テニス部で雑談
 


 『小春ちゃんや〜!』

 「姫華はん、美人になったなぁ!1年のときは1年のときで可愛らしかったけど!」


姫華は部室に入るなり小春の元にぱたぱたと駆け寄ってにこっと笑う
小春は姫華の頭を撫でる


 「さっきのヴォーカルの人やんけーーー!」


大きい声で金太郎が姫華を指差して叫ぶ


 『へ?』


きょとんとした表情を見せる姫華


 「さっき、歌うとてたよな?な?」


金太郎が姫華の傍に駆け寄るなり尋ねる。


 『え…うん』


金太郎をじっと見ながら頷く姫華。


 「…えらい可愛いねーちゃんやなぁ!」


金太郎も姫華をじっと見るなりいきなり言い出す。


 『はッ!?…///』


ニッコリと言った金太郎に対して姫華は目を一瞬見開き顔を赤くする。


 「なんで姫華照れとんねん!!」


姫華の表情を見るなり謙也が金太郎を突き飛ばし姫華の前に来る。


 「なにすんねん謙也!」

突き飛ばされた反動で怒る金太郎をそっちのけで姫華を見る謙也


 「姫華?」

謙也が姫華の顔を覗き込む。

 『あ、謙にぃ』


少し照れてた表情を残しながら謙也を見るなりニッコリと笑う姫華。


 「「お兄ちゃんやて!?」」


姫華の言葉を聞くなり一氏と金太郎が反応した。


 「お前等、今日の自己紹介聞いてなかったやろ」


謙也がやれやれと言った表情で一氏と金太郎を見る。


 「謙也と似てへんなぁ…」

 「姫華ねーちゃん可愛いもん」


一氏は呆れた表情で謙也を見ながら言い、金太郎は手を頭の後ろで組みながらニコーっと笑って言う。


 『似てるなんてめったに言われへんからね』


姫華もまたにっこりと笑って2人を見ながら言う。
それを見て表情を赤くする2人だった。


 「それを聞くとなんか悲しいわ。」


真顔で謙也が言った。


 
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