ついに来たりしこの日
時は過ぎ去り一週間後――
『だぁー!!もー!』
教室に入り次第ぜえぜえ言いながら叫ぶ姫華。
「どないしたん?」
光がビックリした様子で姫華に話かける。
『どーもこーも…』
はぁと深いため息をついてから席に座る姫華。
『どないしよーどないしよー』
こんどは後ろ向きに頭を抱えて悩む姫華。
財前はなんのことやらまったく分からず、頭に?を浮かべた状況である。
「どないしてん?」
『今日さ、全校集会あるやん?』
「…あったっけ?」
『あんねん!見てみぃ黒板!』
びしぃっと黒板を指差す姫華。
確かに全校集会が最後6時間目にある。
「それがどないしてん?」
『そのあとに全校生徒および、全先生の前でライブ…』
「発表かねたやつ?」
『そや!あっと言う間の一週間!しかも衣装がぁあああ!』
机につっぷす姫華を見て、また財前は頭に?を浮かべる。
「結論からすると、全校生徒および全先生の前で歌うのと同時に衣装がアレってことかいな?」
『せやーもー光前見んなや。』
顔を手で覆いながら姫華は光に言う。
「どんなんやねん」
物凄く気になる光でした。
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