むしゃくしゃして書いたらナニコレ的な。



むしゃくしゃした。
髪を引っ張って苛々を押さえようとした。でも収まらない、増すばかり。この苛々の感情が私から吹き飛ばないことに更に苛ついた。
仕方ないから早足で練習場に行きボールを蹴った。清々した。
久しぶりにノーザンインパクトの練習を繰り返す。気分は爽快だ、いい汗を掻いてその場を後にした。
シャワーを浴びる為に自室に向かう。ひんやりとした空気に心を静めた。そうだ、私は間違っている。もっとよく考えてみろ、私の頭は殻ではない。
「ガゼル様」
違う、
「ガゼル様」
黙れ、
「私に近付くな」
部屋の扉を思い切り閉めた。冗談じゃない、ここまでされたらどんな馬鹿だって分かるに決まっている。ふざけるな、何故私がこんな目に。
また髪を指で引っ張っる。苛々する、苛々してきた。きっと扉を開けばあいつが居る。そうだ、そうに違いない。

ピルルル

携帯のメール音が鳴った。今の私に携帯を見る勇気などなかった。
コンコン、部屋のノックが続く、私は暗黙。苛々して髪を触る。入ってくるな、扉に念を押したけど扉は開いた。入り口から足が伸びる。私の苛々はなくなって、それ以上に憎悪と、恐怖が身体を支配した。近くにあった赤いクッションをその人物に投げ付けた。ボフリと地面に落ちる。静かに扉が閉められた。私の手は震えていて、咄嗟に携帯を取った。新着メールはグランからで、私はボックスを開いた。

『今日はリーダー会議があるから覚えといてね。』

携帯を床に投げ付けた。ふざけるな私が窮地に立っているというのに、やはりこいつは空気を読むことが苦手らしい。もういい、いっそのことグランの所為にしてやる。
「ガゼル様……このクッション、どうして赤いんですか?」
「触るな!!」
奴の手から奪ってクッションを抱き締める。私はその赤を見て咄嗟に床に叩きつけた携帯を取って開いた。
ボタンを押してすぐに手首が掴まれる。驚いて手から携帯がずり落ちた。
「ようやく捕まえました」
奴は純粋に微笑んだ。それがまた私の恐怖に埋められる。怖い、と足の力が抜けて倒れる瞬間に抱き上げられる。突き飛ばしたいのに身体が震えて言うことを聞かない。頭の中で、こいつに逆らうと何をされるか分からないなどと怯えてる私がいる。格下風情が、と震える声で呟くと脚を撫でられた。ひっと声が上ずる。私の抵抗は爪を立てるだけだった。

『あーもしもし?おい聞いてんの?なあ、そういえばヒートの奴見掛けないんだけどさーお前知らない?』

『おいシカトかよ?……まあいいや、今日リーダー会議あるんだってな、遅れんなよーって俺がだけどな!』

『おい!マジで聞いてんのかよ電話掛けてきたクセによー!……そういえば最近お前暗いよな、何かあったとか?』

ガゼル様は俺の愛情に耐えきれなくて崩壊しました。


20100321
ヒートはストーカーだったんです(笑)ナニコレ。