テニス部で雑談2
 


 『みんな部活しなくていいの?』

 「今休憩やったんやけどそろそろ戻らないとダメかもね」


小春が答える。


 『ならみんな戻ったら?』

 「姫華はどげんすると?」

千歳が姫華に尋ねる。


 『うち?白石先輩に言い忘れてたことあるから、それ言うたら帰るよ』

 「何言い忘れたん?」


今度は財前が尋ねる。


 『っとねぇ…アンケートのこと』

 「ふーん」

 『白石先輩いつ戻ってくると思う?』


みんなの方を見て尋ねる姫華。


 「オサムちゃんの用件により次第やな」

 「せやな…」

一氏が言うと小春が同意する。


 『そっか!ほな待っとこう。あ、みんなはうちのこと気にせんでえーから部活してください!』


どうぞおかまいなくというふうにしてみんなの背中を押す姫華。

ドアの方までみんなを押すと…



ガチャ



誰もドアに触っていないのにドアが開いた。


 「うわ!!どないしてん?」


白石が帰ってきたようだ。


 「あ、白石お帰りー!」

金ちゃんが笑顔で白石に言う。

 「ただいま」

 「何の用事やってん?」

 「ああ、もう部活終わりやて」

 「「「「「は?」」」」」


みんながいっせいに声をそろえて言う。


 「なんでも忙しいらしいから今日はオフやってさ。部員には伝えたから部室にそのうちくるで。で、姫華ちゃんはもう帰ったん?」

 『ここに居るよー』


レギュラーみんながぎゅうぎゅうになった後ろから手を伸ばして自分がいることを示す姫華。


 「アンケートってどうすればえーん?」

 『みんなに配って、部活ごと回収!』

 「俺が回収した方がええんか?」

 『お願いします!今週中で、回収したら椋先輩に渡しといてくださいー』

 「椋やないとあかんの?」

 『軽音やったら誰でもいいですよー』

 「じゃぁ、姫華ちゃんに渡しに行くわ〜」

 『めんどくさいことしますねー』

 「まぁな〜」

 『じゃぁ、うちはこれで帰れるので失礼!』


スルリとみんなの間を通って部室を出る姫華



 
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