ぐちゃぐちゃどろどろ

俺はシーツを替えようと部屋を出ようとした。

「あっあぁぐら、ぐらんんー」
「ん?どうしたの?」
「たりな、足りないよ……」
ああもう、ガゼルは可愛いなあ。仕方ないから俺はガゼルのナカに挿入してある尻尾のロータースイッチを最大にしてあげた。
悲鳴をあげて俺の足に縋り付こうとする。
「あーっあっああ!いやああぁぐちゃぐちゃあぁ」
「待っててね」
ガゼルの頭を撫でて俺は部屋を出たら、目の前にバーラやネッパー達が走り去って行く。なんだろうと背中を見送っていたら次々にプロミネンスのメンバー達が何かから逃げるように走っていた。
「グラン!!」
「やあバーン、実はね」
「テメーに聞いた方が一番早い!俺のチームに何吹き込みやがったんだ!?」
「吹き込み?」
「とぼけんなよオラ吐け!この大魔王が!」
「ええ?……あ、ちょっと待ってて」
もしかしてガゼルのことを口止めしたからかな?ここは取り敢えず完璧に酔ったガゼルを返してあげよう。どんな反応をするのかも楽しみだし、バーンの怒りは収まらないと思うから。勿論、元からバーンに渡す予定だったから手間は省けた。
部屋に戻るとベッドで喘ぐ黒い猫に苦笑いした。正直これほどまでに色気があるとは思わなかったからだ。でも俺は手を出していない、自分でも頑張ったと思う。
「ガゼル、お迎えが来たよ」
「んっ……?」
酔ったような顔で俺を見る。俺は拘束していた紐を取ってあげた。自由になったガゼルの手は、すぐに甘えるように俺の足に絡む。
「んんー……」
息を荒げてローターの最大を堪能している。俺はシーツをガゼルに包んであげると抱き上げた。
「お待たせ」
部屋から出るとバーンが遅いと言うように目で睨む。俺は手にあるガゼルを差し出した。
バーンはきょとんとさせてシーツにくるまる中身を確認すると顔を真っ赤にして俺に距離を作る。
「バーンにプレゼント」
「は、はあ!?」
「プロミネンスのメンバーが隠してたのはガゼルのことだよ。はい」
「いいい無理無理無理!」
頭を思い切り横に振るバーンに、俺は困ったと首を傾げる。すると腕の中に居るガゼルが身動いだ。
「どうしたの?」
俺の腕から抜けて足を床に付ける。自分で立とうとしているのか、でもふらふらだ。
「ば、ばーんっ……」
ぐらりと倒れた身体を俺が急いで支えてあげる。あんなにたくさん精射しちゃったから無理もない。それに薬は未だ抜けていない。
「ガ、ガゼル?」
「お願いバーン、ガゼルを君の部屋に連れてってあげて」
「んなっ何でだよ!」
「ここじゃあ目立つしさ、はい。ガゼルのことよろしくね」
俺はぐったりしたガゼルをバーンに渡した。少しでも二人の役に立てたかなあ。
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