一目惚れなのは確かだった。すごく綺麗でかっこよくて、だけど晴矢に言ったらやめろ、だなんて言われた。でもこの気持ちに気付いてしまったから、私はもう彼しか見つめていなかった。好きだ、彼の靡く長い髪や、私を映すその片目。目が合えばそれは余計に膨らんだ。
「俺を、好き……?」
勇気を振り絞って言ったこの言葉が彼の目を大きく開かせた。好きです、と伝えたこの胸がうるさくて、暖かくて緊張する。けど彼は固まったままで首をかしげ、南雲じゃないのか?と苦笑いをした。
「ち、違う、私は……君が好きで、一目惚れで」
「な、なんか照れるな」
「う……」
「でも嬉しいよ涼野、ありがとう」
微笑んだ彼はすごく新鮮で、やはり私の胸を簡単に射止めた。優しくてかっこよくて、私は彼を夢中で見つめた。でも、彼の笑顔が偽物だったことに気付いたのは一瞬だった。



すり抜けた恋の行方



目が覚めた時には私はすでに保健室のベッドで眠っていた。ぱちぱちと瞬きをゆっくり繰り返していたらうるさい足音と扉を開く音がした。そのままベッドを隠すカーテンをまくられ、視線を向ければ息を荒くする晴矢が私を見下ろしていた。
「何……してたんだよ」
「晴矢か、……ふふ、内緒」
「言えよ!ふざけんな!なんだよこの傷!?」
晴矢に両肩を掴まれてズキッと痛みが走った。目を瞑れば晴矢は気付いて離してくれた。だけど今度は足首を掴まれてズボンを脱がされた。私が抗議する暇もなく晴矢の指が後孔に入ってきた。
「あ、ぁあ、な、に」
「やっぱりヤッたのかよ。しかも切れてるし、中出しかよ……」
「ひゃああ、ア、痛い」
「当たり前だ、アイツ無理矢理ねじ込みやがって……」
私の後孔にある精液をわざわざ晴矢が取り出してくれた。でも晴矢の指って結構長くて骨張ってて気持ちよかった。ありがとう、ってお礼を言ったら晴矢は照れたのか頭を掻いて私を抱き締めた。俺にしろ、と囁かれた。

「で、南雲はよくシてくれたのか?」

それに首を横に振ると頬を叩かれた。風丸に聞かれていたみたいで、私はなんの言い訳も言えないまま罰をくらった。
「私は、風丸だけ……」
「嘘をつくな」
ぎゅうと足で自身を踏まれて私は身体が跳ねた。私の反応を見た風丸は口角をあげて更に強く踏み付けた。わかってる、これが風丸の愛し方。






20100603
鬼畜たまらん^p^
南涼も入ったねw
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