こんにちは!苗字名前です!昨日から坂田銀時さん(私のマイダーリン)と付き合うことになりました。銀ちゃんからの熱狂的な告白に心射抜かれてしまいました
\盗撮は犯罪です/「お前は何言ってんだ!」
「ごふっ」
パーン!と頭を叩く銀ちゃん。これも愛の鞭なのね、痛いけど銀ちゃんなら許せる!いやもっと叩いて!!!
「ちげーよ、つか全部口に出てるから」
「え!口に出てた!?だー銀ちゃんたら照れることないのに!」
「照れてねーし、それに付き合ってねーだろ、何誤解させるようなこと言ってんだ」
万事屋でジャンプをパラパラ読みながら私に言う目線は今日発売したジャンプに向かっている
「あれ、そう言えば神楽ちゃんと新八くんは?」
「新八はお通ちゃんのライブ、神楽はそよ姫とお泊り会だってよー」
「…銀ちゃん1人?」
「…おう、まぁな」
「……一緒に寝てあげようか!」
「結構です」
「わかった!じゃあ今からお布団ひくねっ!」
「人の話聞いてた!?」
「俺寂しいから寝てくれよ、でしょ?やだもう銀ちゃんたらっ」
「すいませんこいつを今すぐ耳鼻科に連れて行ってやって」
「あとは、うふふ、ぐふふ」
「え、なにこいつめっさキモいんだけど」
ニヤニヤと笑う名前とそれをみて引く銀時。名前の手には一眼レフカメラがにぎられていた
「え、なにお前なにすんの」
「銀ちゃんのかわいい寝顔を撮るんだ」
「おい今すぐカメラをよこせ」
「なんでよ、ほらほらはやくー!」
チッ、と言うと銀ちゃんはジャンプをぽいっとして私がひいた布団へダイブした。ふわっと揺れる銀髪の天パがなんとも可愛らしい。そのもふもるの髪の毛素晴らしい。
「銀ちゃん、銀ちゃん、」
「なんだよ」
「おやすみなさい」
「…はいはい、」
こんな会話が楽しいとか、嬉しいとか思ってしまう私はかなりの幸せものだろう。かなりの片想いだし、銀ちゃんにはうざがられてるけどね。それもわかってるから。そんな関係が一番続くって。
「夜ご飯の作ろうかな…!」
今日は銀ちゃんのために甘味でも作ろうかなっ!
*
「ん…」
いつの間にかほんとうに寝てしまったらしい。ジャスタウェイ型時計を見ると一時間半はたっていた。これは夜寝れそうにねーなー、とか夜は久々に一人だし酒とつまみと甘いモンとれればいいか、とか考えながらリビングへ行ったら甘い匂いがした。
「…?」
匂いの元をたどると台所からで、布巾が被さったケーキがあった。しかも甘そうなショートケーキ。
…名前か…と思いつつ再びリビングへ戻るとソファーに丸くなって寝ていた。
「おい、起きろ…」
声をかけても寝てる。そういえばこいつのこんな姿を見るのは初めてだ。今見ると可愛い顔してんだよなぁ
…おれは何を言ってるんだ。
「ほら、起きろ、」
「んん…ぎ、ふぁ…」
「………」
夢の中でまで俺がいるのか、と思うとむずむずとしてきた。なんだこれは。嬉しいとかじゃねーから、マジで。
「…名前…」
「んぅ…」
さらさらの髪を軽く結った頭を撫でる。真っ黒ではなくすこーし、ほんのすこしだけ茶色掛かってる髪は多分日焼けで茶色になってるんだろう。さらさらしている。俺とはちがうな、
「…はぁ…晩飯用意すっか。」
もう一度さらっと撫で俺は台所へ向かった。
*
夢をみた、とても幸せな夢。
銀ちゃんと二人で寄り添いながら話してる。さらさらと頭を撫でてくれて、その手はすごくやさしい。
「銀ちゃん、だぁいすきっ」
「うん、俺も」
私が抱きつくと銀ちゃんもぎゅううと心地よい息苦しさを感じた。幸せな夢。すごく。
*
トントン、と良い音がする。それをBGMに少しずつ頭が起きていくのを感じた。
「…ん…」
ゆっくり目を開くとすこし古びた天井。あれ…ここどこだっけ…わたし、万事屋にきて、それで…
「!!」
ガバッとおきて寝室を見ると誰もいなかった。…寝ちゃった…
部屋を見渡すと薄暗くなっている。あ、もう帰らなきゃ…
「ほら、飯」
「…?」
ご飯、と言われて来たのが男の料理、と感じるすこし雑なチャーハン。ネギか少し大きめだが、においがとてもいいにおい。中華スープも付いているセットだ。
「え、あの、」
「いただきまーす」
「ぎ、ぎんちゃ…」
「なに、食わねーの?」
「……」
目の前に湯気が立ち上るチャーハンとスープ。…たべたい…
「…い、いただきます、」
「ん」
れんげですくって一口食べる。卵とネギと肉がなんともおいしい。スープも飲むとそれも丁度いい。すごくおいしい。
「銀ちゃん、すごく美味しい!」
「…よかったな、」
すこし、微笑んだ気がした。
\心のシャッターで残しましょう/
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