3年2組で
 


『光、ちょっと付き合ってくれへん?』

「何に?」

2時限目が終わった後、俺の横で手を合わしている姫華。

『いや、先輩に今日委員会あるから遅れるって言いに…3年のクラスまで!』

「別にえーけど。」

『本間!?よかった!れっつごー!』


早いな切り替え。
そんなこんなで、手を引かれながら教室をでる。
クラスの奴等からの視線がすごい。
それに気づかん姫華もすごいけど、



『椋先輩居ますかー?』


3年のクラスにつくなり姫華が大きな声で先輩を呼ぶ。
たしか、苗字は水無月先輩。
でも、クラスには人はほとんど居らへん。


「どしたん、姫華やん!」


金髪でやけに目立つ人が姫華の傍に駆け寄る。
派手やな水無月先輩


『今日委員会で掃除当番あるので、発表うちが来てからにしてもらえないでしょうか?』

「あーそんなことか!別にえーよ。委員会頑張り。」


そう言って水無月先輩は姫華の頭を撫でる。
そこによく見かける人の姿を発見した


「お前、気安く姫華にさわったんな!!」

「なんや、謙也か。」

『あ、謙にぃやん』

自称スピードスターは猛スピードで姫華を水無月先輩から引き剥がす。
どんだけ過保護なんっすか

「って財前が何でおんねん!?」

あんたには姫華しか見えてないんっすか

『うちが連れてきた。』

「なんでや!?お前等どんだけ仲良しやねん!俺は許さへんで!」

『何でよ!ってか光の足ひっぱったらアカンで怪我するやんか!』

「ちょい待て!いつ俺が財前の足ひっぱってん!」

ぎゃーぎゃー言い合いになった
めんどくさ…
ってか姫華いろいろ間違えてる


「まぁまぁ落ち着けってな、ほな移動教室やから俺らいくな」

そういって間に入ったのは水無月先輩

「ちょいひっぱんなや椋!」

「姫華、俺らもかえるで」

『あ、うん、ほな!先輩放課後!』

「おー委員会がんばりやー」


そんな感じで3年の教室を後にした




 
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