忍足家の朝
 


バタバタバタ

バタンッ


『謙にぃー起きろー!!』

姫華は俺の部屋に勢いよく入り次第叫ぶ。

「っつ…」

ねむ…
目を擦りながら俺はむくっと起き上がる

『おはようさん。』

笑顔で姫華は俺を見る。
そんな姫華がめちゃくちゃ可愛い…


「おはよ…って今何時…?」

『7時だよ。まぁ…余裕でしょ?』

ニヤリと笑顔で答える姫華。
余裕やと…?

「どこが余裕やー!!」

全然余裕やない!
部活遅れる!!

そんなこんなで焦る俺を見て、姫華は笑う。

「笑い事ちゃうで!?」

『起きない謙にぃが悪い。』

そう笑顔で言って姫華は俺の部屋を出て行った。



そう、



愛しい彼女は俺の妹なわけで




毎朝起こしてもらえることはハッピーのようでそうじゃない。



 
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