光とユウジ
「…ユウジせんぱ、い?」
ユウジ先輩が俺の家に遊びに来たから、菓子と、飲み物を用意して部屋に戻ったら、
先輩は俺のベッドに寝ていた。
ほんの数分前は起きてたはずなのに。
俺の抱き枕を抱きしめながら気持ち良さそうに寝ていた。
「…ユウジ先輩」
「んむっ…ん…」
抱き枕をギュッと強く抱きしめる。
「小動物、みたいやな」
頬をつねったりしてみたものの目覚める気配は全く無し。
「かわええなあ」
ちゅ、っと若干開いた口にキスを落とす。
「んっ…ふ、あ、光?」
「おはようございます」
「いきなり…っ」
「ユウジ先輩が寝てるから悪い」
「やって…っ、光の匂い、したんやもん」
うわ、なにこの人。
かわいすぎるやろ。
普段ツンツンしてるから
このデレは半端やない。
「ユウジ先輩、かわええこと言ってくれるやん」
俺は我慢出来ず、ユウジ先輩に覆いかぶさった。