ひくりと喉を鳴らしてガゼルは俺に怯えた瞳を向けた。ガゼルの青い目が必死に拒絶しているのに、俺にはそれが心地良かった。今見ているのは俺だけ、今ガゼルの瞳に映るのは俺だけだ。気分がいい。ぐず、と固く狭い蕾の中に指を進めた。かわいい声なんて出しやしないで唇を噛み締める。強気なのは変わらない。ようやく指一本を奥まで差し込めれた。ゆっくりと抜いて指先で内側を解せば、うるりと瞳に涙を溜めた。
「あ……あ、や」
瞬きをしたら涙が目からこぼれた。俺はその涙を指で拭き取ってやり、二本目の指でガゼルの後孔を広げた。くに、と肉が広がりガゼルの丸見えな性器が震えていた。それを指で弾くと脚が跳ねた。またぽろぽろとガゼルの頬が涙で濡れる。
「バーン、どうして、なんで」
ガゼルの言葉に俺はただ口をつぐんだ。わからない、ただガゼルを愛したかった。俺だけを見て欲しかった。指を三本後孔に入れたらガゼルの目が更に開かれた。
「ひ、い、痛、バーンッ」
暴れるガゼルの腰を押さえて無理矢理固い後孔を更に突き進んだ。ぐっと指先を曲げるとガゼルは切ない顔をして息を吐いた。力むガゼルに目を向けて引き抜き、濡れた自分の指を舐めた。ああ、と恋しい声をもらすから俺の手は感じて立ちきっているガゼルの自身の先端に触れた。
「ひゃっ、あ」
「イケよガゼル、おまえのイク顔、俺に見せろ」
それに対抗するようにガゼルは目をきゅっと瞑った。俺が爪で引っ掻けばガゼルの閉じた目は簡単に開かれた。
「イ、いや……あッ」
「身体は正直だぜ」
ほら、と俺の濡れた手のひらを見せればガゼルは顔を逸らした。ガゼルの先走りでぬるぬるだ。それをガゼルの頬にねったくればギッと睨まれた。
「何をする!汚い!」
「おまえのだよ」
「うるさい、うるさい!嫌がらせか!私がそんなに嫌いなのか!」
「ああ、嫌いだぜ」
その瞬間にぶわりとガゼルは震えて泣き出した。その綺麗な顔に手を滑らせて俺は耳元で囁いた。



愛してくれ、憎んでくれ





20100528
ぎゃああ^p^
更新遅れてずみまぜん!
ようやく歯車が動き出しましたw←
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -