久しぶりの綱海と一緒のお風呂にわくわくしながら私は腰にタオルを巻いた。まだ綱海はしぱしぱと瞬きをして眠そうにふらついていた。私は綱海を引っ張って床に座らせ、洗面器に入ったお湯を頭からかぶせた。
「あー……ねみぃよ」
「早く目を覚ませ、全く」
綱海の髪の毛は濡れてぺたんこになっていたけど、さすがいい男なだけはある。水が滴り色っぽい。私は手のひらにシャンプーを取り頭を洗い始めた。
「風介、洗ってやろうか?」
「もう目は覚めたの?」
「懐かしいなぁ!ほら、頭かせかせ」
「……聞いてないね」
わしゃわしゃと綱海の手で頭を洗われる。やっぱり綱海は落ち着くな。私は目を瞑っておとなしく綱海に身体を預けた。シャンプーの泡をお湯で落とされ、髪の毛に溜まった水分を手で絞られる。
そのまま綱海は私の身体まで洗ってくれるといい、遠慮はしたが、綱海は聞く耳を持たなかった。スポンジで泡を立てて背中を洗う。私は膝の上で頬杖をついて目を伏せていた。
たまにかすれる突起に少し照れながら、綱海にばれまいと私は黙っていた。しかしさすがにこれは、ダメだ。
「なんでだ?」
「あああたりまえだ!こ、股間くらい、自分で洗えるっ……」
「遠慮すんなよ!俺とおまえの中だろー?」
「ばっ……!ひゃ、」
後ろから脚を開かされて綱海の持ったスポンジが私の股に近付く。やだ、恥ずかしい。変な声を出してしまったから私は慌てて口を押さえる。綱海は気付かずに股を滑り、股間を洗いだした。いくら一緒に風呂に入ったことがあるからといい、こんなの生き地獄だ。第一、綱海は無自覚にやるから私は何も言えないんだ。
「っは、ふ、ぁ」
「よーし、次は尻洗ってやるからな」
「な!?ば、ばかっ……ぁ、あ」
綱海の肌が脚に触れ、びくりと震えてしまう。私が涙目で綱海に振り返れば、綱海と目が合ってきょとんとされる。
「つ、つなみ……も、自分で、出来る、から」
「……誘ってんのか?」
「は?」
顎を掴まれて唇を奪われる。綱海は私の腰に手を回して私を膝の上に座らせた。ぬるぬると泡で滑るし、いやにぞくぞくしてしまう。綱海の肌が泡で滑り、ふるりと腰が痺れた。
「ぁふ、ん、ぁ」
「我慢してたのに……」
「ん、んン、ふむ」
舌を絡められて私の身体はすでに麻痺したように動かなかった。綱海の舌使いが心地いい。柔らかくて、暖かくて優しい。安心してしまう。そんなことを考えていたら風呂場の扉が開いた。

「で、朝から何してるの?」

笑顔を顔に貼りつけたヒロトがいた。



20100421
風呂プレイしたかったけど、この小説に裏は載せないと決めてるから…。ギリギリ危ういやつばかりだけど^p^えへ
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