「……荒北、電気つかない」
「電球切れたんだろ。買い置きは?」
「台所の電池とか入ってる引き出しにあると思う。三個セットのやつ買ったはず」
「踏み台用意して待ってるから、取って来いヨ」
「オッケー、頼んだ」
・・・・・・
「わ、もうカバー外してる?」
「おう。とっとと替えのやつ寄越せ」
「はい。たぶんこれで合ってる」
「たぶんってなんだヨ」
「万が一の保険的な?」
「オレに聞いてどうすんだ」
・・・・・・
「おお、ついた」
「合っててよかったな」
「そうだね。あと、荒北がいてよかった」
「自分じゃ届かねぇから?」
「うっわ、その顔腹立つ。その通りだよ!ありがとう!」