まってこれは?
心の準備が! 「ぎ、ぎんちゃんっ…」
「…なぁ、どうなんだよ」
「あの、そのっ……」
心臓が痛い
顔が熱い、死んじゃうかもしれない。
「銀ちゃーん!名前ー?」
神楽ちゃんの声がする、私と銀ちゃんをよぶ声。どうしよう、でも、離れなくない、でも離れてくれないと自分が持たない。
「ぎ、銀ちゃん、はなれて…!」
「っ……悪りぃ…」
「ご、ごめん、その、あのっ」
突然のことで自分で混乱するくらい何も頭に言葉が浮かばない。
銀ちゃんに言わなきゃ、嫌じゃないよって。
「……俺、頭冷やしてくるわ」
そういい台所を離れる。
待って、でも、なんで言えばいいの。
混乱しながら私は声をかけられず銀ちゃんの背中を見ていた。
*
じゃあ俺たち帰るわ、とそういい真選組を去った万事屋の3人。
うん、とその返事しか言えなかった。
「…はぁ………」
「何滲みたれたため息出してんだ」
「土方さん…」
「万事屋となんかあったのか」
「………それが…その、昼間抱きしめられまして」
「ゴホゴホっ!」
夜ご飯を食べている時、私も土方さんたちと食べるのを誘われて食べていた。
そうだ銀ちゃんの仲のいい土方さんに相談してみようと思い、言ってみた次第だ。
「え!名前ちゃんいい感じじゃん!」
「そうでしょうか、近藤さん…」
「そうだよ!この愛のハンター勲にはわかるね!」
「いや、待て何があったんだ」
「えっとですね…」
事の発端をいうと土方さんは「はー…」とため息をついた。待ってなんでため息?
「お前それなんかと勘違いされてんじゃねぇの?」
「ええ?」
「あいつと俺は似ていないようで似てる…って自分で言ってて気持ち悪りぃ…が、多分誰かとお前が恋仲だと思ってるんじゃねぇか?」
ご飯にマヨネーズをかけて食べる土方さん。バクバク食べててそう言われても…。待って誰と?え、誰と勘違いされてるの?
「私銀さんしか好きじゃないのに!?」
「ヤツには、違うふうに見えたんだろ」
「え!なんでですか!」
「しらねぇよ、あいつにききやがれ」
「えぇ…、…じゃあ今から行ってきますね!」
「はぁ!?なんでそうなる!」
土方さんは椅子をがた!と音を立てて立った。
「え、だって誤解なら早く解いたほうがいいし、私銀ちゃんのこと好きだし、この気持ち伝えなきゃって思いまして!」
「なんでだアアア!」
「名前ちゃん」
近藤さんが手を止め私に言葉をかけた。
「はい」
「…行ってこい!」
「はい!」
「止めろよオオオ!」
\愛のハンター名前!/
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