忍足家の朝
バタバタバタ
バタンッ
『謙にぃー起きろー!!』
姫華は俺の部屋に勢いよく入り次第叫ぶ。
「っつ…」
ねむ…
目を擦りながら俺はむくっと起き上がる
『おはようさん。』
笑顔で姫華は俺を見る。
そんな姫華がめちゃくちゃ可愛い…
「おはよ…って今何時…?」
『7時だよ。まぁ…余裕でしょ?』
ニヤリと笑顔で答える姫華。
余裕やと…?
「どこが余裕やー!!」
全然余裕やない!
部活遅れる!!
そんなこんなで焦る俺を見て、姫華は笑う。
「笑い事ちゃうで!?」
『起きない謙にぃが悪い。』
そう笑顔で言って姫華は俺の部屋を出て行った。
そう、
愛しい彼女は俺の妹なわけで
毎朝起こしてもらえることはハッピーのようでそうじゃない。
[ 3/33 ] prev next