敵は最悪な人々で
「…ってことはもしかして謙也…!」
「謙也〜!姫華ちゃんのアド教えてもろたで☆」
白石が笑顔でこっちに走ってきとる。
って…!!
「なんでアド聞いてんねん!?いつ聞いてん!?」
「さっきそこに居ったから教えてもろた。」
「なっ…!」
あなどれんな…!
「白石、ライバルたいね。」
「ライバルって…千歳も好きなんか姫華ちゃんのこと!」
「せやね。」
「どういうきっかけで?」
「委員会が一緒なことがきっかけたい。」
「…まぁ、俺はたとえ千歳でも譲る気ないからな!現にアド教えてもろてるし!」
お前等2人…!俺おんのに話2人で進めんなや!
「先輩等甘いっすわ」
「光たい」
「なんや財前」
う、うっとぉしいの来た…!!
「先輩にうっとぉしい思われたないですわ」
「人の心読むなや!!」
「顔に書いてますわ」
俺の顔を指差して言う財前。
「ってか、何が甘いんや?」
白石が財前に向かって言う。
「俺、姫華の携帯番号知ってますし?何度か電話したことあるぐらいですから。」
ニヤリと笑う財前。
他の2人の顔が一気にひきつる。
「今日、確か委員会あったけん…!今日聞くばい!」
「メールで聞くわ!」
2人がなんか一気に焦りだした。
それは置いといて、
「電話してるんか?」
「相談とか受けますよ?」
財前がまたニヤリと笑って俺を見る。
俺相談されたことないで!?
「まぁ、主に兄ちゃんがウザイとかそのへんの相談ですけどね。あ、スイマセン。これ内緒でしたわ。」
またまたまたニヤリと笑う財前。
千歳と白石は横で笑う。
「あ、ちゃんと義兄弟になったら仲ようしますから安心してください。」
「だからなんで結婚前提やねん!」
「謙也!安心すると!俺は姫華のこと幸せにすると!!」
「だからなんでもう結婚やねん!つーか俺に言うな!」
「兄弟は結婚できへんもんなぁ〜…かわいそうに…」
白石が哀れな目でこっちを見る。
本間、最悪な人等が敵に回ったわ!
姫華は誰にも渡さへんで!
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