「おーっす、夕月」
「おはよう、夕月。よく眠れたかい?」
食堂へ入ると、そこには愁生くんと、焔椎真くんが
この2人には大抵食堂で出逢う (時々焔椎真くんが居ない時があるけど…)
「おはようございます、お2人供
遠間さんと、綾さんもおはようございます」
「「おはようございます、夕月さん」」
席に着けば、毎日遠間さんが作ってくれる美味しいご飯が 綾さんによってきれいに並べられている
(今日の朝食も美味しいな)
美味しい料理を味わいながら皆を眺める
騒がしい訳じゃないけど、賑やかなこの食事風景は少しだけ朝陽院を彷彿とさせる
……まぁ、朝陽院の場合元気一杯な子が多くてよく先生に怒られてたりもしたんだけどι
「なぁ、夕月!」
少しだけぼーっとしてしまっていた僕の耳に響いてきたのは焔椎真くんの声
その声はなんだかキラキラとしているように聞こえた
「今日なんも予定がねぇんだったら、 またゲームの対戦しようぜ」
「何言ってるのよ、焔椎真! 夕月ちゃんはあたしと買い物に行くのよ!」
「はっ そんなつまんねぇ事よりゲームの方がよっぽど楽しいだろうが!」
「なんですって?! 夕月ちゃんはゲームなんかよりあたしと 出掛ける方が良いに決まってるじゃない! ねー、夕月ちゃん♪」
「ゲームだ!」
「買い物よ!」
バチバチバチッ
あぁー…またいつものが始まってしまったι
(どうしよう… 2人を止めるべきかな……?)
「気にしなくて良いよ、夕月 いつもの事なんだから」
「その通りだよ、夕月 それよりも、俺とチェスをしないか?」
「えー…… 俺とケーキ食べに行かない?」
「え?えーと………」
―――あれ? なんだか可笑しいことに……ι
「あぁーっ! 愁生と九十九まで夕月を誘うなよ!!」
「良いだろ、別に……」
「よくねぇ!!」
「九十九ー!」
「だって俺も夕月と遊びたいんだもん」
「九十九でもダメ!」
どうしよう…
みんなが誘ってくれるのは嬉しいんだけど…… このままじゃ喧嘩になっちゃうかもι
「夕月」
「ルカ……」
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