「僕たちファイアードラゴンが負けたのは君の所為だよ、涼野くん」
言い掛かりを付けられた。円堂に勝てなかった照美は何故か私を捕まえて知らない部屋に閉じ込めた。チェが怖かった。あの試合の時の目は怒りと焦りに満ちたものだ。私は不安でたまらなかった。あの目はなんとしてでも勝とうとする、過去の私と同じ目。私だけではないがミスはチームのみんながしている。私だけこんな目に合う意味がわからない。チェの指示だとしてもこんなことをするのだろうか。
「僕は円堂くんに勝ちたかった」
「それと私に何の関係がある」
「ないさ、関係なんて……ただの八つ当たりさ」
「……なら、ここから出してくれ」
私と言ったことの逆を照美がした。ガチャリと鍵を閉めて私を部屋に閉じ込めた。扉のガラス部分から照美が私を見下ろして笑った。八つ当たりだと、ふざけるな。私は思いきりガラスを叩いた。だけどガラスは音を立てるだけで割れることはなかった。扉越しに照美が私を指差した。
「さあ、罰だよ」
目を細めた照美と目が合った瞬間、ニュルリと脚に冷たいなにかが触れた。振り返ったら透明な紫のスライムが私にへばり付いていた。気持ち悪くて手で払えば手にも絡まってきて、仕舞にはズボンの中ににゅるにゅると入ってきた。鳥肌が全身に立って、私は慌てて扉を叩いた。
「照美!なんだこれは!私が何をした!」
「君が僕の期待を裏切ったからだよ」
「なっ……」
「涼野くん、僕、拷問って結構すきなんだ」
ズボンに侵入したスライムが私の下着を通り自身に絡み付いた。私は一瞬で腰を抜かして倒れた。ガラス越しから照美が私を見下ろし微笑み続ける。ビクッと身体が動いた。脚がガクガク震える。これが恐怖なのか、いやだ、怖い。
「ひっ……!」
気持ち悪くてズボンを脱いだ。絡み付いているのは私の性器で、慌てて下着も脱いで自身に絡まるスライムを掴んだ。ゴムみたい柔らかくて、でも私からは離れてくれなかった。じゅる、と先端を刺激されて腰が痺れた。私から流れる精液をスライムがどんどん吸い取っていった。
「あ、ああ、いやだ……いやだいやだあぁ!!」
またスライムが私の自身に吸い付いた。目を見開いて射精すればスライムはどんどん大きくなっていった。私のこぼれた精液を一滴も残すことなく吸い取るとスライムは私に牙を立てた。私の蕾が悲鳴を上げた。照美がおかしそうに笑って、言った。



拷問は続くよ


(自分の過ちを悔いるんだ)






20100603
触手ネタしたかっただけだけど、明らかにバンガゼは私の期待を裏切ってくれたから涼野にお仕置き。照涼おいしいよね。
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