あまりにありふれたふこうでした

愛しいと声を張り上げたところで

そして、私はまた一つ均衡を失う

最後くらい、綺麗な人でいさせて

わたしのなかであなたが呼吸する

さあ、後はどちらが口火を切るか

唯一無二を信じたいのは貴方だけ

きれいでいたいとねがうきたなさ

忘れて、だけど、忘れないでいて

そんな上辺の言葉なんて要らない

君の掌に、わたしの世界をあげる

指先から零れ落ちたのは形ある愛情

まったくだからおまえはばかなんだ

優しい嘘で満足するのは君だけでしょう

悲しいから、と泣くのが貴方の常套手段

八方美人のその面を引きはがしてやろう

無慈悲な優しさは傷を抉ると知った方が君の為だね



少しだけ、大きな理想を持ってしまった
叶えられないと解っていたのに
「いつか君が振り向いてくれたら」そんな絵空事
ねえどうか、鼻で笑っておくれよ