空腹で腹の虫が鳴る。冷蔵庫を開ければ中身は何も入っていない。ヒロトの奴、帰ってきたら買い物に行かせてやる。残ってる食材で料理を作ることは出来るが、私はあまり動きたくないし、料理もそこまで得意じゃないからやりたくない。ごろごろして、アイスを食べて、ごろごろして。そしたら上に何か乗ってきた。重い、と言ってのければ上からはたるそうな返事が帰ってきた。
「腹減った〜」
「私もだ、だから重い、退け」
「風介なんか作れよ〜」
「いやだ、晴矢が作れ」
「たりぃ……なんか食いてぇ」
「飲み物で我慢しろ」
私は傍に置いていたグラスを手に取り、口に運んだ。氷がたくさん入った冷たいココアだ。すると私の上に乗っている晴矢がもぞもぞと動きだした。重たいが退いてくれないから黙ってココアを飲んでいた。だけど晴矢の手がだんだん怪しくなっていく。手つきが、変態だ。私の胸の突起を撫でながらつまんできた。驚いてココアを吹いた。あーあ、汚ねぇ、と私を貶しながら今度は服の中に侵入してきた。思わず身体をよじる。
「ははっ、乳首立ってるぜ」
「ちょっ……」
きゅう、と乳首を直接晴矢の指先で弄られる。グラスから手を離し晴矢に振り返ると熱いキスをされた。甘い、と晴矢が歯を見せて笑う。晴矢との唾液が私の顎に垂れた。そのまま身体を晴矢の方に向けられて、ズボンを脱がされた。ああ、すごく暑い。クーラーは効いてるのに、身体が熱い。主張している私のを見て晴矢は口角を上げて下着を脱がした。そして顔を近付けて私のを口に入れた。最悪、だ。抵抗する前に晴矢が加えたまま頭を動かすから身体が震えた。
「ゃ、んや、あ」
「風介、飲み物くれよ、おまえのミルク」
先端を甘噛みして舌先で割れ目をなぞられた。で、ちゃう。なにがミルクだ、ふざけるな死ね。また晴矢が頭を動かして私のを限界まで追い詰める。ズズ、と吸われて私の頭は真っ白になった。それからごくり、と晴矢が喉を鳴らす。身体が痺れて動けなかった。なのにまた晴矢は、私のを吸い出した。出し終えたのに、まだ食いたらないと言うほどに舐め回してきた。びくびくと腰が跳ねた。
「やっやら、は、ふぁ」
「腹減ってんだよ」
「関係、な、ァ、アアッ」
私の精液で腹が膨れるワケがない。晴矢は楽しみながら私を弄り続ける。また先端を弄られてあっけなく果てた。なのにまた、晴矢は動きだす。もう舐めないで、もう出ない、失神しちゃう。私の懇願は簡単に崩れる。涙がぼろぼろと出てきても、晴矢は気にせず私を犯した。手で愛撫されてまたイッた。太股が限界だとぷるぷる震えていた。
「はっ、ひ、はあ、はっ」
「ごちそーさん」
晴矢は指先に付いた精液を綺麗に全部舐めた。見せびらかしながら、質が悪い。そしたら晴矢の大きくなった性器が目の前に出された。思わず開いたままだった股を閉じた。晴矢がにやりと笑う。
「おまえはまだ、腹減ってんだろ?」
「い、いらない、違う、晴矢のなんて、いらな、ァ、ああぁあああっ!!!」
ズブズブと遠慮なく私の中に晴矢の性器が入ってきた。いらないって、言ったのに、いじわる。晴矢が私の腰を掴んで迷いなく奥を突いてくる。また、出ちゃう。頭が真っ白になる。晴矢の動きが激し過ぎて私は簡単に果てた。びゅる、びゅる、と腹にこぼれる。晴矢も私の中に出してきた。気持ち悪い、出すな。あ、熱い。
「まだ、腹膨れねぇだろ?」
「いっいやっあ、あ、あっアア!ふぁぁあんっ!」
そういうことか、晴矢は私の中に大量の精液を流し込みたいらしい。そんなんで腹が膨れるワケがない。うう、晴矢の動きが早くて、大きくて、気持ちいい。
「ハハッ!気持ちぃか!?腰揺れてんぜ風介!」
「あーっああぁあ……!き、もちぃっ!ひゃ、んあぁあア!!」
「この淫乱がァ!」
「い、んら、ぁあ、出る、で、あッああぁあいやぁああイクんん゛っ!!」
晴矢が中で大きくなった。またどろどろと私の中に熱い精液が注がれた。びゅく、と私の性器から出る。自分のですでに腹が汚れていて、晴矢がそれを舐め取った。息が荒い。晴矢は満足したように私の上に覆い被ぶさった。おかげで私の腹は晴矢の精液でたぷたぷだ。むしろ食欲が失せた。

10.07.25
お腹がすいたら何故かこんな話に。
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