「仁王の必殺技の、イリュージョン
あれは他人になりきって技とかを使うだろう?」



「あぁ……」



「姿や形だけじゃなく、技まで真似するのはそう簡単なことじゃない
だから、それが出来る仁王は純粋なんだろうなって……」



「ちょっと待ちんしゃい
そこから純粋に繋がる理由がよく分からんぜよ」



「んー………
俺たちの技って結構ありえないのが多いだろう?」



「相手の五感を奪えるお前さんが言うんじゃなか」



「でも、大体の技がその人の努力によって完成している」




人の台詞を何も無かったかのようにスルーしよった


本当にコイツはイイ性格しとる




「それなのに仁王はその技をほぼ完ぺきに真似出来ている」



「ほぼは余計だっちゃ」



「常に何にも縛られずに、第三者として何事も客観的かつ冷静に
捉える事が出来る仁王だから、出来るんだろうね」



「…………結局、何が言いたいんじゃ?」



「……………………」



「……………………」



「………………………?」



「…………………………」



「分かんないや」




やっぱりか………


こういう突発的に考えをのべるところは相変わらずだ


最終的に何を言いたかったのかが自分でも分からなくなることも、少なからずあることだ




「うん、取り合えず帰ろっか」



「相変わらず勝手じゃな」



「だって俺だし?(笑)」




すごい自信じゃのぅ…


一体何処からそんなに自信が出てくるんじゃ?












………………………あぁ、幸村だから、こんなに自信があるんじゃな



全国区の実力


『神の子』という異名


テニス部部長という立場



……………人の心を読める能力



幸村は、誰よりも、何よりも、
自分の事をちゃんと理解出来ているからこそ、
これだけの自信が出てくるんじゃな




「というか………こんなオチでええんかの…?」



「いいんだよ(笑)
むしろ、そんな作者側の裏事情を考えちゃダメだよ☆」



「………いきなり出てくるんじゃなか」



「仁王はあんまり驚かないよね」



「慣れたからの……」



「そっか(微笑)」







ようするに……
氷帝の樺地が

『純粋であるが故に技を見れば吸収して使いこなす事が出来る』

っちゅうのが
俺ににている、と幸村は思ったんじゃろうな



……まぁ、誉め言葉としてありがたく貰っておくぜよ、幸村(笑)








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