初日はバイブを突っ込まれて精液が出なくなるまで
何度も何度もイカされた。

「あっひいっ、ンっ、もう出えへんっ、頼むから…」


財前はただ椅子に座ってみてるだけ。


「まだ、出るやろっ、またちんこ勃ってきてるし」

そういって俺のナカのものを操る。
強くしたり、弱くしたり。

「あっぁああ、っやめ、っそこはっ」

俺のイイ所をバイブが揺らした時、俺は意識を手放した。

「あーぁ、意識飛んでもうてる…、まあええか、時間はあるんやし」

財前がそう呟いていたことも知らずに。



そして、夜が明け、冬休み2日目。
冒頭に至る。


ジャラッー…っ―――。


「謙也さん、昨日何回イッたんやろうなあ?」

「はあっ、知らんっわっぁ」

昨日から動き続けているバイブは容赦なく俺を責める。

「ぁあっ、」

「またイくん?つまらへんやん」

そういって財前は机の中から小瓶を取り出す。
それを口に含み、俺に近づいてくる。

そのまま俺の顔を引き寄せ、俺に口づけをしながら
何かの液体を口移しする。

俺はそれを唾液と一緒に飲みこんでしまった。

「謙也さん、それ媚薬っすわ」

「えっ…っ?」

「効くのには時間かかりますけどね、効果は凄いらしいっすわ」

財前はラケットバッグを持って俺を見つめる。

「ざいぜ、ん?」

「俺、部活行ってくるんで。謙也さんは風邪ってことにしときますわ」

「俺、もっ」

「そんな状態で行けるわけないやろ?ちゅーか、行かせへんわ」

財前がニコッと笑っていう。
そしてポケットからスイッチを取り出し、
バイブの振動を最小にする。

「ぁっ…う」

「効果絶大の媚薬に、そんな振動じゃきっと足りひんと思うけど」


普通に沢山イかれてもつまらないんで、と俺の耳元で囁いて部屋を後にした。



「はあっ…、ぁあっう、」

俺の全身が酷く熱をもつ。
しかし、昨日とはうってかわってバイブの振動が弱すぎて、イくにイけない。
手足が拘束されているため、自慰をすることもできない。

「ぁあっ、も、う…っアカ、ンっ、白石…」

俺自身ははち切れんばかりに勃ちあがっていた。

イキたい、イかせて。そんな気持ちと、
白石蔵ノ介が頭の中に浮かんでいた。


―――そう。俺は、ずっと白石が好きだった。



数時間後部屋の扉が開く。


「ざい、ぜん?」

「…謙也さん。今日はハードだったすわあ」

「…っぁあ、そ、っ」

「白石部長、謙也さんが居なくて機嫌悪かったんちゃう?」

「なん、っで」

財前が俺の近くに来て頬に手を添える。

「謙也さんって白石部長が好きなん?で、白石部長も謙也さんが好きなん?」

でも、まだお互い伝えてへんのやろ?っと言った。


「…知らんっ」

俺は首を振って抵抗する。


「…答えろや!!」

その瞬間財前が俺の頬を殴る。

「…っ。」

「まあ、ええっすわ。そんなのどうでもようなるんで」

「…」

「謙也さん、ちんこやばいっすわ。イキたない?」

「…え?」

「こんなゆるゆるのバイブじゃイかれへんやろ?」

財前が俺のちんこに手をかける。

「はあっ、ああっふっ」

「なあ、謙也さん、おねだり、したらイカせてやってもええで?」

「おねだり?」

…おねだりって何や。意味が分からへん。
せやけど、俺自身も限界やった。
イきたい、イきたい。
この昂る熱を早く出してしまいたい。


「俺のナカを光のちんこでぐっちゃぐっちゃにしてくださいって、言うてみ?」

財前は平然とした風に言った。
けれど、俺には耐えられなかった。

好きな奴以外のでイかされる、なんて。


俺がずっと黙りこんでいると財前が舌打ちをする。


「イきたないん?ああ、それとも俺じゃ嫌なん?せやな、白石部長のちんこがええの?」

俺は顔が熱くなっていくのが分かった。

「ホンマに、白石部長が好きなんやね?でも、まあ」


そういうと財前は俺のナカのバイブを引き抜き後ろの穴に自分のちんこを突っ込んだ。

「ぁああ、痛い、抜いてやッ!!」

「1日中バイブ突っ込んでたんやから大丈夫やろ?」

俺の中を激しく突き上げる。
全身を揺さぶられ、挿れられて間もなく俺は絶頂を予感した。


「はああっ、ぁあああっう」

「痛い言うてんのに、感じとるやないですか、しかも、好きやないやつに犯されてヨガってますやん」

「っ…ぁあっ」

苦痛はいつしか快楽に変わっていた。
きっと、媚薬のせいや、そう思っていた。



prev next

 
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -