■ながいの

夕闇に刳り貫いた穴の名前を月として
ところで最近私と貴方は付き合っているらしいよ
泣いて起床、夜明けの帳は溶け落ちて
日輪よ、砂に濡れた幸福論者の君よ、
世界中の寝息が月を輝かせているとして
問15、お前との距離と朝までの時間を示せ






■まとめた


■悲恋
かちあうまなこ
未練諦観
流罪
時よとまれ
さようならば
桜花塵ぬるを
わづかに慕ふ
縁もゆかりも御座いません
かがやかしき君の背よ




■裏 
くちびると体表に於ける平滑的接触
そのまなざしは私のものだと主張した
澱む夜明け
桜色の跡は縄張り争いに似た、
すべりゆくなみだ
微笑む君は彫像のようで
象牙の肌
差し込む光と遮る手首



■きみと数えるひふみよい
ひとみしり警報発令です
ふじゅんな交際はおことわり
みすぎです通報しますよ
よるが明けたら忘れましょう
いらいらします
むつまじくいけたなら
なかよくしましょうか
やめてください気色わるい
こんなわたしはお嫌いですか
「とんでもない、よろこんで」



■嘘
嘘をついてまたひとつ大人になる
いつだって君は左上を見ながら
嘘でいいからほんとを教えて
今日は嘘しかつかないよ
昨日の嘘と今日の喧嘩
取り返しがつかない
うすくひらく唇と
本当のところは



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