顔して煽るの辞めて欲しいな。余裕無くなるから。」

そう言って傑がズボンを脱いで避妊具をスムーズにつけていく。
一度傑のを舐めていい?って聞いたけれど却下された。「する方が好きなんだよね。」
なんて言われて一回でいいから私は好きな人のそれを口にしたかったけど今はそんな余裕はない。傑に言われるがままに傑のベッドで四つん這いの体勢にされたけど恥ずかしいというよりは欲しいが勝ってしまう。まだ余韻が残る私のが四つん這いになってヒクヒクと震えている。

「名前、指咥えて。」

『ん!?っ…ふ…』

そう言って傑が覆い被さって私の口の中に傑の指先を2本沈める。傑の指先に口内が犯されて唾液がぼたぼたと落ちる。声を堪えさせる為だろうその行為に夢中になって傑の指先い吸い付いたりしてたら、傑の硬くなっているモノを宛がわれてゆっくりと沈められた。
待ちわびているかのようにナカが傑のをきゅうきゅうと締め付ける。
気持ちいい、死んでしまうって思う位に。口の中でゆっくりと動く傑の指先に歯が当たってしまう。だけどもう受け入れてしまえば理性は完全にショートした。

『んんっ…っ…う、はぁっ…んんっ…っ!ん、うっ…』

「…は、あ…きついね。名前、動く…よ。」

『んぁっ…あ、あぁっ…す、すぐるぅ…』

「駄目だって、指咥えてなって言っただろ?」

そう言ってだらしなく開かれた口から出る嬌声は傑の指が再度口に押し込まれてくぐもったものになる。ぼたぼたと唾液が絶え間なく零れる。
傑が腰を押し付けてぐりぐりと奥を刺激する度に私は必死に傑の指に噛みついてそれを堪えた。奥をそんなにされたら変になっちゃう。そう言いたいけど傑の指先に自由を奪われている口ではそれを伝える事も叶わない。
気付いたら私は傑の指に噛みつきながら奥を震わせてイッてしまった。
膝で立たせていた腰が崩れ落ちる。それを傑の手でまた腰を立たされた。
今度はガツガツと奥を突かれる。視界がチカチカした。

『んっ…んぅううっ…んっ…!』

「名前、私もイキそうなんだけど。…いいかな?」

『んんっ、う、ぅ…は、あ、あっ…』

「ああ、また指口から出しちゃったね。ほら、もう一回。」

いいかな?の返事に頭を何度も振ったらまた傑の指を口から出してしまっていたようで声が零れた。ナカで傑のがまた硬くなって傑が腰を打ち付ける度に肌のぶつかる音がして気が狂いそうだ。私の後で傑が微かに声を漏らした時、避妊具越しでも傑のが中でびくびくと小さく震えているのが分かった。

傑が自身を引き抜いて私に覆い被さってびしょびしょになってる私の唇にキスをする。

「やっぱり顔見ながらした方がいいね。」

『…うん…』

『ね、傑。好き。』

「私も好きだよ。もう一回する?」

そう爽やかな笑みを浮かべて言われて私は血の気が引いた。
もうとっくに限界突破していたからだ。

「名前、お願い。」

だけど私は、傑に弱い。
傑の長い髪に触れながらきっとこのお願いを聞く事になるんだろう。


end



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