アンタは、もう俺のモノ。 *
ジャラッー…っ―――。
鎖が絡まる音がする。
「んっあッ、あッ…っ」
俺の中で蠢く玩具。
もちろん、子供たちが遊ぶような玩具ではない。
そして、辺り一面は俺の精液だらけ。
「…謙也さん、気持ちええの?またイッたんすねえ」
「あ…あぁ、も、イヤやあ、やめ…っ」
「嘘つくなや」
冬休みに入って二日目。
俺は財前に監禁されている。
「謙也さん、泊まりに来てください」
冬休みの初日から当たり前にある部活が終わって
一緒に帰っていた後輩の財前にそう言われた。
家族は温泉旅行に行ったらしい。
財前は部活がある、という理由から断ったようだった。
「え、ええの?」
「皆温泉旅行行ったんで。今から家帰って着替えとか用意して夕方来てください」
「お、おんっ」
財前は後輩の中でも1番親しかったため、
冬休みの最初から楽しいことばかりやなあ、なんて思ってはりきって行ったのに。
「謙也さん、これどうぞ」
家に着いて、財前手作りの夕食を食べるまでは普通だった。
食後に出されたお茶を飲んでそれが一変した。
飲んで数分後、俺の意識が無くなった。
正確には眠ってしまった。
中には睡眠薬が含まれていたのだった。
「ん…っ」
目を覚ますと見慣れた財前の部屋に居た。
「ざいぜ、?え、?」
俺は身動きが取れなかった。
着ていたはずの服はなく裸で、
手と足は拘束され鎖で繋がれている。
後ろには違和感があるし。
「何、や?これ…」
「あぁ、謙也さん。目が覚めたん?」
「目が覚めた、やないやろ。離せやっ」
「ん、離すわけないやろ、まあ5日もあればええんで」
財前が不気味に笑った。
俺は何だかよく分からなかった。
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