その瞬間財前が下から俺を突き上げる。

「ひいっンっ、ああッ、…っああああ!!!」

「…さっきの、まあ合格っすわ」

「やっン、ああっぅ、激しっぁああっ」

俺の腰を掴み、激しく出し入れを繰り返す財前。
俺は身動きもとれず、
ただ財前に身を任せるだけだった。

「ずいぶんヨガってますやん、そないに俺のがええの?」

「らいぜ、ん好きぃ、あぁああッ、イイよ、ぉ、ッ!!」

「…そうっすか」

財前はフッと笑って俺のイイ所ばかりを的確に責め立てる。
部屋は、スプリングが軋み、水音が響いた。
俺は喘ぎ声をあげることしかできなかった。

「ぁん、ぁああっん、ぁあっやあっっン!!ざいぜ、の気持ち、ええっ」

「…涎か涙か分からへんけど、顔ぐちゃぐちゃや」

「…ぁああっンっひぁっう、ごめ、なさ、い」

「…ホンマやなあ…」

「…きもちえ、よぉ、めっちゃきもちえ、…んぁっう」

「謙也さんココ好きやもんなあ」

財前は俺の乳首をいじりながら穴を犯す。
もう、どうにかなってしまいそうなくらい感じてしまっていた。

「も、イっちゃう、イく、ぁあっンっあッ…!、ひっぃんっ、イくっ…!」

俺は財前のを思い切り締め付け、絶頂に達した。
その直後中で生温かさを感じ、財前がイったことが分かった。


「財前、白石に」

「あーその件ですけど、ちゃんと言ったんすわ。俺謙也さんと付き合ってるから無理です。謙也さんしか好きやないって」

「え」

「白石部長、謙也に悪いことしたなあって言ってましたわ」

はあ、と溜息をついて財前が俺を見る。

「なら…」

「だから、1人で悩まんで。俺は謙也さんが好きや。釣り合うとか釣り合わないとかどうだってええ。お互いが好きで、幸せならそれでええの」


そう言って俺に触れるだけのキスを落とした財前。


「財前、大好きやー!」


俺は財前を力強く抱きしめた。


「謙也さん、痛いっすわ」

「もうあんなことしない」

「俺を避けるとかありえへんし、まあ謙也さんかなり乱れてたんでいいモン見れましたわ」

「なっ!」




( お互いが好きならそれだけで、幸せ )

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