※バンガゼ要素アリ



好きになった彼女はいつも明るくてかわいくて、とにかくまっすぐな彼女が好きだった。気の強いところも俺の好みで、だけど容姿からして彼女の人気は絶えなかった。俺もダメ元で告白したら、別にいいよ、だなんて簡単にオッケーされた。周りの奴らは砕けていったのに、だけど彼女がオッケーしたのは意味があった。
「バーン様とガゼル様を撮ってきてよ」
笑顔で言われたから頷いてバーン様とガゼル様のセットを撮った。マキュアは喜んでくれたから俺はそこまで追及しなかった。もしかしたら二人のどちらかが好きなのかな。いや、だとしたら俺をフるはずだ。
「ねえ、メトロンはどう思う?」
「え、何が?」
「男の子同士の恋愛」
「は?」
「早く答えてよ」
「えぇ、あ、そうだな……え?」
外に携帯を向けてパシャリと写真を撮ったマキュアを二度見した。たまたま廊下ですれ違ったバーン様とガゼル様の後ろ姿をさりげなく撮っていた。
「ねえメトロン、誰にも言わないで」
「うん……?」
「マキュアと付き合うなら、これくらいは覚悟してよ」
「……はい?」
腕を掴まれて引っ張られた先は屋上だった。携帯を片手にマキュアがこそこそと足を忍ばせるから俺もおとなしくついていった。マキュアに小さく耳打ちをされて、何があっても声を出してはダメだと言われた。訳がわからなかったけど、意味はすぐにわかった。
「あっ」
誰か居るのかと周りを見回したけど何もなかった。小さな声をもらしたのはマキュアではなかったし、誰なのかとマキュアに聞こうと口を開けたらしっと人差し指で止められた。
「バーン……こ、こんなところで」
「いいじゃねえか、誰も来ねえよ……」
「あっバカ!変なところ触るな!」
思わず耳を疑った。マキュアはきゃあきゃあと顔を赤くしていたけど、俺は早く屋上から出たかった。とりあえずわかったことは、マキュアは腐女子だと言うこと。



俺の彼女は腐女子です


(早く逃げたい!)






20100612
書きたかったのメトマキュで腐女子ネタw
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