見られたいんやろ? *




「痛い、痛いねん、財前」

「うっさいすわ」

俺は今、恋人の謙也さんの両腕を
頭の上で拘束している。

部活が終わった後の部室。
俺らの声しか聞こえない。

そして、あるのは俺と謙也さん、
白石部長の荷物やった。

白石部長は、顧問に部誌を出しに行っていていなかった。
俺は謙也さんに詰め寄る。

「アンタ、今日、白石部長と話し過ぎやわ」

「ちゃう、でっ…、」

「そないに男が好きなんか」

「誤解、や、明日の小テストの、範囲、聞こ」

「謙也さんには、お仕置き、せなあかんなあ」

耳元で囁くと、謙也さんの身体が震えた。


謙也さんは白石部長に小テストの範囲を聞こうとしていたらしい。
まあ、そんなことは関係ない。

謙也さんとセックスするための口実が欲しいんやから。
何でもその理由にしたるわ。


「ぁっぅ…っんぁああっ…、はあ」

謙也さんをロッカーに支えさせて
中に指を2本入れる。

「はっ、慣らしてもないのに…喘いでるとか」

「っはあっ、ざいぜ、んのせい、やろ」

「他の奴とヤッてるんやないですか?」

「や、ぁあっはあ、な、わけ、あるかっぁんっあ、ひっゃ、」

指を3本に増やし、それぞればらばらに動かす。
謙也さんはイイ所を掠めるたびに甲高い声をあげる。

「謙也さんはココ、好きやもんね」

「あっう、ぁっ…ンっぁ…、もぉ、アカ、ンって」

そこばかりを狙って指を動かすと謙也さんは
上の口からも下の口からも涎を垂らして呆気なくイッてしまった。

「あーぁ、もうイッちゃったん?早いなあ、ホンマに」

「はぁ、…っはあ、」

羞恥心からか涙を流し呼吸を整える謙也さん。
俺はふと部室の入り口に目をやった。


「…ぁ、白石部長」

俺は謙也さんの白濁を舐めて呟いた。



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