いろいろ | ナノ
*元拍手文
*もしもjoysが仲良かったら(本編には出てきてない桂もいます)

「よお」
「銀時くん!?どこから入ってきたの?」
「ちょっとな」
「邪魔するぜ」
「晋助くんまで!」
「俺もいるぞ」
「小太郎くんも!」
「元気だったか」
「…ええ、まあ。小太郎くんも?」
「俺も変わりない」
「はいはい挨拶はそこらへんで終わりにしよーぜ。今日は美味い酒持ってきたんだ」
「お前なんぞが持ってきた酒なんて期待できねェがな」
「ああ!?だったら高杉は飲むんじゃねえぞ。一滴もやらねえからな!!」
「ちょっと、みんな」
「あ?」
「どうしたのだ」
「……あの、ここどこかわかってる?」
「真選組の屯所だろ」
「ふん、くせえ犬のにおいがプンプンしやがる」
「……晋助くん、小太郎くん、自分の立場わかってる?」
「「攘夷志士」」
「ピースしなくていいから!…真選組って敵なんだよ?見つかったら捕まっちゃうんだよ?」
「心配すんな。俺らがこんな腑抜けどもに捕まるわけねえだろ」
「まったくだ」
「…ああそう」
「ほらお前も飲めって」
「あ、ありがと」
「銀時、俺にも頼む」
「ヅラは勝手に飲んでろ。っておい!高杉てめえなに勝手に飲んでやがる」
「鬼嫁たァ、やるじゃねえか」
「高杉くーん?三分前に自分でなんて言ったか覚えてるぅ?」
「悪いな、過去は振り返らねえ主義なんだ」
「よしお前ちょっと表出ろ」
「で?」
「なんだ。おかわりか?」
「小太郎くんはいいから。…三人がわざわざこんな所まで来たってことはなにかあるんでしょ?」
「「「………」」」
「正直に言いなさい」
「いや、その、」
「別れろ」
「はい?」
「馬鹿!ヅラ!!てめー直接的すぎるだろーが!!」
「いつまでうじうじしていたって仕方ないだろう。…いいか、今すぐ土方十四朗とは別れろ」
「きゅ、急にそんなこと言われても」
「いいか?あいつは幕府の狗だ。いわば俺たちの敵なんだぜ」
「マヨネーズ馬鹿だし、ニコチン中毒だし、サンデー派だし」
「最後はお前の私情だろう、銀時」
「とにかく!悪いこといわねーから大串くんだけはやめとけって」
「…みんなが心配してくれてるのはわかるよ」
「なら、」
「でも、私いま十分幸せだから」
「「「…」」」
「ありがとね」
「……ホントにあいつでいいのかよ」
「いいの。マヨネーズ馬鹿でも、ニコチン中毒でも、サンデー派でもいいの。」
「…泣かされたら、すぐ言えよ」
「すぐ殴り込みに行ってやるから」
「ふふっ、指名手配犯の攘夷志士ふたりと万事屋さんがいるなら安心ね」
「なんもできねえ万事屋だけどな」
「高杉てめえ!」
「二人とも止めんか」
「ほら、久しぶりに会ったんだから仲良くしないと」
「…けっ」
「…チィ」
「まったく…」
「じゃあみんなコップ持って。準備できた?」
「ん」
「おォ」
「よし」
「それじゃ……久しぶりの再会に」

「「「「乾杯」」」」


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