私とあなたは別ですから
それならば、神様がいた頃の話をしようか
貴方にとっては貴方が一番で、あくまでも貴方の付属品であり続ける私を愛してくれると言うのですね
たとえば世界が泣き止んだら
大人になることがそんなに大事?
抱えたのは自分の首
想う心の溺死

陳腐な言葉で細やかな愛を彩りましょう

泣きたいのは私の方
勝手だなんて今更詰るつもりはないよ
君は弱音が好きなんだ?
馬鹿みたいね愛なんて

使い古された愛で幸せになれるくらいには貴方が好き
次の逢瀬は来世らしい
ねえ、死ぬ時くらいはどうか傍にいてね
無駄な言葉だと仰るのですか
貴方は簡単に言うけどね
曖昧さに身を委ね
切り裂いたのは私ではない
零れ落ちた氷の刃
笑わせないでよね
嘯く君が美しい
掲げるは偽善
愛しいなんて思わない

水泡に溶けた声
忘れました、君のことなんて
これは誰の涙でしょう?
擦り切れた心
情愛メランコリー
融け出したそれは愛ですか
一頻りの欲情

絶壁に立ってよく考えて御覧よ
(答えによっては突き落してあげるから)

世界は見捨てたのに?
掌の雪華に問う




12/06/23