白石とユウジ





ぎゅっ。

「ユウジはホンマにカワエエなあ、」

「離れろや」

「何ツンツンしてるん?」


白石は後ろから俺を抱き締めてくる。

俺が離れることが出来ないくらいに強く。

白石の体温を感じる。
凄く、心地良い。

だけど、素直になれない俺だから、

「うっさい、離れろ。死なすど」


白石は笑って言う。


「素直やないな?ベッドの上のユウジは、めっちゃ…素直で…、エクスタシーやんか!」

「…、死なす」


こないに綺麗な顔して
「エクスタシー」っちゅう
発言は残念すぎるやろ。
黙ってれば本当に完璧。


「ユウジ、こっち向いて」

「…なんっ」

言葉を発する前に、唇を塞がれた。

ちゅっ。

「…ユウジ大好き」

「…、んっ」

「ユウジは?」


…大好きに決まっとるやろ。
お前にベタ惚れやねん。

分かれや、絶頂男。


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