「はあっんぁ、んっあんッ、やあっも、アカンっ、て」

財前が俺のイイ所ばかりを突いてくる。
最初とは少し違った優しいセックス。

もう何度目かの絶頂を迎える。

「イッて、」

「あああっイく、イッちゃ!!…」

「アンタ、今白石部長やなくて、俺とセックスしてるんやで?」

俺の髪を触りながらそう言う。


「あう、っぁああっはッ」

「…ヨすぎて返事できへんの」

財前がラストスパートをかけるかのように俺の中で激しく動く。
俺はもう涎か精液か分からんくらいにぐちゃぐちゃやった。

「謙也さん、中に出すでっ」

そういったとほぼ同時に中に温かいものが流れてきた。
俺もそれを感じながら達した。


「はあ、はあっ…」

「謙也さん」

「…」

「気持ちよかったやろ?」

財前が切なそうにそう俺を見た。
その表情を見た俺はコイツが
愛おしくなり自分から財前を抱きしめる。

「財前…」

無理矢理犯されたのに、
何でそないな顔すんねん。
泣きたいのは、俺の方やろ?

財前、教えてや。


「…謙也さん、好きや」

財前はその切なげな表情のまま俺にそう呟いた。

「無理矢理、してすみません。でも好きなんや」


財前のその言葉に返事をするかのように
俺は財前を強く抱きしめた。

財前はフッと笑った。



「…これで、アンタはもう俺のモノ」


何もかも全部アンタを手に入れるための手段。

この遊びが終わる頃にはきっと、


( アンタは俺に依存してる )

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