ドッキリだ。絶対に。





真選組を出てすぐヘルメットを被った銀ちゃんがいた。なんで?と聞いてもたまたま通りかかったから、と言われた。
そして今現在の時刻6時45分。あ、夜のね。私は万事屋の台所でハンバーグを焼いている。

理由は簡単だ、銀ちゃんから、神楽がお前のご飯食いたいってうるせーから作れ、と。
そ、そんなの…そんな横暴…

「は、はぁはぁ…たまらない…」

変態ストーカー名前よだれを垂らす

「お、ハンバーグだ」

「あ、銀ひゃん…はぁはぁ…」

「…やっぱつまみ出そうかな」

切実に思う銀時であった

ガララ、と玄関の方から音がしてそしてダダダダッ!と走ってくる音がした。

「名前…!」

「あ、神楽ちゃん。どうしたの?お仕事してたなら手洗いうがいしなきゃダメだよっ」

「名前ー!名前のご飯アルぅうう!」

ぎゅううと私を抱きしめる神楽ちゃん。

「どうしたのー?夜ご飯作ってなんて…」

「名前のご飯…食べたかったアル…」

「神楽ちゃん…」

「銀ちゃんの作ったご飯なんてまずくて食えないアル。ペッ!」

「はぁ!?お前朝飯3杯おかわりしてたろ!」

「うるせー!そんなわけないアル!」

私の目の前でジタバタ取っ組み合いをする二人。
本当にたのしそうで

「ふふっ」

「…どうしたアル名前なんか変ネ」

「なんかね、万事屋はほっとするなぁて思っちゃった」

「それはそうネ!このかぶき町の神楽様がいるアルからナ!」

「ふふ、神楽様のおかげだね。じゃあ神楽様、お食事の用意ができますので手洗いうがいしましょうねー」

「任せるアル!」

私は神楽ちゃんの頭をよしよしと撫でると神楽ちゃんは頬を染めて洗面所のほうに走っていった

「銀ちゃんも食べる?それとも後から?」

「…いんや、俺も食べる」

「じゃあ用意するねー」

「お前の分は?」

「私…?私は家で食べるよ。いつもそうだったよ?」

「…飯、食おうぜ」

「…へ…?」

「か、神楽もお前がいねーとうるせーの!」

少しそっぽ向きながら私にいう。誰かと似てると頭で認識した。少し頬が赤いような。

「い、いいの?銀ちゃんと一緒にいて食べても」

「はぁ?いいに決まってんだろ!馬鹿!」

「…えへ、えへへ」

「何笑ってんだ気持ち悪ィ」

「んーん!銀ちゃんありがとう!大好き!」

「…は、早く用意しろ!」

頭をコツンと小突かれ私は嬉しくなった 。すこし幸せだ。




名前が作った温かい飯は、すごくうまかった。
俺はこいつに朝から付きまとわれるのが嫌で朝は寝てたが、冷めた飯もうまいけど温かい飯はもっとうまかった。なぜ俺は毎朝食べなかったんだろうと思うくらいだ。

「銀ちゃん、美味しい?」

頬に米粒付けてこっちを見る名前
いつもこんな幸せな顔してんだな…

「まぁまぁだな」

「ふふ、ありがとう」

「なぁ名前」

「ん?」

「今度から夜も一緒に飯食おう」

「え!…ほんとに、いいの…?」

「アレだよ!か、神楽が寂しいとか! 」

「私そんなこと言ってないヨ。銀ちゃんの本心アル」

もっさもっさ名前の作ったハンバーグと白米をかきこみながら答える神楽

「じゃあ新八だ!」

「僕もそんなこと言いませんけど。名前さんが忙しいかなと思っているので」

冷めた目で俺をみる新八。目で、素直になれよクソ天パと言っているような…チッ…こーいうのは、あんまり…

「あー、名前?おめーが一人じゃ可哀想だから夜一緒に飯食うからな!」

「ふふ、はぁい!」



\飯がうめぇ/







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